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PCよもやま話

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独立した話題を扱っています。

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日々の話題。

■No.23 2003/01/13・マウスパッド

今まで、いろいろなマウスパッドをためしてきたが、どれも一長一短で、これぞというものはなかった。

ここのところ、マウスまわりの環境をいろいろと試行錯誤しているので、その一環として、パワーサポートエアーパッドプロを導入することにした。パッケージがあまりにも胡散臭く、店頭で見かけても敬遠していたのだが、ときどきウェブで見かけるレビューがおおむね好意的なので、購入に踏み切ったのである。

選んだのは、究極セットII(AK-73)。パッド本体に、交換用ソール(マウスの裏側、接地部分の摩擦を減らすためのパッドである)が同梱されているものだ。LaOX ザ・コンピュータ館で\3,000弱であった。秋葉原の各所で、だいたいこのくらいの価格で販売されているようだ。

 

まずは、エアーパッドプロを単体で使ってみた。

使用感だが、たしかに非常によく滑る。マイクロソフトのボール版インテリマウスと組み合わせて使っているが、他のパッドとは一線を隔す軽快感だ。それでいて、ボールはしっかりとホールドされているようで、マウスの動きにカーソルがついてこない、といったこともない。交換用ソールを使わなくても、かなり快適だ。

また、裏面がシリコンで、机にぴったりと固定されるのもよい。いままでのマウスパッドだと、黒い発泡樹脂(?)が使われているものが多いが、これは使用しているうちにつるつるになり、マウスにつられて動いてしまう。また、劣化してくると、パッドの端から細かく粉状に崩れてくるのもいただけない。その点、エアーパッドプロなら心配はなさそうである。

エアーパッドプロ、マウスにスムーズな動きを求める人なら、買って損はないアイテムだろう。

 

さて、続けて、さらに滑らかになるという交換用ソール・エアーパッドソールを試してみよう……と思ったのだが、ウェブの掲示板などによると、交換用ソールはすりへりが激しく、いわば消耗品であるらしい。パワーサポートの通販で購入することもできるが、それなりの値段だ(\600+送料)。

そこで、エアーパッドソールに交換する前に、ニチアスのカグスベールをソールとして使うという、同じくウェブで見かけた技を試してみることにした。カグスベールにはいくつかの種類があるが、そのうちの「トスベール」を近所のホームセンターで購入してきた(\310)。

カグスベールを実際に触ってみると、あきらかにインテリマウスのもともとの白いソールよりツルツルしている。厚さは、おおむね同じくらいのようだ。

適当な大きさに切断して、交換してみると、期待以上の効果であった。エアーパッドとの組み合わせでは、マウスがケーブルの弾力で動いてしまうほど。通常の滑らか系マウスパッド(スエード系ではないもの)でも、「エアーパッド+通常のソール」と同じ程度のスムーズさがある。

ソールの厚さにはマウスごとにバリエーションがあり、カグスベールをすべてのマウスに適用することはできないとは思うが、うまくはまればコストパフォーマンスは絶大である。エアーパッドプロよりもおすすめかもしれない(結局、カグスベールが思いのほか効果大なので、エアーパッドソールはまだ試していなかったりする)。

■No.22 2003/01/11・USBデバイスのトラブル

PCのトラブルは突然やってくる。

ある日、メインマシン "sakurako"の無線LANアダプタが認識されなくなってしまった。USB接続のメルコ・WLI-USB-S11である。さては壊れたかと、アイオーのUSBアダプタ、WN-B11/USBに交換してみるが、やはり認識されない。ハードウェアトラブルではないらしい。

いろいろと調べてみると、まず、起動後にアダプタを挿した場合には問題ない。また、いったん取り外してそのまま同じポートに付けても動作しないが、別のUSBポートにつなぎかえると認識されることもわかった。

他のUSB機器には問題ないので、マザーボード側の問題ではないらしい。特にパーツの変更などもしていないはずなので、相性問題はないだろう。

ほかに思い当たることもなく、困ってしまった。

 

しかしながら、じっくり考えてみると、トラブルが発生したころにマウスを交換していることを思い出した。ボタンがへたってしまったマイクロソフトのインテリマウス(OEM版)から、ロジクールのFirstMouse+に交換したのである(ともにPS/2接続)。

私のPCはWindowsXPがインストールしてあるのだが、bootvisを用いて起動を高速化している(そのおかげで、30秒もかからずに起動して快適である)。bootvisは、デバイスドライバなどの初期化に必要な時間を計測して、並列化のタイミングの調整を行なっているらしい。マウスを交換したことで、初期化のタイミングが微妙にずれて、無線LANアダプタの認識がうまくいかなくなったのではないだろうか。

このように推測して、マウスをUSB接続にしてみた。すると、アダプタは、ときどき認識されるようになった。関連があるのかないのか、なんとも理解に苦しむ挙動である。bootvisを再度実行すれば改善されるかと思ったが、変化はないようだ。

試しに元のマウスにしてみても、ときどき認識されるという状況は変わらなかった。こうなってしまうと謎である。

 

原因は別のところにあるのかもしれないが、これ以上の追求は諦めることにした。仕方がないので、しばらくは、だましだまし使おうと思う。ただ、どうにも面倒なので、最終的にはWindowsXPの再インストールしかないかもしれない。

■No.21 2002/12/13・EQUIUM S5010

先日、東芝のスモールデスクトップ、EQUIUM S5010を中古で購入した。67×200×205mm(幅×奥行き×高さ)というサイズである。私が購入したのは、Celeron 1.0GHz、Windows2000、128MBメモリに20GB HDD、CD-ROMのモデルだ。

小型PCに目がない私は、PC USER誌などで企業向けクライアントもチェックしているが、S5010はまったく知らなかった。

 

S5010、詳しい仕様はWebサイトの情報をみていただくとして、いちばんの特徴は、とにかくコンパクトであることだろう。ちょっと大きめの外付けストレージデバイス、といった趣である。この小型化は、電源を内蔵せず、ACアダプタを使用することで、実現しているようだ。

電源がないため、ファンはCPU部分のひとつだけで、静音性も期待できる。

こういった小型PCでは、ノートPC向けの部品を使用することで小型化を図っていることが多い。S5010も、メモリについてはSO-DIMMだが、HDDは通常の3.5インチを使用している。

個人的に評価できるのは、DVI出力端子の存在である。COMPAQやDELLの小型PCには、DVI端子がない。ビデオカードの増設ができないこのサイズのPCでは、内蔵のビデオ回路だけが頼りである。アナログ出力は、特にオンボードだと品質に難があるケースも多いので、DVIのメリットは大きいといえるだろう。

キーボードとマウスは、ともにUSB接続である。PS/2マウス、キーボード端子は存在しない。既存のパーツがつかえないという点でやや残念だが、使用上は特に問題ないだろう。

PCIスロットは存在しないが、PCカードスロットが用意されているので、いざとなれば多少の拡張はできそうである。

 

見つけたのは地元のショップなのだが、購入するまでにはしばらく悩んだ。

ちょうど、サーバマシンに使用する、信頼性の高い電源付きの筐体を探していたところなので、おあつらえ向きといえる。メーカー製PCなら、下手な自作PCよりは信頼できるだろう。中古とはいえ程度も良好だ。

ただ、小型なのは魅力だが、性能はやや控えめ。そして同じ性能の普通サイズPC(中古なら\40,000というところだろうか)に較べれば、価格は高めである。

一週間ほど考えて、結局、買うことに決めた。価格は、\71,800に10%ポイント還元であった。キューブ型や小型のベアボーンPCの価格を考えると、スペックはそれなりとはいえ完成品であり(中古だが)、OSもプリインストールなので、まずまずといえるのではないだろうか(なお、ビジネスソフトはほとんど付属しない)。

 

