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かに座 | ![]() |
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■プレセペ星団が目印の星座 | |||
ふたご座としし座の間にあって、春の星座のトップバッターとして、東の空に登場 します。 この星座は4等星以下の暗い星しか無いので、ともすれば見過ごして しまいそうな、目立たない星座です。 しかし、黄道上に存在したことと、肉眼でも観察できる散開星団のプレペセ星団が あったので、5000年前の古代バビロニアでも、黄道12星座の第4番目に、すでに かに座として存在していました。 |
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■南中位置での探し方 | |||
1.まず最初に、真南高くに昇った、4等星のδ星を探しましょう。 真南を向いて、げんこつ7個上に見つかるはずです。 良く解らない時には、 ふたご座のポルックスとしし座のレグルスの真ん中当たりに見当をつけてみま しょう。 空が澄んだ暗い夜ならば、プレペセ星団の姿が、ぼんやりと見えるかも しれません。 2.次に甲羅の部分を探してみましょう。 δ星から北(上)に親指幅のところに4等星が見つかります。また、δ星から西 (右)に親指幅のところには、2つの5等星が南北に並んでいて、ちょうど4っの 星でプレセペ星団を囲む様に光っています。 3.最後に足の部分です。 甲羅の4っの星からげんこつひとつ外側に、4等星が見つかるはずです。 |
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■かに座探検のポイント | |||
【ζ(ゼータ)星】![]() 多重星ですが、小型の望遠鏡を使って観測すると、5.1等級と6.2等級のふたつの 星のように見えてきます。口径が150mmくらいの望遠鏡ならば、明るい方の星のずっと 近くに、60年周期でそのまわりをめぐっている、もう一つの6.1等級の伴星を観測する ことができます。 |
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【肉眼でも観測できるプレセペ星団(M44)】 | |||
M44(NGC2632)は、かに座の甲良の部分に輝いている、1.5度くらいの範囲の 広がりをもった大型の散開星団です。見かけが大きな天体の少ない春の星空の中 では、もっとも大型の天体で、方眼鏡でも充分に楽しむことのできる、貴重な存在です。 プレセペとは「飼い葉の桶」と言う意味を持っています。プレセペのすぐ北側のγ星を、 北のロバ、南のδ星を南のロバと言うように、2頭のロバに見たてて、まぐさを食べてい る姿を描いていたことのよります。
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【砂金のような星団(M67)】 | |||
M67(NGC2682)は、かに座のプレセペ星団から南東(左下)に約10度の所に 位置する直径が15分ほどの散開星団です。 かに座のα星に極近いので、この 星を目印に探せば、双眼鏡でも星雲状に広がった様子が、観察できます。 M67は約100個位の星が集まっていて、その星たちはみんな100億歳をこえる、 年老いた星ばかりです。 そのため恒星の進化を研究する上では、非常に重要な 星団になっています。 太陽系からの距離は約2700光年です。
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