1983 R2フランス 500 Result (29Laps)
Result Rider Machine Time Point Total Ranking
1 フレディ・スペンサー NS 47:47.90 15 30 1
2 マルコ・ルッキネリ NS 48:02.89 12 14 4
3 ロン・ハスラム NS 48:24.18 10 20 3
4 ケニー・ロバーツ YZR 48:32.01 8 20 2
5 キース・ヒューエン RGB 48:32.75 6 6 6
6 マーク・フォンタン YZR 48:33.62 5 13 5
7 バリー・シーン RGB 48:33.99 4 5 9
8 G・パーチ RS 49:18.09 3 3 11
9 S・ペランディーニ RGB 49:21.75 2 2 13
10 ジャック・ミドルブルグ RS 49:23.72 1 1 14

ポールポジション;ケニー・ロバーツ(1:36.80)

スタート良く飛び出したスペンサーだが、ロバーツがトップに立つ。
しかしロバーツはチャンバーが割れるトラブルで後退、
ホンダの1・2・3フィニッシュで表彰台を独占した。
南アフリカで骨折した片山敬済は、予選を走ったものの(予選19位)決勝は欠場した。
スズキの2人マモラとウンチーニはスタート時にクラッシュ、リタイアに終る。
マモラは足を骨折した。

このフランスGPの練習走行3月29日に石川岩男選手が亡くなった。
ロリス・レジアーニ(イタリア)に後ろから激突されほとんど即死だった。
石川岩男;76年デビュー N250ランキング6位
       77年J350ランキング2位
       78年A級昇格 A350チャンピオン(全レース優勝!)
       79年A350 ランキング3位
       80年A500 ランキング6位
       81〜82年スズキワークス
       83年WGPへ参戦 その矢先の出来事であった。
彼のご冥福をお祈りいたします。


1983 R2フランス 250 Result
Result Rider Machine Point

Total

1 アラン・カーター ヤマハ 15 15
2 ジャック・コルヌー ヤマハ 12 18
3 テリー・ラピクー ヤマハ 10 12
4 ディディエ・デ・ラディゲス シュバリエ 8 20
5 トニー・ヘッド アームストロング 6 6
6 P・フェルナンデ   5 13
7 J・ポール   4 4
8 H・エクル ヤマハ 3 3
9 T・エスピ シュバリエ 2 2
10 J・M・トフォロ ロータックス 1 1

予選は、サロン、フェルナンデ、コルヌーといったベテラン勢が上位を占めたが、
なんと、第2戦を制したのは、イギリスの若干18歳、アラン・カーターだった。
彼は、第1戦予選最下位だった。誰が勝つか予想がつかない大激戦区だ。

日本人ライダーも参戦を開始。(Y2レーシング)
池田直選手は予選17位、決勝19位。
酒井清孝選手は予選落ちに終っている。


1983 R2フランス 125 Result
Result Rider Machine Point

Total

1 リカルド・トルモ MBA 15 15
2 ジャン・クロード・セリーニ MBA 12 12
3 マウリツィオ・ビターリ MBA 10 10
4 ジョニー・ウィックストローム MBA 8 8
5 T・M・ピーターソン MBA 6 6
6 J・ヤーコラ MBA 5 5
7 ブルーノ・ノイブラー MBA 4 4
8 G・アスカレッジ MBA 3 3
9 ピエ・ルイジ・アルドロバンデ MBA 2 2
10 P・ラグリーブ MBA 1 1

この当時125は未だ多気筒が許されており、日本のホンダRSやヤマハTZでは
世界に通用しなかった。イタリアのモルビデリ社製『MBA』が大半を占める。
しかし、速いのは唯一のワークスチーム(ワークスマシン)『ガレリ』の
ディフェンディングチャンピオン、36歳ベテランの「アンジェロ・ニエト」
そしてサポートに50ccのスペシャリスト・小さな巨人「ユージニオ・ラザリーニ」で連覇を狙う。

しかし開幕から波乱が起きた。ガレリチームのニエトとラザリーニが相次いでリタイア。
軽量級を得意とするトルモがポールtoウイン独走だった。


1983 R2フランス 50 Result
Result Rider Machine Point

Total

1 ステファン・ドリフリンゲル クライドラー 15 15
2 ユージニオ・ラザリーニ ガレリ 12 12
3 ヘイゲン・クライン FKN 10 10
4 I・エマーリッチ クライドラー 8 8
5 P・リメルツワーン ロートン 6 6
6 G・ルーイステイン クライドラー 5 5
7 P・ボルデス モト 4 4
8 ツェオ・ティマー ブルタコ 3 3
9 H・クープマン クライドラー 2 2
10 M・デ・ロレンツィ ミナレリ 1 1

今シーズン限りで姿を消す「ミニマムモンスター」50ccクラス。
職人的なテクニックを必要とし、低く小さな車体にリッター当たり450馬力以上の
パワーを秘め、「ミニマムモンスター」と呼ばれた。
その最後で永遠のチャンピオンをかけてドリフリンゲルとラザリーニの一騎打ちとなった。
先ずはドリフリンゲルの先勝で幕を開けた。


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