スロープ機  TOMCAT

二代目 TOMCAT RCRCM社

(2017.11〜)





 同じ機体を二度買うなんて(バカで)世間では余りない事ですが今も現役でバリバリの一代目TOM君この機体(2012.12〜)、
私にとって非常に飛ばし易い機体で惚れ込んでしまっています。 まず座りが良くスピードも期待以上に乗ります、そして浮きも十分でホントに飛ばし易く自分としてもかなり手なずけたCAT(機体)かと思っています。 それに飛ばし方も心得た感じで運動性能もバツグンです。ピュアフライト時の一投目はいつもこのTOM君にお願いしてコンディションを確認してもらっています。 一作目の2013年からの彼の戦歴には物々しい歴史が有ります。この為だいぶご老体になって来てしまいました。

「空中接触での大破」一度目の修理です(2013.09)。


「岩にヒットさせてしまった」修理です(2014.09)。


「胴体骨折」修理です(2015.06)。


そんなとどめを刺すこの事態、整形手術です(2016.09)。


 毎年、大きな事故をしているのですね。この間、小さなケガは幾度となく有りました。それだけ飛ばし込んでいると言うか攻めていると言うのか?
これ程の戦歴にもめげず3m級クラスに負けず今も元気に飛び回っています。

 





 

シーズンオフもまじかなところ来シーズンに向けてたっぷり時間も有りますので二匹目のドジョウを狙ってみようかと思いまして。 rc-sailplaneさんに問い合わせしたところまだ在庫が有るとの事でお願いしました。カーボンにするかグラスにするか迷いましたが、80g程度軽と言う触れ込みでしたので現用機と同様軽い方を選びました。 こちらのTOM君はsailplaneさんのオリジナル色で、今回は保護カバー、MPX 6Pinコードも付いていてお買い得感も有りました。確か前回(他店)は付属していなかった様で為替の恩恵なのか安いです。


メカ,パーツその他


RX           ASSAN X8R7
エルロン、フラップ    KST DS135MG(×4)
エレベーター、ラダー   KST DS315MG(×2)
サーボマウント      KST DS135MG Bearing(×2)
鉛、ブラスホーン

            

 レシバーは遊んでいる機体から降ろしましょう。バッテリーは今回もエネループ単4で作る事とします。



サーボマウント



   

まずこのTOMCATは胴体が偉く細い事(30mm)です、一作目では大夫苦労させられました。マウント位置が微妙で低すぎるとサーボが底づきしてしまい上部に上げるとホーンがキャノピーに当たってしまう為その水平位置を見つけなければなりません。それと前回の経験を踏まえてマウントの取り付け方も変えてみようかと思います。付属のマウントを普通に固定しようと思うとバッテリーと受信機が入りません、バラストもここには積まないと言う(私の構成で)前提です。 それに過去の他の機体なども含めて破損歴が一番多い所がウィングダウエルからノーズにかけての破損、修理です。敢えてマウントを前後の反対に取り付けて強度を持たせ様との企みです。


 エポキシで固定した後、更に強度を増そうとロービング。レジンが少し余ってよせば良いのに手を加えてみっともない仕上がりになってしまい大失敗しちゃいました。 まぁ見えないからヨシとしちゃいました。しかしながら余りにも見っともないのでその後少し手を加えました。


胴体 リンケージ





     


ラダーホーンは固定しましたのでロッドエンドまでの長さを決めなければなりません。サーボホーン固定をどの様に固定するか随分悩みましたが手持ちに丁度良いアジャスターストッパーに2mmネジの切ったものが有りましたのでこれを使う事にしました。 フライングテールですので水平を出さないとロッドの長さが決まりません。 ここでナガイ式レベリング法(セッティングで参照)で長さを出す事にしました(ラダー下部より51mm)。

     


ロッドエンド内径とカーボンロットに多少のすき間が有りましたのでこのままの固定では抜けてしまう事も考えられる為ロービングを足して固定、その後糸巻した上で瞬間を流して更にシュリンクチューブで固定しました。


バラストチューブ


   


 一代目TOM君のバラストチューブ画像が残っていましたので改めて覗いてみると御覧の通り胴体の細い所に「リンケージとハーネスが投入口を閉鎖するごとく邪魔をしています」18mm径真ちゅうの出し入れは 山のフライトでは大ごとでした、ましてスペーサーとバラストを数えながら投入するにも厄介な事でした。 そこで!

