さて、上の記事ではgpmとX Windowの設定を紹介しました。gpmから/dev/gpmdataを通してマウスのデータが送出されることがわかりました。じつはこの成果のおかげで、もう一つ思わぬ成果が生まれました。
通常のコンソール画面ではgpmを動かしていると、マウスでカット&ペーストできます。ところがkonではPS/2マウスを使っていると、プロトコルが対応していないためにカット&ペーストができません。ここで、さっきのことを思い出してみましょう。gpmの/devgpmdataはmouse-systemsプロトコルで送出されます。このプロトコルはkonでサポートしているのです。つまり、このデバイスをつかうとカット&ペーストできるようになるのです。
設定は/etc/kon.cfgに以下のように変更します。
# Mouse type definition. Choose one of: Microsoft,
# MouseSystems, BusMouse, MMSeries, Logitech, or None.
Mouse:
MouseSystems
# Mouse baud rate
MouseBaud:
1200
# Mouse device file name
MouseDev:
/dev/gpmdata
以上、2つの環境でマウスが使えるようになりました。今までgpmをあきらめていた方、konに涙を飲んでいた方、マウスでの利用を大いに楽しんで下さい。 |