てんびん座 

天秤・Libra(Lib):Scales
★20時南中:7月6日
★南中高度:41度
★肉眼星数:50個
★設定者 :プトレマイオス
★逆「く」の字の形のてんびん座
おとめ座のスピカとさそり座のアンタレスの、2つの一等星を目印にして、
ちょうどその中間当たりを見ると、3個の3等星が「く」の字をひっくり返
したような形で輝いて見えます。
 秋分の日にここで太陽が輝いて、昼と夜を同じ長さに分けあったという
意味から、それまではさそり座のはさみの部分だった所を切り取って、ローマ
時代に誕生しました。

★人の善と悪をはかる
正義の女神ディケは、天秤を使って人の善悪をはかる裁判官です。
ケンカをしている二人を、女神が天秤に掛けると、悪い人の方が軽くなって
上がってしまうのです。
 ところが、時代の流れと問いもに、人間はだんだん悪くなっていき、ついに
武器を持って戦争を始め、殺しあいをするまでになってしまいました。
 墜落した人間達の姿を見た女神ディケは、嘆き悲しみ、天にのぼって、星に
なってしまいました。この時に女神の使っていた天秤も、いっしょに天に上げ
られて、星座になったのです。


★てんびん座の南中位置での見つけ方
1.まず最初にてんびん座の逆くの字中心で輝く、α星を見つけましょう。
  真南を向いたらげんこつ4個分上を見ましょう。そこに白く輝くα星が
  見つかります。
  もう一つの見つけ方としては、さそり座のアンタレスから、乙女座のス
  ピカに向かって、げんこつふたつ分の所を見つけてみましょう。

2.次は、逆くの字をつくるために、α星の北東(左上)げんこつひとつ分と
  南東(左下)にげんこつひとつ分の所に、3等星が見つかります。
  この3つの星を結ぶと、逆くの字に見えます