■2000/11/27・
NetscapeユーザーがIEに乗り換えるとき
Netscape 6の正式版がようやく公開された。古くからのNetscapeユーザーの私としてはぜひ使いたいのだが、その出来栄えは
賛否両論のようで、インストールには躊躇していた。とはいえ、いつまでも4.7xを使うわけにもいかないので、先日ようやくインストールしてみた。
その結果は、正直にいって、
まったくの期待はずれだった。
まず、とにかく
動作が緩慢である。Pentium3の667MHzでも、クリックからレスポンスまでに一呼吸ある。Internet Explorerよりも、はるかに遅い。
メニューや各種ダイアログの描画に、Windows標準ではなく、独自の部品を使っているため、遅くなってしまっているようだ。
ブラウザのように、常時使うソフトには、
軽快感が欲しい。この点でまず落第である。
外見も、見栄えこそよくなっているが、実際にはたいへん使いにくい。特に、
メニューに独自のフォントを使用しているため、
字が小さくて読みづらいことこのうえない。
一時期、Microsoftの一部のアプリケーションが、独自フォント・独自色のメニューを採用していたのだが、評判が悪かったのか、バージョンアップにともなって通常に戻っている。Nescapeもその轍を踏んでしまったようだ。
ユーザーは、自分が使いやすいように外見を設定しているのだから、それを
オーバーライドするのは基本的に許されないことだろう。せめて、簡単にカスタマイズできるようにするべきである。
もし、XULを採用したのが理由だとすれば、メニューにはXULを採用するべきではなかった。
期待したJVMのJava2サポートも、SunのJavaプラグインがデフォルトで採用されただけで、拍子抜けである。
また、個人的な不満として、ツールバーの
画像表示ボタンがなくなってしまったことが挙げられる。待たされるのが嫌なため、いまだに私は、
常時画像表示OFFでブラウザを使っている。必要なときだけ、ツールバーのボタンを押して、画像を表示しているのだ。ところが、6になって、このボタンがなくなってしまった。これでは、Internet Explorerと同じである。
日本語化のできも、かなり悪い。メニューの一部が表示されなかったり、文章の意味が通らなかったりする。
このように、とにかく使い勝手が悪いので、とりあえず4.73を使いつづけることにした。ところが、ブラウザは立ち上がるものの、
メーラーが起動しない(私は、メーラーにもNescapeを使っている)。Netscapeのサイトには、以前のパージョンと問題なく共存できると書かれているが、とんだ眉唾だ。
調べてみると、ユーザー情報を記録したフォルダから、メールファイルが消えてしまっているようだ。さらに調べると、かってにCドライブの「Documents and Settings」に移動していた。こんなところだけ、Microsoftの流儀にしたがわなくてもいいのに……。
こんなこともあろうかと、各種ファイル群はバックアップしておいたので、そこからリストアすることで復旧できた。幸い、私はことなきを得たが、ひどいものである。
Netscape 6は、レンダリングエンジンがうんぬん以前に、
アプリケーションとしての完成度が低すぎる。
待望の6が
こんなできとは、大いに落胆した。全体的にみて、
Internet Explorerには較べるべくもない。とうとう私も、ブラウザを乗り換えるときがきたようだ……。
■2000/11/21・
Duron導入
ここのところ、
AMDの
Athlon・
Duronがメジャーになってきた。Webの情報によると、MPEGのエンコードのような用途には、同クロックの場合、
Coppermineよりも
Athlonのほうが
パフォーマンスが高いとのことである。
価格の低下も進み、値ごろ感も高まってきたので、先週の
11/16に、CPUとマザーボードを購入してきた。
CPUは、
Duron 700MHzの
リテール版を選択した。
価格性能比と、高クロック版の
発熱を考えて、とりあえず700MHzにしてみた。AthlonとDuronの差は、それほどでもないとのことなので、Duronを選択した。
マザーは、オンボードのRAIDコントローラやATA100コントローラが
載っていないもの、という視点で選んだ。特に必要ではなく、デバイスが増えることで安定性も低下し、価格も高くなるからである。また最近は、サウンドはとりあえず鳴ればいい、という状態なので、オンボードが望ましい。というわけで、