 そんな経験も踏まえてF3B機仕様のように「カンザシと主翼に挿入」させようとの企みです。 とっ言っても既に一代目TOM君で実績の小細工です。

     

カンザシ10mm後が丁度、重心位置ですのでここにバラストを積む様に小細工します。 カンザシに280g、中空は6×12で6mm角が良いのですが売りが3mなので無理、丸棒6mmで妥協しました。35g×6本、長さが足りず8本取れませんでしたので鉛で二本補足しました。この改造で110g×2 本、延べ500gです。70〜500g調整出来ます。一代目TOM君は常に140g以上積んでいますし10m/s以上でも安定してカッ飛んでくれています。

 


     



最初に仕切り板をボール紙でカットしてからスクラップバルサで仮り板を作りました。 そして投入部を開口したところ何かに当たり貫通しません(画像で右穴)! あれっ?一代目では問題なかった位置だったのですがメーカーでの製作行程が変わっていた様です。 バルサスパーが追加されていました。フラップサーボ位置から覗くと目の錯覚で一枚板の様に感じて見逃してしまいちょっと失敗でしたが仕方の無い事です。出来たらここにバラストを二本積もうかと考えていたのですが。


カンザシ中空奥にカーボンカス残り様な壁が出来てしまっていてバラストが途中までしか入らず、この箇所には鉛角を入れなければならない破滅になりました。


フラップ(L)


     


 ベアリング入りサーボマウントを使用しますので暫定位置関係と仮芯出しを行いました。
 
   


ホーンの固定は一代目と同様の形で固定しました。 固定でプッシュロッドの長さが決まりますので暫定長さのリンケージを作って起きました。

     


いよいよマウントの固定ですがここはArsen、エルロン固定の製作で経験した「ワセリン」を塗り慎重に固定しました。 その後、大雑把にセッティングを行っておきました。舵角も60度程度下りますので後で再調整です。


エルロン(L)


   


 




   


ベアリングハウジングが干渉して入りません。元々左右兼用のマウントですから剛性は落ちますがここはカットします。ブラスホーン内径1.5mmと小径で長さも少し長く干渉しますので修正です。仮位置も分かりましたので慎重に固定です。

エルロン、フラップ(R)

 



ビルトイン&スロットイン

   

   


胴体からの翼への接続コネクターをどの様に処理するか迷いました。コネクターをフリーにして接続するのは工作も簡単ですが意外にフライト時の組付け時にコードを挟んでしまったり奥に入り込んで歯がゆい思いをする時が有るものです。 時間もタップリある事ですしワンタッチにする事で作業を進める事にしました。  胴体幅32mmはやはり細くこのままMPX 6Pinコネクターに配線しようとすると相互が干渉していまいピンをひねりながら下へ折り曲げることにしました(2Pinカット)。コネクターがキチキチに収まる様少しづつ擦り落としました。ところがどっこい、主翼側の開口部のクリアランスが縦横1mm前後有ったでしょうか。コネクターの位置が全く分かりませんで参りました。解決方法が見当たらなまま取り合えず開口部をエポキシで肉盛りしてみました。 後はだましだましの現物合わせで広げて行きそれらしい位置が分かりました。


   


コネクター固定にはハーネスの処理を行わないと次の作業に進めませんので行う事にしました。付属(おまけ)のハーネスは凹凸が逆なので使用せず四線コードを買いに足を運こんだのですがお休みで、三線は有りましたので残りコードで配色違いで(黒色)編みました。 

 6Pinを2Pinカットしましたので電極(+)と(−)をパラレルに繋ぎ、シグナル線の四本線をハンダ付けしました。

 

   


 


冬場はエポキシが重いのでドライヤーで温めて付着させ傾けて起きました。




ハーネス処理




トラブルを避けるため最近はもっぱらこのやり方でケーブルをカットしています。

 


ケーブルの圧着と信号線(5、6chのみ)のみの処理です。


CG

     


メーカーサイトでは96mmの様ですが一代目TOM君では私好みの最終CGは93mmでしたので取り合えず94mmで設定しバラストを積んでみました。96=200g、94mmで220gでした。 鉛を二袋に分けて搭載してみたのですがバッテリー、受信機がおさまらず220gを直に搭載、埋め殺しです。これで総重量が出ましたので比較してみました。

胴体  235g   =595g

尾翼   50g   = 50g

R   475g   =562g

L   465g   =555g

カンザシ105g   =105g

   1330g    1857g

一代目TOM君は1735gでした。 その差122gこの差がどの当たりで生じたのか。分かる範囲でちょっと誤差を測ってみました。

サーボ本体     18

サーボマウント   15

バラストチューブ   5

CGバラスト    30

バラストチューブ ▲20

ハーネス     ▲ 5

         +43gの誤差

だとするならば機体本体が100g程重く作られたモノで有るとしか考えられない、まぁ〜わざわざバラスト積んで重くしているので無視しましょう。


バッテリー



今回はeneloop proを使用してみます。うたい文句に「パワーの必要な機器」と書かれ容量も若干UPしていますのでこちらを使用してみます。 まだ使用してないですが製造年月が2016/06と刻印されていましたが二年前のモノとなります。大丈夫かい?日付を見ずに購入してしまいました。


完成

     


 


 

処女飛行

(北風5m 12℃ )








JFCラジコンクラブに戻ります