![]() |
やぎ座 | ![]() |
|
|||
★大きな逆算角形を目印に探しましょう 華やかな射手座が西に傾く頃、南の空には、秋の星座のトップを切ってやぎ座が登場します。 暗い星々が逆算角形に並んで淋しそうに輝き、その中には星が無いかのように、ぽっかりと 穴があいているように見えます。 ギリシャの哲学者達は、この逆算角形を「神々の門」と呼びました。死者の魂が天国に昇る 時にくぐる門だと考えたらしいのです。やぎ座は黄道12星座の10番目の星座で、プトレマ イオスの48星座のひとつでもあります。 |
|||
★化けそこなった牧師パーンの愉快な姿 パーンは、上半身が人間下半身が山羊の形をした、牧場の神様です。ある日、パーンをはじめ とする、ギリシャの神々は、ナイル川のほとりで宴を開きました。そこへ突然、怪物ティフォン が襲ってきたのです。驚いた神々達は、思い思いの動物になって逃げ出しました。 パーンは、得意なヤギに変身しましたが、逃げ場を失って思わず川に飛び込んでしまいました。 そこで今度は、魚に化けようと思いつきました。ところがあまりにも慌てていたのでうまくい かず上半身はヤギ下半身は魚というおかしな姿になってしまいました。 この様子の一部始終を見ていたゼウスは、面白がって化けそこなったパーンの姿を星にしました。 |
|||
★南中位置での探し方 1.先ずは真南に昇った、やぎ座のα星を見つけましょう。 真南を向いたら、げんこつ4っ上を探しましょう。3.5等星のα星が見つかります。 その3度南には、ややくらい3等星のβ星が見つかります。 2.次はしっぽの星を見つけましょう。 β星から東(左)へ、げんこつふたつ分の所に、2等星のδ星が見つかります。やぎ座では 一番明るい星です。 3.後はβ星とδ星を結んだ線を底辺として、逆さまの直角二等辺三角形を描くように、4〜5 等星を繋げていきましょう。これでやぎ座が描き出されます。 |
|||
●やぎ座のポイント |
|||
・α星(アルゲディ) 離角の大きな二重星で、一般向けの双眼鏡を使用するか、あるいは視力が良ければ肉眼で 3.6等星と4.3等星の二つの星を見ることが出来ます。 両方とも黄色みがかった色ですが, 相互の関係はありません。明るい方が地球から10光年離れた巨星で、もう一つはそれよりも 6倍以上離れた超巨星です。 |
|||
・β星 離角の大きな二重星です。その主星は肉眼でも観察することのできる、3.1等級の黄色巨星 です。双眼鏡か小型の望遠鏡を使って観察すると、6等級の第二星を見つけることができるで しょう。どちらの星も地球からの距離は300光年です。 |
![]() |
![]() |
![]() |