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PC/HP日記 98年11月分
■1998/11/30・久しぶりの秋葉原散策
久しぶりに秋葉原へ行ってみた。およそ2週間ぶりくらいだろうか。今日の主目的は、ノートPCの実物調査である。
現在使っているLet's note(AL-N2T516J5)を買ってから、はや1年近く。そろそろ買い換えを検討しているのだ。
検討のプロセス(?)は、のちほどPCよもやま話に書くとして、とりあえず今日は、触った各ノートの印象を並べてみたい。なお、ここに書いていないマシンは、個人的な購入対象外か、行ったショップ(T-ZONEミナミ)でたまたま触れなかったマシンである。
まず、現時点で個人的に本命と考えている、松下のLet's note comm/C33。
液晶を開いた場合、まずヒンジ部分が太いことが目立つ。デザイン的に大きなマイナス。カメラ部分は、ちょっと場所が悪いが、操作者自身と前方を写すのには使える。ただ、はっきりいってカメラがついているメリットはあまり感じられない。
キーボードは、まずまず打ちやすい。いまのLet's noteよりクリック感があり、快適。ただし、キーボード最上段のキーと、筐体のあいだの隙間が妙に広いのはなんとかならないものか。ゴミが入りそうだ。
パッドの操作性はなかなかよい。慣れればスティックタイプのポインティングデバイスよりも扱いやすいかもしれない。
液晶を閉じるた外見は、すっきりした印象で好みである。表面のヘアライン加工されたアルミニウムがピカイチだ。ただし、液晶パネルを閉じた状態に留めるためのラッチがないのには驚愕。これではカバンの中で開いてしまうではないか。大欠点である。ベルクロで留めろというのだろうか(笑)。
また、ヒンジ部分は、閉じた状態でもやはり格好悪い。カメラの接合部も、強度的にどうしても不安。
ただ、そのカメラ部分を除けば、強度的にはわりと問題ないようだ。サイズは、大きさ、厚さともに合格。
次に、SONYの目玉ノートことPCG-C1。
特殊なのは1024*480というワイド液晶。使ってみると、以外に違和感がないと感じた。SVGAと同程度には活用できるか。
キーボードはまずまず。スティックタイプのデバイスも、及第点。
カメラは、位置こそC33より良いものの、カメラがあるからどうした、という感がやっぱり強い。
筐体は、厚さがあるのが気になる。また、完全な直方体ではなく、ふたの部分は軽くアールを描いているし、各辺は斜めにそぎ落としてある。この斜めの部分がくせ者だ(と思う)。IrDAの窓や各種コネクタが、ほんの少しだが筐体からはみ出す形になる。わずかな衝撃でも、場所によっては致命傷になりかねないということで、不安だ。
また、液晶を閉じる部分のラッチが弱々しい。
SONYのノートの最大の欠点は、メモリが自分で増設できないこと。これは大きなマイナスだ。
続いて、同じくSONYのPCG-505RX。B5サイズノートでXGAサイズ液晶を採用した意欲作だ。
液晶は、たしかに広くて美しい。これはすばらしい。これからはサブノートもXGAの時代だ。
しかし、初代505からまったく変化のない、感圧式パッドの操作性の悪さに閉口。XGAの魅力を削りまくって、合計したら負の値、という感じ。ほかがなまじ良くできてるだけに、これはなんとかならないものか。
パッドのため、却下。ほかは評価せず。これなら多少重くてもLet's note A44のほうがいいかな。
さて、東芝のDynabook SS PORTEGE 3010。
キーボードは、かなり良くできている。スティックもいいが、ボタンが小さいのは難。
筐体の薄さはすばらしい。バッテリ持続時間が少ないのも、これなら許せる。
剛性は、筐体自身には特に問題なさそうだが、コネクタ部のフタが弱そうだ(Hello PC!誌にも同じことが書いてあったが)。特に、I/Oアダプタ用コネクタなど、一瞬で壊れそうなくらい貧弱。
また、PCカードスロットのフタが、ダミーカードなのも減点。スロットが2つあるのはいいのだが……モデム内蔵でない点でちとマイナス。
個人的には、会社で大量導入した(といっても10台くらい)PORTEGE 600CTが、不良率50%程度と無茶苦茶だったので、あまり東芝ノートに良い印象はない(苦笑)。
最後に、三菱のAMiTY CN ModelS。
キーボード、スティックの入力デバイスは、よくできているほうだろう。特に、「半角/全角」キーをまったく使わない私には、このキーボード配置は良い。そのおかげで、A5ながらそれなりのキーピッチが保たれている。
