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PC/HP日記 2000年9月分

■2000/09/22ビデオカードの購入
 HDDのクラッシュで書きそびれたが、新しいビデオカードを購入した。カノープスSPECTRA F11である。nVIDIA製の廉価版という位置付けのチップ、GeForce2 MXを搭載したカードだ。

 カノープス製のビデオカードは、雑誌や各所のWebでも評価が高いため、以前から導入してみたいとは考えていた。
 しかし、いままでのSPECTRAシリーズは、高性能ではあるがあまりに高価だったため、なかなか購入には至らなかった。また、いくら高画質をうたっているとはいえ、nVIDIA製のチップではたかが知れているのではないか、と危惧していたのもある。それに、SPECTRA 74008400では、AGPスロットからの電力供給だけでは追いつかず、別途電源ケーブルが必要なのも気になっていた。それほど電力消費の激しいビデオカードは、運用で電源周りのトラブルが発生しやすいのではないかと、個人的には思うのである。

 ところが、今回のF11は定価で\29,800。店頭価格は二万円台前半だろう。他社製のGeForce2 MX搭載カードに較べると一万円ほど高価だが、なんとか出せる金額である。また、7400や8400のような電源ケーブルも必要ない。
 さらに、先日会社のPCに導入したSPECTRA Light T32 PCIがなかなかの画質だったため、F11の画質も期待できそうだ。
 私が常用している1280*960の解像度が、Windows2000で正式にサポートされているのもポイントが高い。

 というわけで、ひさびさにカノープスのカードを買う気になったのである。若松通商\22,500であった。
 速度より画質を求めたので、せっかくのGeForceだが、ゲームPC・"hikaru"ではなく、メインPC・"sakurako"に搭載することにした。

 さて、G400と交換してみると、驚くほどボケた、眠い画像である。
 いったん電源を落とし、Dual Filter System(ディスプレイの特性に合わせてフィルターを変えられるという機能、SPECTRAのウリのひとつ)を「スーパーファインフィルタ」に切り替えたところ、しっかりとした画質になった。マニュアルによると、21インチより小さいディスプレイではデフォルトの「ファインフィルタ」でよいとのことだが、この感じだと、それなりの性能のディスプレイを使っている場合はスーパーファインのほうがよさそうである。ちなみに私は飯山製19インチである。
 フィルター切り替え後の画質をG400と較べると、ややシャープさには欠けるようだ。しかし、充分くっきりとした画面である。F11のほうが出力は素直なようで、G400で若干気になった、黒い線のわきのゴースト状のものが見られなくなった。
 「白地に黒」よりも「黒字に白」のほうが、文字がはっきりしていて読みやすいのは、前者を常用している私にはやや残念である。
 とはいえ、全体的にはほぼ満足いく品質であった。画質以外でも、リフレッシュレートを解像度別に自由に選択できるなど、各種設定の自由度の高さは他社を圧倒している。今後、末永く使えるようなら、高くない買い物だといえるだろう。その点では、将来のサポートに期待である。

 ちなみに、インストール直後は、HDDのアクセス時に画面にノイズが乗る、という障害が発生していた。HDDのクラッシュにともなってWindows2000を再インストールしたところ、解消したので、残っていたG400のドライバが悪かったのではないかと推測している。

■2000/09/18物品追加、NIC
 フリーマーケットに、眠っていた品物を、ざっと追加した。秋葉原中古価格よりは安くするので、興味のある品物があれば、ご連絡いただければ幸いである。

 ネットニュースなどによると、私がメインPC・"sakurako"使っているVIAのNIC(VT86C100A)は、いまひとつパフォーマンスが出ないようだ。たしかに、サブマシン・"kaede"のWindows98(intel82558)との間でファイルコピーなどを行なうと、5MB/s強がやっとである。
 ゲームPC・"hikaru"のNICと交換してみようか、とも思うが、こちちのNICはさらに評判の悪い「カニチップ」ことRealtek8139である。
 どのくらいパフォーマンスが変わるのか、新しいNICを購入して試してみるのもよいかもしれない。それほど高価なものでもないので、高速になればもうけものである。