さて、実際に起動してみると、稼動音は無音とはいかないものの、なかなか静かで、妥協できるレベルだった。

また、さっそく分解してみたのだが、さすがにメーカー製だけあって、作業は一苦労であった。メモリの増設こそ簡単だが、HDDの交換や、もともと内蔵しているメモリモジュールを交換しようとすると、いくつもの部品を外さなくてはならなかった。特に、プラスチックのフロントパネルは、部品の爪を慎重にゆるめていく必要があった。もう二度とやりたくない、という感じである。

ちなみに、HDDには、SeagateのUシリーズが使われていた。5,400rpmのやや遅いモデルなので、用途によっては高速化したいところだが、消費電力を考えると7,200rpmへの換装は無理があると思われる。同じ5,400rpmで大容量のHDDへの交換は、意味があるだろう。

 

セットアップして稼動させたいところだが、いまのところメモリがデフォルトの128MBしかないため、初期化しただけにとどまっている。SO-DIMMが入手でき次第、サーバマシンとして使いたいと思う。

■No.20 2002/12/10・マウスのマイクロスイッチ交換

会社で使っているマウスの、左ボタンの感触が悪くなってきた。購入直後のような軽快なクリック感がなくなっている。また、押したあとの戻りが悪いので、ダブルクリックがたいへんやりにくい。

マウスのボタンがこういう状態になるのは、すでに何個目かである。いつもなら新しいマウスを物色し始めるのだが、思い立って、マウスを修理してみることにした。対象は、ロジクールFIRST Mouse+である。

マウスを開けたことがある方ならご存知だと思うが、マウスの内部、ボタンの下には、小さなスイッチ(マイクロスイッチ)が設置されている。これを交換するわけだ。

交換用のスイッチは、手元にないため、ボタン以外のところが使いにくくて放置してあった別のマウスから、スイッチだけ移植することにした。

 

まずは、ほとんど未使用のマウスからスイッチを取り外す。ハンダゴテやハンダ吸い取り線を扱うのは素人なので、1個目のスイッチは時間がかかりすぎ、部品のプラスチックがやや変形してしまった。使用不能である。しかし、2個目ではだいぶ慣れて、なんとか取り外すことができた。

次に、FIRST Mouse+から壊れたスイッチを取り外す。これは問題なく終わった。そして、新しいスイッチを付け直した。

交換した結果は上々で、左ボタンの感触がほぼ元通りになった。成功である。

 

調子に乗って、秋葉原の千石電商で、マイクロスイッチを購入してきた。8個ほど入って\250である。

さっそく、今度はOEM版のマイクロソフトマウス(茄子型)を修理しようと思ったのだが……開けてびっくり、なんとスイッチの形状が違っていた。一般的なマイクロスイッチの長方形ではなく、タクトスイッチ様の正方形であった。感触はほぼ同じなのだが……。仕方がないので、のちほど秋葉原で、この形のスイッチを探してみるつもりだ。それまで交換はお預けである。

 

マイクロスイッチの交換は、ごく簡単な作業なので、スイッチが死んでしまったマウスをお持ちの方は、挑戦してみるのも一興かもしれない。なおそのときには、スイッチ形状の確認をお忘れなく。

■No.19 2002/11/20・ノートPCえらび2002冬

今冬の新ノートPCが出揃ったようだ。今年の注目は、なんといってもミニノートやサブノートの復権だろう。一時、寂しかったこのジャンルだが、今年は豊富に揃っている。軒並み重量1kgを切ってきた、各社のラインナップは魅力的だ。

私のノートPCもそろそろ買い換え時なので、食指が動くところである。

 

先日も書いたが、私が現在使用しているのは、ThinkPad X21(2662-55J)である。CPUは、今となっては非力なCeleron 500MHzだが、ノートPCでの作業はホームページ作成やWebの閲覧が中心なので、充分といえる。また、320MBのRAM(このモデルの最大容量である)も、とりあえずは足りている。HDDは10GBとやや不足気味だが、いざとなればこれは交換可能だ。液晶は12.1インチと広めだが、視野角はいささか狭い。キーボードやポインティングデバイスは上出来である。

使っていて、バランスの取れたよいPCだと思うのだが、1.49kgの重量は、やや重く感じる。購入当時は平均的だったが、最近のサブノートPCにくらべればかなり重いといえる。また、無線LANを内蔵していないのもやや不便だ。

 

私のノートPCの選択基準は、1. ディスプレイが広く(12.1インチXGAは欲しい)、2. 軽いことである。電車の中でときどき使ったりするので、軽いことは重要だ。しかし、目が悪いので、液晶は広い(ピクセルが大きい)ものが嬉しい。CPUパワーやHDD容量は、それなりで構わない。ただ、メモリについては、今買うなら512MBは欲しいところ。バッテリ持続時間は、まあ3時間もあれば充分である。

そこで、出揃った今冬のモデルを、この基準で判断してみたいと思う。なお、評価はあくまでも私個人のものなので、内容が適当なところはご容赦いただきたい。

 

まずは、昨年のPC-MT1で、軽量薄型ノートに新時代を切り開いたシャープのMURAMASAである。今回の新モデルPC-MM1-H1Wは、クレードル装備や外部HDDとしての利用など、使い勝手の向上が魅力的だ。しかし、残念なことに、これは液晶が10.4インチで、12.1インチのMTシリーズはマイナーバージョンアップにとどまってしまった。相対的に、魅力に欠けるといわざるを得ない。

 

昨年、薄型サブノートやミニノートの新型がいっきに登場したのは、東芝の1.8インチHDDによるところが大きい。その東芝が擁するのはDynabook SS S5とLibretto L5だが、今冬の新モデルは出ていない。

 

NECのLaVie Jは、地味ながらそれなりにバランスの取れたサブノートだが、他社のノートに較べるとアピールが少なく、華がないといわざるを得ない(これは、DELLのInspiron X200も似ている)。また、LaVie Jは1.39kgとやや重い。

 

IBMのThinkPad X30は、1.6kg超と、とにかく重すぎる。IBMのノートPCはキーボードやポインティングデバイスがすばらしいだけに、s30のシリーズがなくなってしまったのが悔やまれる。PC Watchの記事などを見ると、開発には努力しているらしいが、私の求めるところとは、ベクトルがずれているのだろう。

 

SONYのVAIO U(PCG-U3)と、ビクターのInterLink XPは、とにかく小さいのが、私にとっては欠点である。液晶の画素が小さすぎるのだ。富士通のLOOX T/Sも同様である。ミニノートとしては液晶が広めなものに、CASIOのFIVAがあるが、ここのところ新製品が出ていない。また、SONYのSR、505、C1なども、重かったり液晶が狭かったりで私の希望には合わない。

 

今冬、もっとも意欲的なモデルは、なんといっても松下のCF-T1だろう。機能を削って、「12.1インチ液晶で初」となる1kgにむりやり収めた下位モデルには苦笑してしまうが、無線LAN、40GB HDDモデルの1.07kgでも、充分立派である。

ただ、CF-R1にも共通するが、このシリーズの欠点は、機能性よりも外見のデザインを優先したことである。円形のタッチパッドは、どう考えても使いにくそうだ(あの筐体の内側には普通の四角いパッドが収められているそうで、理解に苦しむ)。メーカーには猛省を促したい。

 

総合的にみると、ユーザーインターフェースに欠点を持ちながらも、CF-T1の軽さはそれを補って余りある(とはいえ、このPCほど、仕様の魅力と仕様外の欠点が混在したPCも珍しい)。

CF-T1の実機にはまだ触っていないので、まずはショップで確かめてみたい。もし、キーボードやタッチパッドがなんとか我慢できそうなら、購入を真剣に検討しようと思う。

■No.18 2002/11/18・自宅サーバ

かねてから検討していた、自宅サーバ構築に着手した。

ダイヤルアップで接続していたころは、個人サーバなど夢また夢であったのだが、いまは比較的容易に構築できる(ところが、いざできるとなると、なかなかやらないあたり、不精者である)。

 