全体的にぼってりした筐体サイズは、いまひとつ。ミニノートとしては重いのも難。ただし、剛性はかなり高そう。カバンにそのままぶち込んでおいても大丈夫、といった印象。
パラレル・シリアルの標準サイズポートが本体に装備されているのもメリットだが、USBが普及しつつある現在ではそれほど魅力は感じない。
PCカードスロットが2つだが、モデム非内蔵というのは、3010と同じ。
ということで、これらのマシンを触った限りでは、本命C33は変わらないものの、AMiTY CN急浮上、といったところ。
今度はMebius PC-PJ1-M3とWinkyG1、LaVie NX LB26Cにも触ってみたいと思っている。
11/23付け日記が読みにくかったので、改稿した。
■1998/11/23・WindowsNTのインストール
最近はLinuxが流行りらしい。試しに入れてみたい気はするのだが、現在自宅にあるデスクトップPCは、いずれもそれなりに役割分担していて、OSを入れ換えるのはちとしんどい。また、余っているマシンはCompaqのDESKPROだけで、Linuxを入れるには素性が怪しい気もする。
そこで、いろいろと手配して、DESKPROの代わりに、DELLのOptiplex XMを入手した。これにWindowsNTを入れて、現在サーバとして使っている自作機・"Hikaru"を空けようと計画したのである(DESKPROでは、空きベイと空きスロットの関係から、サーバとして使うのが苦しい)。
拡張カード類やHDD、CD-ROM、MOなどをOptiplexに入れ換え、WindowsNTをインストールしたのだが……みごとにはまった。インストール途中で止まってしまうのである。
試しにWindows95を入れてみると、きちんと動く。NTに固有の問題らしい。
このOptiplexは95年製で、ちょうどPlug and Playに対応し始めたころのPCである。チップセットはNeptuneだ(ご存じだろうか)。
BIOSでは、PnP関係の設定はいっさい操作できず、DOS上のICU(これまたご存じだろうか)を使うという年代物だ。また、PCIバスのリビジョンも2.0である。
とにかく設計が古いマシンに、なまじ新しい拡張カード・OSを入れようとしているところに、原因があるのだろう。
Windows95/98よりもWindowsNTのほうがマシンを選ばない印象があったので、ちょっと意外である。
結果として、時間を失っただけという不毛な作業であった。
■1998/11/18・ザクさんのページ
PC-VANの友人であるザクさんが、ホームページ・自作のすすめを公開された。ザクさんには、PCよもやま話にも寄稿いただいている。
なかなか興味深い情報・エッセイ系ページに仕上がっているので、ぜひご覧いただきたい。今後にも期待である。
情報系ページといえば、先日リンクページに追加した今日の必ずトクする一言がおすすめ。豊富な知識、旺盛な好奇心が横溢するページである。ウェブマスターが、まさに人生を楽しんでいるさまが伝わってくる。
山本式SBCをさっそく作ってみたが、なかなかいい感じである。
■1998/11/12・PCよもやま話を構成変更、PCによる分散処理
PCよもやま話の過去のレポートとPC雑記を統一し、あわせてPCよもやま話として番号を振り直した。
ふと気づくと、いつのまにか開設2年。2年も続けられたのも、アクセスしてくださる方がいればこそである。ありがとうございます。
しかし、2年とはいえ、過去の文章を読むと、我ながら稚拙で恥ずかしくなる。
最近、手持ちの音楽CDのMP3化を進めている。
CD-DAのWAVE吸い出しは、サブマシン"Kaede"のプレクスター製32倍速CD-ROM+CD2WAVという組み合わせで行なっている。ノイズも乗ることもなく、快調である。また、MP3化には8hz-mp3を使用している。
しかし、"Kaede"のCPUは6x86MX-PR233で決して高速ではない。特に、Cyrix製CPUは、PRに較べると浮動小数点演算が遅いため、MP3化などは苦手な分野だ。
メインマシン"Sakurako"のCPUはPentium II 266MHz(300MHz駆動)で、"Kaede"よりもかなり高速だ。また、CPUパワーも、ゲームをプレイするとき以外は余っている。さらには、サーバマシン"Hikaru"もCPUは遊んでいる。せっかく3台もPCがあるのに、もったいない……。
そこで、sed.exeを使ったバッチファイルを作成し、分散処理を行なうことにした。結果は上々である。