■2000/09/15HDD交換、マウス改造
 どうも"sakurako"の調子が悪いので、Windows2000再インストールを試みた。HDDを完全にフォーマットしてのクリーンインストールである。ついでなので、ファイルシステムをFAT32からNTFSに変更することにする。
 ところが、インストール作業中、CD-ROMからファイルをHDDにコピーし、再起動したところ、BIOSのPOST画面でPCが停止してしまった。BIOSに搭載されている、HDDの障害予告機能S.M.A.R.T)の警告だった。メッセージによると、HDDは「いまにも壊れようとしている」らしい。ここ最近の不調は、HDDが原因だったのだ。再インストールしても、HDDのせいで正常動作しないようだと本末転倒なので、いったんインストールを中断した。
 翌日の木曜日、購入元のブレスのサポートセンターに電話してみた。実際に壊れるまで使わなくては修理してもらえないかも、と危惧していたのだが、SMARTで警告が出ている状態なら、修理を受け付けてくれるとのこと。購入からすでに半年以上経過しているが、保証期間が1年間のショップで購入しておいたのは正解だったようだ。

 しかし、HDDを修理に出すとなると、その間PCが使えなくなってしまう。HDDの修理は、意外に時間がかかるという話をよく聞く……。となると、新しいHDDを買うしかないだろう。予想外の出費になるが、しかたがない。会社帰りに秋葉原で買ってしまうことにした。修理が終わったHDDは、サブマシンにでも回せばよいだろう。
 速度はそこそこでよいので、購入対象は5,400rpmモデルである。2ちゃんねるなどで、どれがいいのか、適当に調べる。やはりIBM製が、比較的評価されているようだ。20GBガラス製プラッタというのも、特に意味はないが惹かれる。次点でMaxtorだが、クラッシュ直後だけに、とりあえず買いたくない。また、5,400rpm以下では、Quantumはほとんど話題に上らない。最新モデル・lct15の回転数が4,500rpm、という点が自作ユーザーに受けないのだろうか。
 結局、購入対象はIBMの5,400rpm・30GBモデル、DTLA-305030に決めた。
 秋葉原をめぐる時間があまり取れなかったので、ショップはツクモに絞る。ツクモは、代理店保証つきのリテールパッケージのHDDを扱っているのが評価できる(ショップ保証でも構わないのだが)。当該のモデルも\13,500とそこそこの価格だったため、購入した。
 しかし、30GBでこの値段とは、安くなったものである。

 自宅に戻り、さっそく交換、インストール。半日ほどかかって、さきほどほぼ作業が終わった。
 新HDDは、なかなか快適である。アクセス音が格段に静かになったが、音質が軽く、連続アクセスすると安っぽい印象。以前のMaxtorの、いかにも「動いてます」という感じの音も、威厳があって捨てがたい気がする。まあ、HDDのアクセス音に格調を求めても意味はないのだが……。
 30GBになったので、DVD版の地図ソフト・プロアトラス2001をフルインストールしてみた。インストールに2時間以上かかった(らしい、途中で放置して外出してしまった)が、インストール後は快適である。

 先日ここに書いたロジクール光学マウスのホイールの遊びをなくすべく、改造を行なう。遊びのせいで、意図しない上下スクロールが発生してしまい、かなりのストレスなのである。
 もっとも、改造といっても、テープを貼るだけのお手軽なものだ。
 このマウス、ホイールが押されると、ホイールが土台ごと、筐体のレール上を上下する構造である。しかし、そのレールと土台との間に隙間があり、ホイールがぐらぐらするため、それが遊びになってしまうのだ。テープを貼ることで土台側の厚みを増して、遊びを減らそうというのである。
 結果は、予想通りぐらぐらが減り、かなり使いやすくなったようだ。
 しかし、この改造でホイールは及第点になったものの、使い込むとカーソルの動きの悪さがやはり気になる。特に、ときどきカーソルがぶるぶる震えて動かなくなるのが困りものだ。
 といっているうちに、Microsoftから下膨れでない新型光学マウスが発売になるようだ。なぜこう五月雨式に出るのだろうか。とほほ。

■2000/09/10Logitechマウス、PC動作不良
 先日に続いて、入力デバイス関係の話題を。
 会社で、開発に使用しているPCに、ホイールマウスを導入することにした。3台分である。ビジネス向けPCのためか、標準添付のマウスが2ボタンマウスなのだ。
 ホイール付きで使いやすいことが条件なので、それほど高価ではない、PS/2の基本的なタイプで構わない。Logitech(ロジクール)のFirstMouse+のバルク品でも買おうかと思って、秋葉原へ行った。
 ただ、Logitechのバルクは、偽物が多いことでも有名だ。偽物をつかまないよう注意して見て回ることにする。