自宅サーバの構築で問題になるのは、ADSLやCATVなどの通常の接続では、多くの場合、接続するたびにIPアドレスが変更されることである。IPアドレスが固定でないと、自宅サーバのアドレスがわからないため、インターネットからアクセスすることが困難になる。

一般的な解決方法は、Dynamic DNSを利用することだろう(Dynamic DNSについては、I-O DATAの用語解説参照)。最近は無料のDynamic DNSサービスも存在するが、いつ稼動を停止するかもわからないへたれサーバを登録するのも大げさだ。Dynamic DNSを使わずとも、要は、自宅サーバのIPアドレスを、外部から知ることができればよいわけである。

 

サーバということは、常時電源が入っているため、そこから外部にIPアドレスを通知する方法はいくつかある。たとえば、アドレスが変わるたびに管理者にメールを送ってもいいだろうし、プロバイダのWebサイトをFTPで更新してもいいだろう。

今回は、プロバイダのWebサーバの、CGIを利用することにした。いわば、自分のIPアドレスを、掲示板に書き込むようなものである。

ただ、なるべくシームレスな運用を行ないたいため、HTML鳩丸倶楽部の「残念な思いを致しました(1)」を参考に、302のステータスを返す、転送用のCGIスクリプトを記述することにした。

自宅サーバは、定期的にCGIスクリプトにアクセスし、自分のIPアドレスを通知する。そして、転送用のスクリプトは、記録されたIPアドレスにリクエストを転送するわけである。転送用のスクリプトの存在を、閲覧者は意識しなくてもよいし、URLをブックマークに登録することも可能だ。

 

早速、CGIスクリプトを作成し、プロバイダ(BIGLOBEである)のWebサーバで動かしてみる。技術的にそれほど難しいものでもないのだが、何度か試行錯誤して、なんとか動作するものが完成した。実際に外部からのアクセスしてみると、自宅のサーバに転送され、Webサーバのスタートページが表示される。まずは成功である。

 

しかしながら、公開の手段は確保したものの、自宅サーバ公開にはいくつか問題が立ちはだかっている。

 

まず、サーバ用に予定していたPCが、いまひとつ信頼できないことである。

サーバPCには、秋葉原で中古で購入した、EPSONのブック型PCを使うことを考えていた。ところが、寒くなってからというもの、起動後にしばらくの間、ファンから異音がするようになってしまった。下手な自作PCよりも、たとえ中古でもメーカー製PCのほうが安心できるとは思うのだが、この状態ではやや不安だ。

また、ルータ(兼無線LANアクセスポイント)である、メルコのBLR-TX4も、ときどきリセットしたり、接続不可能になったりと、いまひとつ不安定である。

 

PCについては、ケース(および電源)以外の部品は、一台分揃っているので、信頼できる電源を入手したいと思っている(適当な電源を購入し、使用中の電源を流用してもよいかもしれない)。ルータについては、筐体に穴を開けるなど、まずは放熱を強化したいところだ。それでもダメなら、新規購入するしかないだろう。

 

さらに、いちばん大きな問題は、公開するようなコンテンツがないことである。サーバでは、Javaアプリケーション(ServletやJSPといった、サーバサイドJavaである)を動かす構想はあるのだが、肝心のアプリケーションがいまだに完成していない。また、自分用のファイルサーバやメールサーバを必要とするほどのモバイラーでもない。

とりあえずは、M氏よりご要望のあった、行き先掲示板を作成し、公開したいと思う。また、スレッドフロート型の掲示板をヒマをみながらゆっくりと作成中なので、そちらも完成すれば稼動できるだろう。

 

という事情なので、公開までにはもうすこしかかりそうである。

 

なお、転送用スクリプトについては希望があれば公開するので、掲示板やメールでご連絡いただければ幸いである。

■No.17 2002/11/10・Pentium4マシンの自作

先週末(11/2)に秋葉原へ行き、CPUとマザーボード、メモリを購入してきた。

 

CPUは、価格と性能、消費電力のバランスから、Celeron 2.0GHzを選択した。TSUKUMO eX.にて、\11,980ほどであった。

Celeronは、1.7GHz以上はPentium4ベース(Socket 478)となり、さらに2.0GHzからはNorthwoodコアが採用されている。Northwoodは、プロセスルールが縮小されて、消費電力が低下しているのが嬉しい。Celeron 2.0GHzの性能は、Pentium4の1.6GHzと同程度らしいが、そちらが1万円台後半なのに対して、Celeron 2.0GHzは一万円台前半。お買い得である。

 

マザーボードも、いままではSocket370のCeleronを使用していたため、CPUの交換にともに、必然的に交換することになる。いま買うなら、DDR 333MHz(PC2700)に対応した、845GEチップセットがよいと思われる。検討の結果、AOpenから発売されたばかりのMicroATXマザーボード、MX4GERを購入した。TSUKUMO eX.\13,800であった。

MicroATXにしたのは、将来的にケースを小型化することを想定したためである。100BASE-TXのNICとサウンドがオンボードなので、PCIスロットはそれほど必要ないだろう。

 

メモリは、DDR266(PC2100)の512MBを購入。PC2700にしておくことも考えたのだが、DDRでは相性問題が発生しやすい(らしい)こと、Celeron 2.0GHzはFSBが200MHzのため、845GEチップセットではメモリの333MHz駆動ができないことから、PC2100とした。T-ZONE DIY\17,800

ノーブランドのものなら安かったのだが、なにぶんDDR SDRAMは初めてなので、安全のため6層基盤のSAMSUNG製チップのものを購入してしまった。そのぶん、やや高くついたのは否めない。DDR SDRAMは、ここのところ価格が上昇傾向なのも痛いところである。

 

さて、組み立ててみると、電源回りでトラブルが発生した。当初は、電源ユニットにVarius300を使用したのだが、上記の組み合わせでは起動しなかったのである。

そもそもVarius300は、Pentium 4対応ではないため、ATX12V端子が存在しない。そこで今回は、ATX12Vへの変換コネクタを使って接続した。

Varius300購入時のソルダムのWebサイトでは、「ASUS製Pentium4用マザーボードなら、12V補助電源コネクタ(CD-ROM等の周辺機器と同じ形の電源コネクタ)に接続することで動作可能」となっていたので、変換コネクタを使えば、ASUS以外のマザーボードでも動作するだろうと考えたのだが、甘かったようである。

結局、ニプロンPCSA-300P-X2Sに変更したところ、無事に起動した。

PCSA-300P-X2Sも、Pentium4非対応だが、とりあえずは問題なく動作している。電源容量が少ないと思わぬトラブルの元になるものだが、メーカーのサイトによると、ほぼ同じ性能の別モデルがPentium4対応となっているので、おそらく大丈夫だろう。

同じ非対応電源でも、Varius300は、意外に余裕がないようだ(ただ、ニプロンの電源も、こういうことtakaman's PC talks内)をやっているとなると、購入したくなくなるが)。

 

それ以外には、特にトラブルもなく、無事に組み上がった。

しかし、このままの状態では、ケースファンが高速回転しているので、かなりうるさい。

 

MX4GERでは、ハードウェアモニタリングソフトに、SilentTekなる機能がついている。モニターした温度に応じて、マザーボードに接続したファンの回転数を制御することで、静音化を図るものらしい。回転数は、自動的にコントロールすることもできるし、温度に応じた回転数をユーザーが設定することもできる。なかなかすばらしい機能である。これを使ってみることにした。

CPUファンの回転数を、CPU温度が低いときには遅くなるように設定。ケースファンについては、ケース内温度が低いときには思い切って停止するようにした。

すると、たしかに設定した通り、ファンの回転数が下がった。騒音も激減し、効果は絶大である。

 

しかしながら、このソフト、どうもいまひとつ不安定なようである。ツールの起動直後に、電圧のモニターができないのか、必ずCPU電圧の警告音が鳴ってしまう。電圧のモニタリングを行なわない設定にしても、その設定が記録されないのだ。また、ファンの回転数を低めに設定すると、CPUファンが回らない現象も起きた(軽く指で動かしやると回り始める)。