もっとも、分散処理といっても、「共有HD上の、MP3ファイルが作成されていないWAVファイルを、手当たり次第にMP3にする」という処理を行なっているだけだが……。3台ともNICが100BASE-TX・バスマスタなので、ネットワークを介してアクセスする負荷も、思いのほか軽いらしい。
先日こちらに記したHDDの書き込みが遅い件は、どうやらDTTA-371010の特徴らしい。気にしないことにした。
■1998/11/08・HDD換装、Voodoo Banshee
先日の日記に書いた通り、HDDを購入してきた。IBMのDTTA-371010である。
購入したのは11/2なのだが、売れ筋であることと月曜日という日付のせいか、行く場所行く場所、すべて売り切れであった。サハロフさんのページで確認した安いショップは、私の行った範囲では全滅。結局、15軒くらい回っただろうか。最終的にコムサテライト・2号店にて購入した。\35,800と若干高めである。
久しぶりのE-IDE HDDだが、換装・領域確保・フォーマットは問題なく完了。
しかし、Windows98の環境再構築で、はまってしまった。
前回のWindows98導入時に、HDDのファイルをCD-R 2枚に落としておいたので、そこからリストアしようとしたのだが、どうもうまく行かない。Windows起動中、旗が消えた後の黒い画面で停止してしまうのである。Safe Modeではなんとか起動する。
そこで、デバイスマネージャを使い、システムデバイス以下の各デバイスを削除し、再認識させたりして見るが、状況は変わらない。
数時間試行錯誤したが、結局あきらめ、Windows98を再インストールした。うーむ、Windows95のころは、ファイルだけコピーでもきちんと環境再構築できたのだが……。
ちなみに、これに懲りて、今回はWindows付属のバックアップで保存しておいた。ヘルプによると、Windows98のバックアップでは、Windows自体を再インストールしなくても、DOSプロンプトから復活できるようである。
HDDのパフォーマンスは、かなり良好である。Netscape Navigatorの起動がかなり高速化されたのが、なにより嬉しい。
7,200rpmということで懸念していた稼働音も、いままで使用していたUltrastar 2ES(DCAS-34330)とほとんど変わらないか、かえって小さいほどである。つまり、現行3.5インチHDDでは最小レベルといえるようだ。
ということで、ほぼ満足しているのだが、気になる点が一点。
掲示板にも書いたのだが、hdbenchの結果によると、読み込み・約12Mbytes/s、書き込み約9Mbytes/sと、書き込みの方が遅いのである。雑誌や情報系サイトによると、読み書きとも10Mbytes超の結果が報告されている。
どこか設定が間違っているのかとBIOSやWindows98の設定を確認したが、私にわかる範囲ではきちんと設定されているようだ。
解決法をご存じの方がいらっしゃれば、教えていただけると幸いである。
マウスカーソルのトラブルに悩まされていた3D Blaster Bansheeだが、掲示板で知人のAshrayさんに教えてもらったサイトから、3Dfx製ドライバをダウンロードしてみた。これを組み込んだところ、トラブルは解決した。まずは一安心である。
ただし、DirectXを使用するとリフレッシュレートが強制的に75Hzになる、というトラブルが発生している。もっとも、カーソルの問題よりはまだ我慢できる。
Creativeから新ドライバとBIOSもリリースされたが、こちらではカーソルの件は依然として解決されていないらしい。
とりあえずはこのまま使用し、Creativeからカーソル問題が解決したドライバが出たら、入れ換える予定である。
■1998/11/01・USBマウス、ワークHDD退役、HDDアップグレード計画
多忙だったため、久しぶりの更新である。
先日もちらっと書いたが、マウスをMicrosoftのIntelliMouse USBに変えてみた。某誌で、USBマウスではカーソルの追従性が格段によくなっている、という記事を読んだからである。
AT互換機のWindows95/98時の追従性の悪さは、かねてから不満に思っていた。たまにPC-98(NXではない旧98)を動かすと、その滑らかさにびっくりする。それに較べると、PS/2マウスのカーソル動作は、まるで小刻みなワープを繰り返しているかのようである。
CPUパワーやビデオ性能を上げても、カーソルの動きは良くならないので諦めていたのだが、それが向上するならありがたい。