MSIの
K7T Proを選んだ。
Duronは
Faithにて
\8,970、K7T Proは
ツクモeX.で
\13,980で購入。
さっそくメインマシン・"
sakurako"(ASUS P3V4X+Pentium3、500MHzを667MHzにオーバークロック)を換装してみた。組み立て自体は問題なく終了し、仮組み状態での起動も確認した。
続いて、通常ならOSのインストールである。しかし、今回は交換前後のチップセットが同じ
VIA製(Apollo Pro133AからKT133)なので、再インストールしなくてもすむかもしれない。そう考え、まずはWindows2000をそのまま起動することにした。すると、各デバイスは正常に認識されたものの、
どうも安定しないようである。しかたなく再インストールを行なった。
ところが、これからが
苦労の連続だった……。
まず、再インストールを行なったものの、やはり不安定なのである。原因は、
アルファデータ製のテレビチューナー付きビデオキャプチャカード、
AD-TVK501であるらしい。このカードは、
IRQの共有にシビアである。換装後、IRQを共有する設定になってしまったため、うまく動かないことが想定された。
そこで、こういった場合の常套手段として、
PCIスロットの位置を変えてみた。すると、スロットによって、起動すらしなくなったり(BIOSのPOST処理中に停止)、ときどき起動したりと
怪しげな挙動を示す。試行錯誤のすえ、なんとかIRQを共有しなくてすむカード配置を調べ、それで起動してみた。……ところが、まだ同じ症状である。
次に、Windows2000が
ACPI PCでインストールされているのが原因かと思い(ACPIでは、すべてのPCI機器のIRQが共有される)、これを
標準PCに変更してみることにした(ただ、換装前はACPIで正常に動作していたので、これで動くのもおかしな話ではあるのだが……)。標準PCに変更すると、AD-TVK501に独立したIRQが割り当てられた……が、結果は、やはり変化なしであった。
さらにいろいろ調べると、どうやらAD-TVK501と
オンボードサウンドとの相性が悪いらしいことが判明した。TVの
視聴中に音を鳴らすと、高確率で
ハングアップするのである。
この時点で、K7T Pro+Duronをメインマシンで使うのは
あきらめた。
オンボードサウンドを無効にしてサウンドカードを装備する方法もあったのだが、それで安定動作する保証もない。また、Duronの発熱がPentium3より大きい(電源ファンの回転速度が一段階アップ、という感じである)のも、躊躇する理由となった。常時接続環境となったため一晩中電源ON、ということも想定されるからである。
メインマシンのマザーボードをP3V4Xに戻し、CPUだけ、サブマシンの
Celeron 850MHz(566MHzをオーバークロック)に交換することにした。しかし……これがまた安定しないのである。いままではサブマシンで動いていたにもかかわらず、である。
コア電圧を正規の
1.5Vから
1.65Vまで上げてみるが、変化はない(サブマシンでは1.6Vで稼動していた)。どうやら、マザーボードとの相性かなにかで、オーバークロックでは安定しないようだ。
残念ながら、Celeronのオーバークロックもあきらめることにした。
というわけで、苦労の甲斐なく、メインマシンの構成は
元通りになってしまった。Windows2000は、マザーをK7T ProからP3V4Xに戻した後も、再インストールもせずに正常動作している。
サブマシン・"
hikaru"は、結果的に
Duron+
K7T Proの構成となったが、こちらはなんの問題もなく、安定動作している(オンボードサウンドはゲームやDVD再生には不向きなので、使用していない)。ビデオ圧縮などのパフォーマンスも、Celeron 850MHzに較べて
向上しているようだ。
今回はじめてDuronを使ってみたわけだが、リテールファンの
うるささは相当のものである。これは、CPUはバルクにしておいて、別途
アルファなどのファンを購入したほうが正解だったかもしれない。ただ、ファン固定用のバネは、コツさえつかめば取り付け、取り外しとも容易で、よくできている。少なくとも、
intel製よりはるかによい(ただ、ファンそのものはAMDのほうが
チープだ)。
また、K7T Proは、部品レイアウトがいまひとつ。CPUソケットの周辺の巨大な電解コンデンサがかなり邪魔である。
