ホーム
はじめに
うちのコンピュータ
Slackware3.5/3.6/4.0/7.0/7.1の設定
  gpm + X Window System の設定
  PS/2 + kon の設定
  超便利!!pppsetupによるpppの設定
ALSAドキュメント作業所
Slackware7.0日本語化計画
Wacom FAVO USBを使う
GIMPで作成したCG
リンク

超便利!!pppsetupによるpppの設定

Last update: 平成10年12月12日
インストール時には、何かと設定を加えなければならないものです。以前はmanを見ながらviを使って設定したり、文字ばかりが流れていくモノクロなスクリプトファイルの中で四苦八苦しながら設定を加えていたものです。pppのスクリプトもpppdの設定など、結構わかりにくいものもあります。
 でも最近は、カーネルのmenuconfigやXF86JSetupのようなグラフィカルな設定スクリプト/プログラムが付属してきます。pppも例外ではありません。なんとSlackware3.5にはpppsetupというpppの設定用スクリプトがついてくるのです。
 以下がpppsetupの起動画面です。

pppsetup 1

 このスクリプトを使うことで、Slackware3.4までのようにいろいろなファイルの編集をしなくていいので、結構セットアップが楽になります。
 そう思ってメニューのとおりに設定をして、いざ接続しようとしたら、何度やっても失敗するのです。なんと、ちゃんとメニュー画面を読んでいませんでした。モデムからの返事を待たずに、電話番号をモデムからひたすら送られるのを待つという設定になっていました。Slackware3.5のバグなのか?なんて思ってしまいました。お恥ずかしい。

 さて、設定例を紹介しましょう。私はPAP認証によってプロ倍だに接続しているのでPAP認証について説明します。CHAPも途中が違うだけなので参考になると思います。

 まず最初にISPへの電話番号を入力します。
 電話番語の先頭には、トーンダイアルの場合(ピッポッパッとなるアレ)は「ATDT」を、パルスダイアルの場合(カタカタカタカタとなるヤツ)は「ATDP」をつけます。ご存知の方も多いと思いますれど、このATなんたらというのは、通称「ATコマンド」と呼ばれるもので、モデムの各種設定を行なうのに使います。機能についてはモデムのマニュアルに書いてある(はず)なので、いちど目を通すのも良いでしょう。

 次にモデムを接続しているCOMポートを指定します。DOS(Windows)でいうCOM1ポートに接続しているのならcua0(/dev/cua0)、COM2ポートならcua1(/dev/cua1)といった具合にカーソルで選択してEnterを押します。

 COMポートの伝送速度を指定します。
 普通なら115200で構わないと思いますが、ISDNでバルク転送を用いる時にもっと早くする必要があります。この時、COMポートやTAがその伝送速度をサポートしている必要があります。
 また、シリアルケーブルの性能が悪いと高速伝送時にビット誤りが出て、モデムの性能が発揮できないことがあります。思ったような転送が行なわれてなさそうな時は、伝送速度を下げてみましょう。滅多に無いと思いますけどね。

 コールバックで使用するかを指定します。意味のわからない人はNoで構わないでしょう。これは、相手先からこちらへ電話を掛けてもらってPPP接続するものです。普通は利用することはない(出来ない)のでNoにします。知っている人が利用して下さい。

 そしてモデムの初期化コマンドを設定します。
 この初期化コマンドは、使用環境(特にモデム)によって変わることがあるので、モデムのマニュアルも見ながら設定して下さい。良くわからなければ私の例のように設定してもいいと思います。また、Windows9xなどを使用している人は、ダイアルアップ時のログを参考にするのがいいでしょう。
 入力の仕方は、
 「ATコマンド」 <スペース> OK <スペース> 「ATコマンド」 OK ...
といった具合に、ATコマンドの次にスペースを開けて「OK」と入力し、スペースを開けたら必要があればまたATコマンドの次にスペースを開けて、といった具合に入力していきます。ここで、ATコマンドはダブルクオート「"」で囲むようにしましょう。ちょっと例では抜けてしまっていますけど。

 プロバイダのドメインネームサーバ名を入力します。プロバイダから送られてきた資料に書いてあるでしょうからそれを入力して下さい。

 プロバイダのドメインネームサーバのIPアドレスを入力します。これもプロバイダから送られてきた資料に書いてあるでしょうからそれを入力して下さい。これが無いとwww.linux.or.jpなどとしてもシステムがIPアドレスに変換できないので不便です(というかインターネットが利用できません)。

 プロバイダの認証方式を指定します。ちゃんと指定しないとプロバイダに接続出来ません。

 プロバイダのアカウントとパスワードを入力します。くれぐれもメールのアカウントを入力しないで下さい。つながりません。


 

 最後に設定の確認をします。カーソルを上下にすることで全文を読めるので間違っていないか確認をして下さい。

 これでPPPの設定が終りました。さっそく

# ppp-go

として接続を確認して下さい。
 そしてppp-offコマンドで接続を終了します。

 また、これらをユーザー権限でも実行したい場合は

# cd /usr/bin
# ln -s /usr/sbin/ppp-go ppp-go
# ln -s /usr/sbin/ppp-off ppp-off
# cd /etc/ppp
# chmod g+r *
# chmod o+r *

とすることで可能になります。