便利なのだが、結局、常駐解除してしまった。目の付け所は良いが、まだまだ完成度は低いようだ。今後に期待したい。

 

ツールによる静音化ができなかったため、ケースファンは5V駆動することにした。リテールパッケージ付属のCPUファンは、評判通りそれほどうるさくないので、そのまま使用している。これで、まずまず静かに運用できている。

 

Celeron 2.0GHzに換装後の体感速度だが、いままでが850MHz(Celeron 850MHz、Coppermine)だったので、さすがにかなりの向上を見た。

ブラウザの表示でも、速くなったのが実感できる。ClearTypeを有効にして、スクロールしても、CPU使用率は80%程度におさまるようになった(しかし、FrontPage2000は遅いままで、これはClearTypeではなく別のところに原因があるようだ)。ハードディスクはアップグレードしていないのだが、WindowsXPの起動時間なども速くなった。

 

結論として、Pentium4へのアップグレードは、それなりの効果があったといえる。とはいえ、マザーボードとメモリも含めた交換であり、投入した金額に見合うかどうかは微妙である。メモリ容量やハードディスク、ビデオカードが一定のレベルに達していて、それでもなお高速化が図りたいときには、有効であろう。

■No.16 2002/10/07・フォントとPentium4

WindowsXPでは、ClearTypeという技術が導入され、特に液晶ディスプレイを使ったときの画面表示品質が向上した。このClearTypeは、サブピクセルまで意識した、いわば高度なアンチエイリアシングである(超訳なので、詳しくは@ITの用語解説などを参照のこと)。アンチエイリアシングなどの擬似的な解像度向上技術は、人によっては「ボケて見えるので嫌い」という方もいらっしゃると思うが、私は個人的にはそれほど嫌いではない。

 

残念なのは、よく使うMSゴシック、MS明朝で、ClearTypeが無効なことである。

しかし、ブラウザについては、@ITのTIPS、IEの日本語表示でもClearTypeの恩恵に浴するにあるように、サードパーティのフォントを導入すれば、ClearTypeを利用することができる。

私も、以前購入したダイナラブジャパンのDFG平成ゴシック体DFG平成明朝体を設定して使っていた。MSゴシックやMS明朝から変更すると、特に文章系のサイトでは読みやすくなる。

難は、これらのフォントでは英数字(特に半角)が読みづらいこと。平成明朝体は高さが揃っていないし、平成ゴシック体は"i"や"l"が狭すぎて前後の文字と繋がってしまう。世の中には読みやすいフォントもあると思うが、フォントは高価なのでおいそれと購入できないのである。

 

そんな折、Webをうろうろしていて、「Windows 2000/XPのFont Link機能 (Font Linking)」というページを見つけた。Font Linkとは、簡単にいうと、英語フォントの未定義領域に任意の日本語フォントを割り付け、英語フォントを選択したときでも、日本語を表示できるようにする機能であるらしい。

この機能を使い、Times New RomanにDFG平成明朝体を、ArialにDFG平成ゴシック体を割り当ててみた。すると、たしかに英数字と日本語とで、異なるフォントが使用された。ClearTypeも当然有効である。Webページも、普通の紙媒体のようで、かなり読みやすい(GeorgiaやVerdanaなどもよさそうだ)。

また、ClearTypeの有無に関わらず、英数字部分だけ、MS明朝やMSゴシック以外のフォントで表示することもできる。

Font Link機能、なかなか使える

等幅フォント同士をFont Linkすることもできるようなので、Courier NewにもLinkしてみたが、文字あたりの横幅が英語と日本語では異なるため、日本語の文字が横に伸びてしまい、いまひとつであった。幅の狭い、等幅英語フォントを見つける必要がありそうだ。また、私が使用している秀丸エディタでは、Font Linkしたフォントでは、日本語が表示できないようだ。

 

ClearTypeなどの機能が一般的になれば、UXGAやそれ以上といった、精細な解像度の液晶ディスプレイがより有効に活用できるように思う。

いまのところは、文字や画像のサイズが固定のアプリケーションも多いので、視力がいまひとつの私にとって、19インチUXGAや16インチSXGAといった液晶ディスプレイは、文字が小さすぎてつらい。しかし、将来的にはその状況も変わりそうである。

 

ところで、ClearTypeにも思わぬ欠点がある。それは、CPUパワーを使うことだ。Celeron 850MHzでは、文字の多いページをブラウザに表示し、カーソルキーでスクロールするだけで、CPU使用率が100%に達してしまう。 また、アプリケーションによっては、文字の表示にもたついて、レスポンスが悪くなることもある(いま使用中のFrontPage 2000もそのひとつだ)。

ClearType以外に、最近はWebのブラウジングでも、複雑なテーブルやCSSなど、意外に重いページが増えてきている。

一時は、ビデオ編集などの用途を除いて、飽和したかと思われたCPUパワーだが、計算力に余裕ができると、それを利用する道はあるらしい。

 

というわけで、Pentium4にアップグレードしたくなってきた。たびたびの改定で価格も下がってきたことだし、そろそろ買い時であろう。消費電力と静音化を考えて、Northwoodコアの1.6AGHzか、Celeron 2.0GHzあたりがいいのではないかと考えている。

■No.15 2002/09/15・RADEON 9000レポート

ゲームマシン "inus"に、RADEON 9000搭載カードをインストールし、しばらく使ってみた。製品は、SAPPHIRERADEON 9000 ATLANTIS(128MB版)である。今まで使用していたのは、カノープスのGeForce2MX搭載カード、SPECTRA F11。なお、OSはWindowsXP Professionalだ。

 

まず、速度を、最近プレイしているゲーム、Dungeon Siegeで較べてみると、残念ながらそれほど向上したとは感じられなかった。XGAで表示品質を最高にすると、GeForce2MX同様、やはり遅くてプレイできない(これは、CPU(Celeron 1.2GHz)の性能も関係してくるのだろうが)。

結局、ビデオカード変更前と同じく、オプションで表示品質を下げ、ストレスなくプレイできる程度のフレームレートで使用している。同じフレームレートで、表示のディテールを比較すれば違うのだろうが、横に並べないとわからないレベルだと感じた。

 

また、CRTディスプレイ(EIZO T761)にアナログ接続した画質は、まずまず、といったところである。SXGA、リフレッシュレート90Hzでは、ゴーストが多少気になり、SPECTRA F11より劣る。この解像度で常用するには、やや苦しいだろう。ただ、ゲームではXGAの100Hz程度がせいぜいなので、ゲームをやるには不満はない。

PC Watchに、元麻布氏のRADEON 9000比較記事があるが、それによるとSAPPHIRE製カードのアナログ接続の画質は、Power Color製よりはマシらしい(もっとも、デジタル接続すれば、画質は問題にならないのだが)。

 

ドライバはCATALIST 02.2(build 6.13.10.6118)を利用しているが、安定性はかなりのものだ。ゲームのプレイ中に画面が乱れたり、ハングアップしたりといったことは、ほとんどない。当初、ExtRes(リフレッシュレート変更ツール)を使用していたときに、ハングアップしたが、常駐をやめると安定した。WindowsXPでのリフレッシュレートの問題は、DirectX診断ツールで設定することで対応している。

 

全体的に見ると、値段相応の価値はあるのではないかと思う。特に、新規購入なら良い選択だろう。

私は今のところ、DirectX 8.1に対応したゲームはプレイしていないので、DirectX 7世代のビデオカードと大きく変わらないのだが、対応ゲームが出てくるとまた違ってくると思う。

 

ところで、メインマシン(RADEON 7000カード使用)にも、同じバージョンのドライバを導入したのだが、このドライバには画面回転機能がついている。せっかく回転可能な液晶ディスプレイを使っているのだから、ということで、回転機能を使ってみた。しかしながら、残念なことに、RADEON 7000では180度(上下さかさま)しか選べなかった。90度回転が有効になるビデオチップは、ある程度限られているのかもしれない。

