スロープ機  TOMCAT

四代目 TOMCAT RCRCM社

(2022.11〜)





 またもや同機を手にすることとなりました。これで四機目ですが九月初旬まで元気に飛び回っていまして、この日も順調にカッ飛んでくれていましたがいきなりノーコンとなってしまいそのまま地表に突き刺さってしまい両翼は三枚おろしになりカンザシも真っ二つ折れてしまいました。バッテリーは問題なく、考えられる原因は電波の指向性と地形によるシールドではないかと推測するしかなかったです。 修理も難しいかと思い、その場で四機目のTOM君をオーダーしてしまいました。  私にとって非常に飛ばし易い機体で惚れ込んでしまっています。 座りも良くスピードも期待以上に乗ります、そして浮きも十分でホントに飛ばし易く運動性能も抜群です。 自分としてもかなり手なずけた感じで初代から十年も飛ばし続け飛ばし方も心得てしまっています。ピュアフライト時の一投目はいつもこのTOM君にお願いしてコンディションを確認してもらっている程です。



 初代TOM君はこちら

 二代目TOM君はこちら

 三代目TOM君はこちら

と全く同じ構成に部品でした。


今回は IDS(integrated drive system) で構成



メカ,パーツその他


RX           FUTABA  R3008SB
エルロン、フラップ    KST DS135MG(×4)
エレベーター、ラダー   KST DS315MG(×2)

サーボマウント      IDS KST X10Mono(×2)

            

この「IDSリンケージ」の特徴はリンケージ機構に於いて全くのガタ(遊び)が無い事です、ガタの発生が生じてしまったとなればそれはサーボモーターでのギヤに於けるバックラッシュ程度しかしか考えられない程の精度でも有ります。その上にコントロールの動きが機体に敏感に伝わる事でもあります。 しかしながら今回この機構を採用するのは初めてです。制作の心得も無く友人を頼りに進める事にしました。従来は「長さの調整などはネジの応用」で決めていましたがこのIDSは「サーボの取り付け位置に合う長さのアームを使う」事であります。よって後から長さの調整を行いたいと言う事が出来ない大きなデメリットが有ります。言い換えればサーボ取り付け位置は一発勝負と言う失敗の効かない制作方法でも有ります。慎重なる作業で私には石橋を叩いて渡る作業であります。 取り合えず手掛けてみましょう。

フラップ


左上 サーボ取り付け時のIDSアームの位置決め
上中央 フラップ動翼ヒンジの位置決め確認
右上 IDSアームのザグリ穴

左下 アームとヒンジの取り付け(友人から頂いた特製カーボンヒンジ)
中央下 サーボホーンとアーム
右下 サーボセレーションにホーンが挿入出来ない


左上 小型バイスンで試みる
上中央 オフセットによる破損が心配だったので當木の代わりアームを使用
右上 仮組でそのイメージを行う

左下 アーム長さ選択の為にヒンジを瞬間にて仮固定
中央下 サーボホーンの挿入
右下 アームの選択

ここまでの作業に丸二日半掛かってしまいました。 作業の要領がつかめない処にフラップでの可動領域が狭くプロポの設定方法も全く分かりませんでした。 友人にメールを送りデーター画像などを転送して頂きましたがそれでもチンプンカンプンでした。

 最終的に使用したアームとホーンは2−Cでした。



エルロン

左右が逆

左上 サーボ取り付け時のIDSアームの位置決め確認
上中央 エルロン動翼ヒンジの位置決め確認
右上 位置決めライン

左下 ヒンジ、瞬間による仮接着
中央下 ヒンジ仮固定の強度確認
右下 ヒンジ位置決めライン

 最終的に使用したアームとホーンは1−Aでした。


左上 動きの領域を確認
上中央 エルロン動翼ヒンジをレジンにて固定
右上 フラップ動翼ヒンジをレジンにて固定

左下 エルロン動翼、レジン硬化後動きを確認してみる
中央下 フラップ動翼、レジン硬化後動きを確認してみる
右下 主翼内バラストチューブ防火壁の接着


左上 瞬間にて仮固定
上中央 瞬間にて仮固定で可動領域の確認
右上 本番、瞬間によるマウント周りの流し込み

左下 最終段階チェックによる可動領域の確認
中央下 レジンよる最終固定
右下 レジンよる最終固定


初めてのIDS工作を振り返って

何事も初めてやる事には不安がつきものでためらってしまうものですが友人よりその機構とコツを伝授して頂き取っ掛かる事にしましたが流石「サーボ位置にあった長さ」のロッドを使う事で後で微調整が効かない一発勝負にはかなり気持ちの上で弱気で有りました。同機四作目も同等では進歩がないしガンバル事にしました。 動翼ストロークの確認には慎重の上に慎重を機して行い仮固定でもある程度瞬間を流し込まないと作動テストの段階で剥がれてしまい、かと言って失敗の時には外せないといけないので工作初心者には結構難儀でした。この為ピンの抜き差しも多く発生しましたが一箇所の固定が完成すると二つ目三つ目はコツも分かり後半は結構スムーズな作業で進みましたが最後のレジン固定は緊張しましたね。 しかしながらこの作業を克服してみると以前までのリンケージは何だったのと言う程素晴らしいリンケージで有ることを確信しました。


左上 付属のオリジナルハーネス
上中央 オス、メスコネクターを入れ替え
右上 胴体側メスの固定(瞬間後レジンで固定)

左下 右翼オスをレジンで固定
中央下 左翼オスをレジンで固定
右下 2mm鉛粒レジンよる埋め殺し(CG94mm 200g)

完成総重量 1825gでした。ちなみに

1作目 1735g
2作目 1857g
3作目 1875g この違いは何でしょうかね。



完成したIDS(フラップ)


完成したIDS(エルロン)




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