 まず行ってみたのは、ぷらっとホームである。以前、Logitechマウスを3台ほど購入していて、いずれも本物だった実績がある。しかし……今回店頭にあったものは、どうも怪しい。表面のロゴがカラーで、しかも印刷がボケているようだ。OEM向けで、ロゴがカラーのものは、あまり見かけないような気がする。じっくり眺めてみたいが、緩衝用のシートに包まれていてよくわからない……。
 店員に話してみると、「仕入先がどこから仕入れてるかはわからないので、偽物かどうかはわからない、ただ、クレームなどは来ていない」とのこと。シートを外して、じっくり見せてもらった。裏のネジのネジ山がつぶれているなど、どうも偽物感が強い。分解すれば確実にわかるのだが、そうもいかないだろう。偽物をつかむと痛いので、購入をあきらめた(わざわざ見せていただいた店員さん、どうもありがとうございました)。

 その後、何軒も回るが、いずれも偽物っぽいものばかり。ほとんどは成型の甘さなどから、一見してそれとわかる代物である。秋葉原で、Logitechマウスの本物を扱っている店はないのだろうか……。

 そんな中、本物に思える店が二軒あった。
 まずは、DOS/Vパラダイス。成型もしっかりしていて、ネジも#2が使われている。ただ、マウス裏の製品情報が、まったく見たことのないパターン(新バージョンだろうか)。本物のマウスが添付されているPCの展示品を探し、調べてみればわかるのかもしれないが、そこまでする気力はない。
 また、カクタソフマップでも、外見的によい製品があった。ここのものは、Microsoft製のマウスのような、製造元保証のホログラムシールが付いている。しかし、Logitechのものにシールが付いている、という例は、いままで見た記憶がない……。

 というわけで、両方とも本物という確信は持てなかった。自分で使うものなら、購入してしまうのだが……。

 結局、価格も大きく変わらないため、カクタソフマップで、MicrosoftのWheel Mouse(ほぼ左右対象の、ホイールつきマウスのエントリータイプ)を\2,199で購入した。

 最近、メインのPC・"sakurako"が不安定である。
 昨日は、起動時に、「ハードディスクにバッドセクタが発生した」というメッセージが表示され、いくつかのファイルが破損してしまった。前日、シャットダウンがうまくいかなかった、という記憶はないので、原因は不明である。
 実は、かなり以前から、「ハードディスクに不正なブロックがある」とのイベントがときどき記録されていた。いままではデータの破損などは起こっていなかったのであまり気にしていなかったが、今回の不良をみると、なにか因果関係があるのかもしれない。
 また、今日は、Webブラウズ中に突然マウスが使えなくなってしまった。他のマウスで試すが、やはり動かない。どうやら、USBマウスが使えなくなってしまったらしい。かなり困ったものである。
 とりあえず、オーバークロックを中止して定格動作に戻してみた。しばらくこのまま使ってみようと思う。しかし、夏の暑い盛りならともかく(今日も充分暑かったが)、今になって動作不良とは、オーバークロックとの関係は薄い気もする……。

■2000/09/07製品レビュー
 DOS/Vパラダイスのウェブページに、ドスパララボラトリーというコーナーがあるのをご存知だろうか。PC関係の各種製品をレビューするページなのだが、どうもいまひとつである。扱っている製品には、個人的にも関心のあるものが多いのだが、掘り下げかたが足りないのだ。

 たとえば、私も使っているAD-TVK501の回。日本語マニュアルの出来を誉めているが、実際には訂正の紙が何枚も入っているなど、あまり質は高くない。それに、Windows2000の最新ドライバでは、インストール手順が変わっていて、マニュアルが役に立たなくなる。また、画質やキャプチャ性能への言及がまったくないのもいただけない。さらに、「Windows2000にはリソースの概念がない」などと謎の記述もある。
 テレビサーバを作るという回には、「むむ、家庭内でストリーム配信をするのか。たしかに100BASE-TXなら帯域幅は足りるな。うーん、すごいじゃないか」と感心したのだが、中身を読んで拍子抜け。サーバは常時立ち上げてるからテレビ放送を見られるようにしよう、という、テレビ兼用サーバの話だった。PCでのテレビ視聴は、手元のPCで作業しながら見られるところがポイントだ(と思うし、AD-TVK501の回にもそう書いてある)。クライアントPCでテレビを見たほうがよほど有意義だろう。それに、テレビ番組を見る目的だけなら、家庭用のテレビを使うほうが当然適している。