■No.14 2002/09/05・カード型PHS機種変更

昨年、CF型のAirH"端末、TDKのRH2000Pを発売直後に購入し、使いつづけてきたのだが、いつのまにか機種変更の制限期間である10ヶ月が経過していた。

RH2000Pは、CF Type1に対応していてコンパクトなものの、飛び出し部分が大きいため、壊しそうで不安である。また、消費電力も比較的大きいらしい。

そこで思い立って、NECインフロンティアのCFE-02に機種変更した(秋葉原のサトームセンで購入)。RH2000Pとは異なりCF Type2だが、使用予定のPDA、GENIO e550Gでは使える。また、今後発売されるPDAなども、CF Type2には対応しているだろう。

 

AirH"では、いままでの4倍の速度の、128kbpsに対応したCF型端末も発売されている。しかし、消費電力が大きいこと、AirH"は出先用として割り切っているため速度はあまり気にしていないこと、なにより通信代が高く付くことなどから、32kbpsの端末を選んだ。

 

さて、使用感だが、なにより通信開始時の接続が速いのが感動である。RH2000Pの半分ほどの時間でコネクションが確立する。また、感度も高いようで、いままで使用できなかった区間の電車内でも、使用できるようになった。

RH2000Pではかなり苦労していたのだと思うと、パイオニアの悲哀を感じる。

飛び出し部も小さくなり、PDAに挿したままでも持ち歩けそうである。

 

とりあえず、機種変更の結果には満足である。

ただ、タイミングの悪いことに、今日になって新たなCF型端末が発表されたのには、ちょっと気が抜けるのだが……(記事)。 まあ、128kbpsはやはり必要ないであろう。

 

ところで、私は音声通話もDDIポケットのPHSなのだが(音声通話の基本料金が半額になるデータ通信割引を使っている)、DDIポケットは音声通話には力をいれていないようで、端末の種類が悲しくなるほど少ない。機種変更も考えたのだが、私の好きなストレートタイプの端末がないので、当分は見合わせよう。

■No.13 2002/08/28・ThinkPad X30登場! しかし……

PC Watchの記事によると、米国でThinkPad X30が発表されたとのことである。しかしながら、その構成は予想を裏切る内容だった。

 

私は、ThinkPad X21を使っている。それも、バッテリが小さいかわりに重量1.49kgと、やや軽めのモデルだ(他のモデルだと1.60kg)。キーボードやポインティングデバイス、12.1インチという液晶の広さには満足しているものの、持ち歩くにはやや重いのが欠点である。

 

昨年あたりから、12.1インチ液晶を搭載しつつ、1.2kg程度という軽量のノートが、シャープ、東芝、サムスンなど、数社から発売されている。しかし、ポインティングデバイスや液晶、キーボード、メモリやハードディスクなど、どれも一長一短で、買い換えを考えるほど魅力的ではなかった。

また、今年の春にs30シリーズが製造中止になった折、IBMの話では、モバイル向けPCは、s30の特徴を生かしつつXシリーズに統合されるとのことであった。

そこで、IBMの新モバイルノートPCには期待していたのである。

 

しかし、X30は、サイズも重量(1.68kg)も、X20〜X24と大きく変わらなかった。このX30が、その新モバイルノートだとしたら、失望を禁じえない。X21〜X24、そしてX30と、「HDDとCPUだけ大きく・速くなった新製品」には、少々閉口である。

IBMが、我々を驚かせてくれるような、さらなる隠し球を持っていることを期待したい。

■No.12 2002/08/26・RADEON 9000

今回は、ビデオチップについて取り上げようと思う。最近はあまりまじめにPCパーツのことを追っかけていないため、記述に誤りがあるかもしれないが、そのときはご容赦いただきたい。

 

さて、ここしばらく、バリュー向けビデオチップの定番といえば、nVidiaGeForce2MXであった。2年前、ハードウエアT&L搭載の安価なチップとして登場してからというもの(AKIBA PC Hotline!の記事)、GeForce2MX200/400といったマイナーバージョンアップを経ながら、人気を博してきた。

この間、バリュー向けとして、nVidiaからはGeForce4MXが、SiSからは315などが登場したものの、GeForce2MXの地位を奪うことはできなかったように思う。

その理由としては、GeForce4MXは、(GeForce4の名前こそ冠されているものの)チップのサポートする機能はGeForce2MXと大差なく、速度が向上しただけであったことが挙げられるだろう。また、価格もバリュー向けとしては高い。SiS 315は、価格は安いものの、速度がGeForce2MXに劣っていた。

 

ところが、ここにきて、GeForce2MXを超えるであろうチップが登場した。ATIRADEON 9000である。

一世代前のハイエンドチップ、RADEON 8500の機能を、さすがに速度は劣るとはいえ、ほぼそのまま持っているのが特徴である。ビデオカードの価格も1万円強から、高クロック版のRADEON 9000PROでも1万円台半ばと、なかなか安価である(詳しくはPC Watchの記事などを参照)。RADEON 9000はファンレスなのも、個人的には嬉しい。

この価格帯では、他にSiS Xabreがあるが、価格はともかく機能ではRADEON 9000が上回っている。

 

価格といい、機能といい、ゲームもたまにはプレイしたい、といった私のようなユーザーには、ぴったりのビデオカードであろう。なにより、DirectX 8.1に対応しているのは大きなアドバンテージである(XabreのDirectX8.1対応には、現時点ではやや問題があるようだ)。PCユーザーとして、3DMark2001がきちんと動かしてみたい、というのも人情(?)だ。

TridentXP4や、nVidiaの動静も気になるが、しばらくはライトゲーマーの定番ビデオカードとなりそうである。

 

ちなみに、私自身も先週末に購入してきたので、セットアップが完了したらまたレポートしたいと思う。

■No.11 2002/08/22・記録メディアあれこれ

先日、デジタルカメラ用の新しい記録メディア、xD-Picture Cardが発表された(PC Watchの記事)。メディアのサイズが小さいのは良いが、メディアの種類をこれ以上増やさないでくれ、というのが正直なところ。また、私は別のデジカメ(C-2100 UZ)でスマートメディアを使っているので、こちらが廃れていくのはつらい。

 

記録メディアといえば、私の場合、ここ2〜3年、使用するのはスマートメディアCFだけであった。そのため、両方に対応したUSB接続のカードリーダを利用している。

ところが、先に購入したGENIO e550Gと、EXILIMは、ともにSDカードを使うのである。どちらも、専用のクレードルを経由すればPCからデータを取り出すことができるが、接続やセットアップが、やや面倒だ。それに、自宅のPCでしかアクセスできない。

SDカードに対応したカードリーダを新たに購入する方法もあるが、かさばるし、複数の記録メディアに対応したものはそれなりに値段も張る。

 

悩んでいたところ、知人に良いものを教えてもらった。SDカードからCFへのアダプタである(PC Watchの記事)。これを使えば、私の環境では、メディアをSDカード(とスマートメディア)に統一することも可能らしい。SDカードは、容量あたり単価が高いのが難だが、アクセス速度は比較的高速のようだ。

実売価格にもよるが、購入を検討したい。

■No.10 2002/08/21・EXILIM購入

コンパクトデジカメとして、キヤノンのPowerShot A20を所持しているのだが、最近はかばんが重くなるのが嫌で、持ち歩いていなかった。しかし、ここにきて携帯に適したデジカメが相次いで登場した。カシオのEXILIMと、SONYのCyber-shot Uである。

どちらも魅力的なのだが、そもそも小型のデジカメを購入しても活用できるだろうか、としばらく悩んでいた。実際のところ、カメラがなくてもそれほど困らないのである。ただ、ときどき、ふと写したくなることもあって難しい。

 

しかしながら、ようやく決断して、先週末に新宿のヨドバシカメラにて買い求めてきた。選んだのは、EXILIMのMP3再生機能のないモデル、EX-S1である。\29,800にクーポン券で\1,500引き、さらに20%ポイント還元であった。

