戸高雅史 チョモランマレポート
ここでは、FOSの杉山さん、前田さんのご協力により、現在単独のチョモランマ登頂を目指している、
「日本FOS チョモランマ登山隊 1997」
の戸高雅史氏とBCマネージャーの優美さんのレポートをお届けいたします。
レポート№4 速報 H9.9.19 発行 <電子メール版 NO.2より>
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8月18日にチベットの戸高から国際電話による連絡がありました。
近況を報告した事務局あてのFAXを転載します。 (事務局 杉山)
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お元気ですか?
私たちの近況を報告します。
8月31日までの遠征通信は郵送で送っています。それ以降の分については9月18~19日にFAXします。
9月5日頃まで北西壁でチャンスを狙いましたがモンスーンのため雪崩の危険があり結局断念。
ノーマルルートからのアタックに変更しました。
9月12日、コックのドルジェに少し荷物を持ってもらい二人で北西壁のABC(5600M)から
ノーマルルートへのABC(6400M)にはいり(普通は皆ヤクで荷上げするところ)、
その夜半からアルパインスタイルでアタック。
結局アタックはスイス隊(メンバー2人、シェルパ4人)と一緒になりました。
ノーマルルートも深い雪でノースコル(7000M)からずっとひざ上のラッセル。途中でスイス隊は引き返し、
私一人で登り続けましたが、7600Mで雪崩にあい、断念。体は問題ありません。
しばらく休養と山の雪が落ち着くのを待つことにし、思い切ってラサ(3700m)まで下山してきました。
ここで3日間休み、またBCに戻り再度トライします。
戸高雅史・優美