 また、同じ会社内の組織に協力してもらったことについて、毎回謝辞が書いてあるのにも違和感を覚える。

 素人ではないのだから、もうすこししっかりした、読み応えのある内容を期待したい。現在の内容では、よくある個人ホームページのレビューと大差ない、といわれても仕方ないだろう。
 ドスパラのページでは、ドライバアップデート情報はたいへん重宝しているだけに、ラボラトリーにも奮起して欲しいものである。

 レビューといえば、PC WatchのHotHotレビューも、いまいちHotじゃなかったりする。まあ、最近はだいぶマシだが……。

 また、ALL-IN-WONDER 128 PRO購入前に参考にしたページをみつけることができた。ここには画質がよいと書いてあるので、私のAIW128Pはハズレなのだろうか。

■2000/09/04入力デバイス二題
 最近、気力が低下しているのと、仕事が忙しいのとで、更新が滞っている。気長にお付き合いいただければ幸いである。

 先日、ロジクール新型光学マウスを購入した。Wheel Mouse Opticalである。
 ところがこの製品、すでに掲示板には書いたのだが、かなり使い心地が悪い。とにかくチープな造作なのである。昔のFirstMouse+のほうが、よほどよくできていた。詳しくは、PCよもやま話に書く予定だが、購入前には店頭のサンプルをよくチェックしていただきたい。
 で、IntelliMouse Opticalに戻したのだが、カーソルの追従性などはMicrosoftに一日の長があるようだ。しかし、こちらはこちらで、やはり手に馴染まない……。光学式はあきらめて、FirstMouse+に戻そうかな……。

 ロジクールといえば、同社のキーボードを購入した。ラインナップのうち、もっとも安価なモデルの、インターネットキーボード・iK-33である。地元の電器店で、\3,800であった。
 なんといっても、12個の拡張ボタンでブラウザやメーラーが一発で起動できるのがサイコーなのだ……という理由のわけがない。
 いまどきシリンドリカル(カーブド)スカルプチャーなのと、ストロークがわりと短めなのが気に入ったのである。親指シフトを使い始めたので同時打鍵が増え、両方とも重要な要素なのである。
 スイッチはメカニカルではなく、ただのメンブレンだが、クリック感は比較的しっかりしているほうである。少なくとも、ふわふわした感じはない。
 全体的に、最近のキーボードとしてはかなりよくできている。まずまず、といえよう。
 インターネットキーボード用のドライバは導入していないので、ただの109キーボードとして使っているのだが(苦笑)、なぜかブラウザ、スリープ、ミュートなど、半数ほどの拡張キーは動作する。

 いままで使用していたDELLの古いメカニカルキーボードは、ストロークが長めで、それでいてキータッチは軽く、また底に達したときにしっかりとした接地感がある。NEC・PC-9801R?シリーズ以前のキーボードによく似た打鍵感であった(というわけで、旧98ユーザーにはおすすめかも)。また、変換キー、無変換キーが巨大なのも、親指シフトに便利だった。ただ、キーボードのサイズ自体もかなり大きい。iK-33とDELLのキーボード、特徴は大きく違うものの、使用感は甲乙つけがたい。

 Microsoftのスプリットレイアウトキーボード(左右にキーがハの字に配置されている)、Natural Keyboard Proも、以前購入を検討したことがある。しかし、このキーボードには致命的な欠点がある……フルキーの「6」が、左手側にあるのだ。タッチタイピングでは、普通は「6」は右手だろう……。
 ロジクールもスプリットレイアウトのキーボードを発売しているが、英語104キーボードモデルだけだったりする。

 ここ数年、PC用インプットデバイスを引っ張るのは、ロジクールMicrosoftといっても過言ではないだろう(ちょっと離れてIBMか)。ふと考えると、自宅の入力デバイスは、ほとんどどちらかの製品である。両社には今後ともがんばっていただきたい。

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