 

Cyber-shot U(DSC-U10)は、質感がいまひとつなこと、液晶が小さいこと、筐体が厚いことが気になった。EXILIMはその点、よくできている。ただ、バッテリについては、専用バッテリが嫌いなので、単4型ニッケル水素充電池が使えるDSC-U10のほうが評価できる。専用のバッテリは、へたったときの出費が痛い。

 

さて、EXILIMであるが、なんといってもその薄さと軽さはすばらしい。持ち歩いても、まったく気にならない。動作も機敏である。撮影した写真は、画素数(134万画素)と単焦点なりの、ふた昔前のデジカメのような画質であるが、メモ用としては及第点だろう。

 

やや残念な点としては、レンズカバーがないことがあげられる。すぐに使える状態にしておきたいので、かばんにそのまま放り込みたいところだが、レンズカバーがないとどうしても不安である。また、ソフトケースも付属していない。簡単なものでよいので、つけて欲しかった(そのため、現在は、かばんの内ポケットに入れあるが、やや取り出しにくい)。

 

このように、少々の不満はあるものの、持ち歩き用のスナップデジカメとしては非常に良くできており、いまのところは満足である。無駄にすることなく、活用したいと思う。

 

なお、キヤノンのPowerShot A20も、安価でイージーな3倍ズームデジカメとして、なかなか気に入っている(現在は後継機種のA30/A40が販売されている)。バッテリも、単3アルカリや単3NiMHが使えて、かつ長持ちだ。

ちょっとしたお出かけなら、引き続きこちらを持っていくつもりである。

■No.9 2002/08/20・ルータのトラブル

このところ、フレッツADSLで利用している自宅のブロードバンドルータ、メルコ・BLR-TX4が不調である。最終アクセスから半日ほど置いてアクセスすると、PPPoE接続がうまくいかない、という現象が、不定期に発生するのだ。

この現象が発生すると、ルータのログが飛んでしまうので、本体がリセットされた状態になっているらしい。ルータの電源を落とし、しばらく待つと接続できるようになるのだが、急いでいるときなど非常に具合が悪い。

とりあえず、ファームウエアを、1.22から1.31beta5に上げて様子をみている。ただ、夏の暑い日に、熱暴走らしき現象が発生してから不調になったようなので、解決は望み薄かもしれない(ちなみに、現在の不調は、暑さに関係なく発生している)。

もし、ルータが壊れたとなると、無線LANのアクセスポイントも兼ねているので、買い換えは痛い出費である。

 

ところで、WindowsXPの無線LAN機能が利用できなかった、メルコのUSB無線LANインターフェース・WLI-USB-S11だが、先日のドライバアップデートで使用できるようになった。遅ればせながらであるが、対応したことは評価できる。引き続き、WLI-PCM-S11も対応してもらいたいところである。

■No.8 2002/08/19・静音PC、その後

ファンレスでDVI接続、という条件に合うビデオカードを秋葉原で探し、安価だった玄人志向のRADEON 7000搭載カード(RADEON70-AGP64C)を購入してきた。

しかし、これが正常動作しなかった

WindowsXPで、ドライバを組み込むと、ハードディスクの内容が破壊されるのである。ドライバ組み込み後、一度目の起動で「ハードディスクへの遅延書き込みが失敗した」というエラーダイアログが大量に表示され、二度目からは起動中にストップしてしまうのだ。

 

試行錯誤したところ、このビデオカードは、マザーボード(AOpenMX3S)との相性が悪いらしい、ということがわかった。MX3Sは、ビデオカードを増設しても、チップセット内蔵のビデオ回路を完全には無効にできないのが理由のようだ。マザーボードをGIGA-BYTEGA-6VTXに変更したところ、まったく問題なく動作した。

 

それにしても、ビデオカードが原因でハードディスクが壊れるという現象は初めてで、困惑した。また、壊れたWindowsXPは回復コンソールから復元できたのだが、そのまま使うのも怖い。結局再インストールした。RADEON7000なら発売されてから長いし、枯れているだろうと思ったのだが、意外にも苦労してしまった。

しかしながら、ファンレスの効果は大きく、騒音は満足できるレベルに抑えることができたのが幸いである。

■No.7 2002/05/22・静音PCを組み立てる

引っ越しにともなって、PCを自室ではなく、居間で使うようになった。スペースが限られるため、秋葉原で中古のCOMPAQ製小型PC(DESKPRO EN SF)を購入したのだが、実際に使い始めてみると、もくろみ通りにはなかなかいかなかった。

 

まず、稼動音が意外に大きいのが気になる。ファンは電源部のみで、基本的には静かなマシンなのだが、増設したビデオカード(inno3DGeForce2MX400)のチップファンがそれなりの音を出すのだ。ビデオカードは、液晶ディスプレイをデジタル接続するため、PCIDVI端子付きのものである。この条件を満たし、かつファンレスのビデオカードは、つい最近までMatroxのものくらいしかなくて高価だったため、仕方なくこれを選んだのだが、いまひとつであった。

 

また、CPUCeleron 466MHzと、かなり遅いこともある。実は、CPUは乗せ換えるつもりで、BIOSが新しいCPUに対応していることまで確認して、PCを購入した。ところが、マザーボードの仕様で、CPUコア電圧が2.0V固定だったのである。これでは、最近の新しいCPUでは恐ろしく過電圧になってしまう。

実際、手元のCoppermineコアのCPUでも動作したのだが、電圧は2.0Vになっており、発熱も極端に大きかった。COMPAQのサイトでは、マザーボードのドキュメントも公開されているので、購入前にそこまで調べるべきであった。

結局、Celeron 466MHzのまま使用することにしたのだが、Webブラウジングなどにはまず不満のない速度とはいえ、なんとなくゆったりとしているのは否めない。

 

小型PCには、以前からひかれており、ときどき秋葉原で中古PCを購入しているのだが、なかなかうまくいかないのが現実である。騒音や、グラフィクスの品質など、スペックに現れない面で不満に思うことが多い。

こういったこだわりがある場合には、やはり自作PCが適しているということだろう。メーカー製小型PCの静音性や安定度は、魅力なのであるが……。

 

閑話休題。

 

さて、引っ越し後に実際に家具を配置してみたところ、ちょうどPC 1台分ほどのスペースが、壁際に確保できることがわかった。ミドルタワーのPCでも、目立たずに置けそうである。

ということで、手持ちのケース、マザーボードなど、各種パーツを利用して、追加投資なしで組み立てることにした。コンセプトは、日常作業用安定静音である。

 

まず、CPUはCeleron 850MHzを使う。i845Eやi845Gなどの新チップセットを搭載したマザーボードと、安価なPentium4の組み合わせも検討したが、SDRAM対応のマザーボードの登場は期待できず(たとえあったとしても、SDRAMでは性能も落ちる)、あわせてDDR SDRAMを購入する必要が生じる。投資額が大きくなるため、見送った。今回の用途では、850MHzでも、特に困ることはないだろう。

マザーボードは、AOpenMX3Sを使用した。LAN、オーディオ、ビデオがオンボードなので、今回のような、特にデバイスにこだわらない状況には最適だろう。LANを除いて、そのまま利用する(LANはUSB接続の無線LAN)。

ケースは、ソルダムFV300である。以前から、ソルダムのケースは必要以上に高価だと感じていたので、おそらく買うことはないと思っていた。ところが、先日、たまたまケースが必要なときに、\9,800と処分価格で出ていたので、購入してみたのである。ソルダムにしては珍しくシンプルで、できはさすがに上々だ。ただ、電源と筐体の間にコードが挟まっていたり、パーツがずれていてマザーボードが正しい位置にとまらなかったりと、個々のパーツはよいのだが、立て付けにやや難があった。結局、それぞれのパーツをはずして、ネジ止めしなおし、解決した。なお、マザーはMicroATXだが、ケースはATXケースである。