さて、入れ換えてみた結果は……ふむ、たしかにマウスカーソルの動作が格段に滑らかになった。カーソルの書き換え頻度が、PS/2マウスの5倍くらいになったような感じである。たいへん快適だ。
その実感は、ハングアップ時のキュー満杯警告音(ハングアップ時にキーを押したり、マウスを動かしたりすると連続的にビープ音が鳴る、あの現象)が極度に高速化されたことでも実感できる(爆)。
また、IntelliMouse自体もマイナーチェンジし、ホイールの回転が滑らかになっている。旧ホイールの回転感が「ゴトッゴトッ」というのに対して、新ホイールは「カクッカクッ」という感じだ(笑)。
ただ、ある種のデバイスがシステムを優先的に使用する場面――たとえば連装CD-ROMドライブのCD切り換え時など――に、マウスカーソルが動かなくなってしまった。いままでは、システムは停止するものの、マウスカーソルだけは動いていたのだが。PS/2よりもUSBのほうが、割り込みの優先度が低いのだろうか。
もっとも、そのごく一瞬を除けば、問題なく動くので実害はない。とはいえ、マウスを動かしてもカーソルが動かないのは、精神的に良くない。この点は残念だ。
結果的には、USBマウス導入はまずまず成功といえよう。IRQも1つ空くし、マウスを新調するならUSBがお勧めである。なお、Windows98のセーフモードでは使用できないのであしからず。
ただし、旧98にはまだ及ばない。
ちなみに、AT互換機でも、WindowsNTならマウスカーソルの動きは敏捷だったりするのが謎である。
メインマシン"Sakurako"で使用していたワーク用HDDの調子がおかしくなった。マシンの起動時に、ときどき認識されないのである。マシンをリブートすると認識される。
耳をすましてみると、認識されないときにはスピンアップしていないようだ。どうやら吸着現象らしい。そういえば、このHDDのメーカーは、よく吸着を起こすと有名なQuantumである。
このHDD、Lightning 730Sという730MBのSCSIドライブなのだが、その昔PC-9821As2用に購入したものだ。しばらくAs2でメインHDDとして使用し、その後龍造寺ねこ氏に譲って彼の元で活躍、しばらくしてまた私の手元でワーク用に使用……とかなり年季の入ったドライブである。いままでクラッシュしなかったことに感謝しつつ、引退させることにした。
かわりに投入したのは同社の1GB E-IDE HDD・Fireball 1080ATである。これまた古いドライブだが、ワーク用には十分だ。しばらく活躍してくれることを期待しよう。
その"Sakurako"だが、HDDの増強を検討中である。決して、容量が足りないわけではないのだが……わずか3万円強で8〜10GBの大容量、E-IDEもバスマスタで十分高速、となると……アップグレードの虫が騒ぐのである。
実際にも、"Sakurako"の各種パーツのうち、現在もっとも遅いのがHDDである。PCを使っていて、一番待たされるのもHDDアクセスだ。
現在の"Sakurako"のメインHDDは、約1年前に買ったIBMのUltrastar 2ES(DCAS-34330)というUltraSCSI 4GBのHDDだ。1年前にはそれなりに高速のドライブだったのだが……先日のHello PC!・10/24号のHDDベンチマーク記事によると、そこに並んでいるドライブの中ではもっとも遅かった(涙)(まあ、1年経っても記事に載る、という時点で完成度の高いドライブだった、ということはいえるかも知れない……)。
また、どうも"Sakurako"の調子が悪く、Windows98の再セットアップを考えていた、というのもアップグレード検討の一因である。
さらには、同時多発的にサーバマシン"Hikaru"も調子が悪いので、これを機会に自宅PCのHDD再配置を行なって、小容量HDDを整理するのもいいかもしれない、とも思う。なにしろPCのHDD台数が多すぎるのである。
また、小容量HDDは秋葉原でもなかなか価格が下がらないので、中古でもそれなりの価格で売れる。それをアップグレードの元手にすれば安く上がる……。
というわけで、検討中なのである。
IBMの7200rpm E-IDEドライブが第一候補なのだが、これの欠点は容量のバリエーションが少ないことだ。最低容量でも10GB……ちょっと大きすぎる。
第二候補のQuantum・Fireball EXも、6GBの次は10GBというラインナップ。6GBではちょっと少ない気がするし、10GBは多い……。
まあこういうときには、容量の大きい方を買っておくのがよいのだろう。
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