ところで、Duronといっしょに
256MBのDIMMも購入してきた。
FaithにてPC133/CL3が
\13,970。そろそろ底値と見たのだが、まだ下がっているらしい……。
■2000/11/14・
電源の購入
新しい電源を購入してきた。予定通り
日本プロテクターの
PCSA-300P-X2Sである。
購入前に、
てらさんのゴミ箱の電源のページを読んだところでは、この電源は300Wにしては容量が少ないとのこと。別の製品にしようか悩んだのだが、まあ300Wぶん、フルに接続することはないだろうと判断して、購入してきた。秋葉原のツクモの新パーツショップ・
eX.にて
\15,800であった。
さて、交換するべく古い電源を取り外したついでに、電源の表面に書いてある5V、12Vの最大使用可能容量を比較してみる。すると、なんと両者まったく同じ数値であった(5V 25A、12V 10A)。容量が少なめというのは事実らしい。
電源交換後、PCは快調に動作している。
動作音は、ファンの回転数が下がったため、驚くほど
小さくなった。逆にいうと、いままでの電源がいかにうるさかったか、ということである。
ただ、現在メインPCは、排気用ファンが電源のひとつだけである。そのファンの風量が少なくなったため、排熱に若干不安がある。とりあえず冬場は問題ないだろうが、来年には、ファンの増設も検討すべきかもしれない。
電源が静かになると、いままで気にならなかったHDDの動作音などが耳につくようになった。
ザクさんの
静音化へのこだわりが、ようやく理解できるようになったようである(苦笑)。
明日、いよいよフレッツISDNの開通である。それにあわせて、ルータを購入してきた。ヤマハの
RTA52iである。昨日、秋葉原の
シグナルにて、
\34,500で買い求めた。
■2000/11/06・
フレッツISDN工事日決定、PCの電源
今日、
NTTからふたたび電話があった。それによると、
工事日が決定したとのこと。
11月16日だそうである。申し込みから二週間なので、まあこんなものだろう。
申し込み翌日に電話があり、今日も始業後早々に電話があった。NTTの対応は比較的よいと言えるだろう。最近、いろいろとたたかれているからだろうか……。
工事日も決まったことだし、そろそろダイヤルアップルータを購入するとしよう。
常時接続にともなって、PCの電源を交換しようかと思っている。現在、メインPCで使っている電源は、日本プロテクターの250W(PCSA-250-H2X)だ。安定していてまったく問題ないのだが、ファンがうるさいことだけが不満なのである。
電源も、最近は価格低下が進んでいるが、重要性は以前よりも増してきているように思える。
先日も、ゲームPC(Celeron 850MHz、DVD-ROM、CD-ROM、CD-R、HDD 2台という構成)で、AOpen製の300W電源では安定せず、ETASIS製の250Wに変更したところ正常動作した、という経験をしたばかりだ。
また、シェア急拡大中のAthlonも大食らいで、推奨電源がホームページで公開されているのは有名である。
そこで、新しい電源としては、同社のPCSA-300P-X2Sを検討中である。他社の300W電源の2倍程度の価格だが、信頼性にはかえがたい(また、適当に試算したところ、力率が高いため、電気代だけでも2年くらいで元がとれるようだ)。
購入後は、またレポートしたいと思う。
■2000/11/04・フレッツISDNサービス開始
11月から、私の住んでいる地域でもフレッツISDNがサービス提供開始されたため、11/1にさっそく申し込んだ。すると、私の電話番号で使用可能かどうか調査するとのことで、二週間ほどかかるという。とりあえず、連絡先を伝えた。
「二週間とはずいぶん待たせる」と思ったのだが、以外にも翌日の夕方、連絡があった。ところが、たまたまその時間は会議に出ていたため、電話を受けられなかったのである……間が悪いことはなはだしい。
昨日の11/3に、116に電話してみたところ、土日・休日は担当者が休みのため、わからない、といわれてしまった。
果たして、フレッツISDNは使用可能なのだろうか……。週明けにも、こちらから連絡を取ってみるつもりである。
しかしながら、ASCII誌11月号によると、2001年末までには、関東地方の東京・神奈川・千葉・埼玉の全域で、東京めたりっく通信がADSLサービスを開始するとのこと。フレッツISDNの利用期間は意外に短いかもしれない。ちなみに、2002年末までには、全国の主要地域で提供予定らしい。