HDDは、以前から使用していて、DESKPROにも組み込んでいたSeagateBarracuda ATA IVをそのまま利用する。CD-RやDVDなどのドライブ類も、手持ちのものを利用した。

 

ポイントは、静音化である。

まず、電源は、FV300に付属の電源(Varius300)が、温度センサー内蔵の可変速ファンなので、それなりに静かである。このまま使えばよいだろう。

CPUファンには、以前、秋葉原のコムサテライトにて\980で購入した、Pentium3 1GHzのリテールファンを使用する。ただ、ファンを定格の12Vで動かすとそれなりにうるさいので、5V駆動にした。ヒートシンクのサイズがかなり大きいので、5Vでも問題ないだろう。もし万が一、熱暴走することがあるとしても、サーバマシンではないため不在時に電源を入れておくことはなく、その場で対処できる。

ケースファンは省略することも考えたが、廃熱を効率よく行なえれば、電源ファンの回転速度が下がることが期待できるため、FV300に、もともと付属しているファンを、やはり5Vで駆動することにした。

ハードディスクは、比較的静かなBarracuda ATA IVなので、静音化のための工夫は特に行なわず、そのまま使用する。

 

さて、パーツを揃え、週末に組み上げたところ、特に問題なく動作した。

 

しかし、静音化については、やや期待はずれの結果となった。DESKPROに較べればだいぶマシとはいえ、まだまだ稼動音耳につくのである。

これにはいくつか理由があるようだ。まず、PCを壁際に置いているため、本体後面のファン(電源および本体)の音が壁に反射してしまい、響いているらしい。また、環境があまりにも静かすぎる、といえるかもしれない(サブで使用しているThinkPad X21の音が気になるほどである)。

また、内蔵ビデオの画質も問題である。今回は液晶ディスプレイのため、アナログ的な画質はそれほど問題にならないだろうと思っていたのだが、ハードディスクアクセスなど、なんらかの動作に応じて、画面にノイズが乗る現象が発生している。

騒音はあきらめるとして、画質は耐えがたく、やはりDVI接続のビデオカードは欲しい。ということで、もうすこし投資して、手を入れる必要がありそうだ。

■No.6 2002/05/16・無線LAN環境

しばらく前から無線LANを導入し、ノートPCで利用していたのだが、引っ越しにともなって、さらにメインPCを無線LAN化した。居間と書斎(PC部屋?)とでPCを使いたいのだが、それぞれの部屋、およびADSLモデムの位置が、離れているためである。

 

自宅の無線LAN環境であるが、アクセスポイントには、メルコのブロードバンドルータ、BLR-TX4無線ルータ化したものを使っている。BLR-TX4は、メーカーでは無線ルータ化をサポートしていないのだが、インターネット上には多数の動作報告例が挙がっている。私の場合も、同社のWLI-PCM-L11GPを内蔵することで、まったく問題なく動作している。無線ルータ化の方法については、検索すればすぐに見つかるであろう(たとえば、こちらこちらなど)。

ノートPC用の無線LAN PCカードには、同じくメルコのWLI-PCM-S11を、デスクトップPCにも同社のUSB接続インターフェース、WLI-USB-S11を使用している(PCIカード版は高価なため、USBを選択した)。

メルコ製で統一したのは、相互接続性の問題が起きることを避けるためである。最近は、Wi-Fi@ITの用語解説)などによって接続できないというケースは減りつつあるものの、無難に選んでみたのだ。

 

しかしながら、PCの無線LANインターフェースの選択は、失敗だった。通信自体はまったく問題なく行なえているものの、WLI-PCM-S11、WLI-USB-S11の両方とも、WindowsXPの無線LAN機能では利用できないのである。ともに、XP対応はうたっているものの、Windows2000用ドライバで動作することになる。特に、USB版は、「ワイヤレスネットワーク使用不可」のアイコンが常に表示されていて、たいへん気持ちが悪い。

現時点では、他社製品を購入すべきである。メルコには、ぜひWindowsXP用の正式ドライバをリリースしていただきたい。

 

ところで、無線LANでは、暗号化などのセキュリティ対策が必須である。暗号化していない場合、通信中のデータが傍受可能であるし、また、ESS-IDを設定しないと、容易にLANに侵入されてしまう。

私の場合は、まず、40bit WEPで暗号化している(より安全な128bit WEPもあるが、安価な無線LANインターフェースを購入してしまったので、利用できない)。WEPは容易にクラッキングできるそうであるが、40bit WEPでも、まったく暗号化していない場合に較べればハッキングのハードルは高く、それだけ安心である。

また、LANへの侵入対策には、ESS-IDを設定し(といっても、デフォルトでユニークなものが付いているのでそのままであるが)、アクセスポイント側で接続可能無線LANインターフェースのMACアドレスの制限を行なっている。

 

無線LANは、有線のLANに較べてはるかに低速、というデメリットはあるものの(100BASE-TXに較べると実効速度で10分の1以下だろう)、ケーブルを引き回さなくても良いのはおおきな魅力だ。特に、ノートPCとインターネット常時接続を組み合わせると、家庭内ユビキタスネットワーク、という感じでたいへん便利である。

価格もこなれてきたことだし、まだ導入されていない方は、ぜひ検討してみてはいかがだろうか。

■No.6 2001/10/31・ワイヤレスモデムAterm WM56

ISDNからアナログに戻し、ADSLを導入したため、いままで利用していたワイヤレスTA、NECのAterm IW60HSが使えなくなってしまった。フレッツISDN以後、インターネットアクセス用にはダイヤルアップルータを使用していたが、引き続きTAも、PHSの親機として利用していたのである。

PHSを加入電話の子機として使えるのは、PHSの電話帳が使えるなどたいへん便利で、重宝していたのだが、ISDNがなくなってしまってはTAは使えない。しかたがないので、あきらめていた。

 

しかし、先日、秋葉原のPC-VEGAで、NEC製ワイヤレスモデム親機、Aterm WM56を入手することができた。某掲示板で目にして、さっそく買いに行ったのだ(情報提供していただいた方には感謝である)。

WM56は、本来はワイヤレスモデムの子機と組み合わせる製品であるが、PHSを子機登録することも可能である。私のPHS(DDIポケットのKX-HS100)も、PHS本体とWM56のマニュアルを参考にして問題なく登録でき、以前のような快適な環境を取り戻すことができた。

価格は\2,980だったので、なかなか良い買い物であったといえよう。

 

PHSユーザーなら、ワイヤレスTA、モデムはなかなかのおすすめといえる。テレホーダイやフレッツISDNと組み合わせれば、ノートPCでの定額制ワイヤレスインターネット接続も可能である。

■No.5 2001/10/24・新型マウス発売

きたる10/26にマイクロソフトから新型のマウスが発売になるのは、各ニュースサイトや雑誌で報じられているので、ご存知の方も多いと思う。オプティカルコードレスが特徴だが、すでにロジクールが先鞭をつけているので、あまり目新しくはない。

しかし、ひとつ驚きのニュースがあった。それと同時に、あの懐かしいナス型マウス、インテリマウスが復活するのである。それも、PS/2のボール版だ。

 

私は、このマウスがなかなか気に入っている。いろいろなマウスを使ったが、結局これに戻ってきて、現在は自宅と会社の両方のPCで、計3個使用している。

こうして再発売されるということは、やはり根強いファンがいるのだろう。

店頭に並んだら、新型マウスもさることながら、インテリマウスについても、使用感が変化していないかしっかり触ってみたいと思う。

 

もちろん、購入も検討したいのだが、つい先日、秋葉原で本物の新品を久しぶりに発見し、ふたつほど購入してしまったばかりなのである。よほど使用感が改善されてなければ、購入は我慢したいと思う。

■No.4 2001/10/10・CFカード型Air H"購入

前回レポートしたCF型端末、RH2000Pだが、結局10/3に購入した。正式な発売日は10/4だが、10/2くらいから、各所でフライング販売されていたようだ。私は、秋葉原駅前のサトームセン\9,800で入手したが、秋葉原の店は、見て回った限りではどこもこの値段だった(なお、サトームセンの店員はよくわかっていて、音声端末をいっしょに購入したところ、割引の手続きもスムーズに進めることができた)。

一週間ほど使ってみたので、使用感を簡単に書きたい。

 

まずは、Air H"のプロバイダとして、@niftyを使ってみた。自宅のADSL接続で@niftyを使っているため、追加コストが発生しないからである。しかし、何度試みても繋がらない。各種設定を調べるが、問題はないようだ。当初はザウルス(MI-E1)で試していたので、それが問題なのかと思い、PCでも接続してみたが、状況は同じである。

結局のところ、原因は@niftyが混雑しているためらしい(@niftyのトラブル情報ページ)。

プロバイダをPRIN(DDIポケットの提供するプロバイダサービスで、年内は接続料無料である)に変えてみたところ、ザウルスでもPCでも、問題なく繋がった。

 

さて、肝心の接続速度であるが、32kbpsパケット通信ということで、かなり遅いことは否めない。28.8kbpsのアナログモデムを思い浮かべれば、イメージできると思う。

また、時間帯によるむらがかなりあるようで、快適なときにはそのアナログモデム並みの速度だが、遅いときにはさらに数分の一になってしまう。ただ、これは、Air H"の加入者が急激に増加したため設備強化が追いついていないのも原因とのことなので、今後の改善に期待したい。

 

走行中の電車からの接続も試してみた。すると、接続こそ切れないものの、データの転送はほぼ止まってしまい、残念ながら使い物にならなかった。しかし、接続は切れていないので、停車時には、なにごともなかったかのように転送が再開される。再接続が不要なのはありがたい。

なお、私が利用しているのは郊外を疾走する駅間の長い路線(つまり田舎)なので、都心なら状況はもうすこし良いかもしれない。

 

Air H"は、まだまだいろいろと不備のあるサービスだが、それでも接続料が固定なのは魅力である。多少遅くても、固定料金だと思えば気長に待てるのが不思議だ。また、物理的に常時接続ができない環境にとっては福音だろう。

将来の128kbpsへの増速や、さらなる設備増強に期待するところである。

 

今日になって、NECインフロンティア(旧日通工)から、ふたつ目のCFカード型端末が発表された(PC Watchの記事)。今度は出っ張りが少ないかわりに、CF Type2である。また、アンテナは固定式となっている(RH2000PはType1で可動式アンテナ)。RH2000Pの出っ張りはやや大きすぎるので、これから購入するならこちらも有力な選択肢になりそうである。

■No.3 2001/10/02・CFカード型Air H"端末発売

ついにDDIポケットから、Air H"対応CFカード型端末が発売になるようだ。TDKRH2000Pである(TDKのニュースリリースDDIポケットの製品情報)。

Air H"は、32kbpsと接続速度は遅いものの、月\5,000程度で使い放題(定額料金)が魅力のサービスだ。自宅での定額制はめずらしくなくなったが、モバイルの定額は、(一部の地域を除いて)Air H"が初めてだろう。

PCカード(Type2)の端末はすでに発売になっていたが、CFタイプしか使えないPDAも多い。この発表を待っていた人も多いだろう。私もそのひとりである。

 

また、DDIポケットでは、10/1から、データと音声の2つの契約をすると、音声回線の基本料金が半額になるという、データセット割引も開始された。いまだにPHSを通話に使っている私には、これも嬉しいサービスである(現在はNTTドコモを使用)。

 

RH2000Pの気になる発売日は、10/4(木)。当日、帰社後に秋葉原に行ってみるつもりである。購入したら、またレポートしたい。ただ、予約はしていないので、購入できるかどうかやや不安であるが……。 

■No.2 2001/09/24・ディスプレイケーブル

前述のようにRADEON LEに交換したのはいいが、リフレッシュレートを100Hzにしたため、ゴーストに悩まされるようになってしまった。そこで、あわせて、ケーブルを交換してみることにした。

秋葉原のLaOXザ・コンピュータ館で、店頭に並んでいるケーブルを物色し、高品質をうたっていたコンパルの「HQ(高品位)モニタケーブル」を選んでみた(両端ともD-Sub)。長さは、短いほど画質への影響が少なくなるはずなので、1.0mにした。価格は、約\2,000である(改装前セールでさらに1割引)。

 

さて、交換である。ディスプレイ付属のD-Subケーブル・EIZO V55でも、BNCケーブル・V33でも、ゴーストはなくならなかったので、あまり期待しないで交換してみた。

ところが、予想はいいほうに外れた。ゴーストが劇的に軽減されたのである。ケーブルの影響がこれほどとは思わなかった。すばらしい改善である。

ただ、黒線のすぐ左側にうっすらと見える影は、なくならなかった。また、ジッタもあいかわらずである。これは、まあ仕方がないだろう。

 

価格も通常のケーブルに較べてそれほど高いわけではないので、ゴーストなどになやんでいる方にはおすすめかもしれない。

■No.1 2001/09/23・RADEON LE導入

メインマシン・"sakurako"に、いままで使用していたカノープスSPECTRA 5400 PEに代えて、ATIRADEON LEを導入してみた。

ちなみに、ディスプレイはEIZOのT761(19インチ)、OSはWindows2000である。

 

SPECTRA 5400 PEは、nVIDIAのRIVA TNT2 Ultra搭載のカードである。画質は、なかなかのものだ。また、私が常用している1280*960の解像度が表示できるのもポイントである。最近はこの解像度が表示できるカードもだんだん増えているものの、まだまだ少数だろう。

ただ、欠点もある。まず、発熱は多めで、基盤の裏側まで熱くなる。また、縦線を表示してじっくりと眺めると、ドットがほんのすこし、横方向に揺れている(ジッタと呼ぶのだろうか)のも気になるといえば気になる。

 

それに対して、RADEONは、画質には定評があるATIの製品である。私自身、1152*864のころには同社のXPERT@Playを愛用していた。

そのRADEONが、レジストリの書き換えによって、1280*960が表示できるというのである。

ウェブで情報収集してみると、ドライバもそれなりに安定しているらしい。レジストリの書き換え方法が書かれたサイト(Rage3D)も見つかった。

 

ということで、RADEONを購入してみることにした。RADEONにはいくつかのバージョンがあるが、LEなら、放熱ファンが必要ないなど、発熱も控えめのようだし、なにより安価である。クレバリーにて、バルク版を\10,000弱で買い求めた。

 

購入後、さっそくAGPカードを交換し、ATIのサイトからダウンロードしておいた最新のドライバをインストールしたところ、SXGAでは正常に表示された。

ところが、1280*960を表示しようとしたところ、困った事態に。レジストリの構造が、書き換え情報サイトで解説されている構造とまったく異なるのである。それらしいエントリも見つからず、結局1280*960で表示することはできなかった。

そこで、Omega Driverを試してみたところ、1280*960を表示できるようになった。Omega Driverとは、ATIのドライバを、独自にチューニングしたものらしい。

Omega Driverについては、純正ではないということでやや不安だったが、大きなトラブルはないようだ。ただ、休止状態へ移行中の画面(VGAサイズの棒グラフが表示される画面)がブラックアウトしてしまう。

 

さて、RADEON LEの使用感であるが、2Dの速度は、特に問題ないようだ。3Dについては、試していない。

肝心の画質は、残念ながらSPECTRA 5400 PEのほうが上のようだ。RADEONのほうが、はるかにジッタが目立つのである。また、リフレッシュレート85Hzでも、なぜかRADEONのほうがちらつきが目立つような気がする。そこで、100Hzに設定してみると、今度はゴーストが発生してしまった(ケーブルの交換で改善された)。

 

結局、画質を目当てにRADEON LEを購入したのは、(価格に較べれば充分及第点とはいえるのだが)やや不満が残る結果となった。

SPECTRAシリーズとの組み合わせというのが、T761クラスのディスプレイで得られるほぼ最良の画質、ということなのかもしれない。


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