かんむり座

Corona Borealis(CrB)
★20時南中:7月13日
★南中高度:85度

★肉眼星数:25個
★設定者 :プトレマイオス
★大きさの順位:73位
うしかい座のすぐ東となりで、小さな半円を描いて輝いているのが
かんむり座です。描き出された半円があまりにも見事なので、初夏
の頭上を見上げれば、ひと目でそれだとわかるはずです。
 この冠はアリアドネの王冠のを形どったものだと伝えられています。

●アリアドネの王冠
かんむりまつわるギリシャ神話として、次のような話が伝えられて
います。
 クレタ島の王女アリアドネは、アテネに帰る途中、ナクソス島に
立ち寄りました。ところが王女が眠っている間に、船は帆を上げて
王女を置き去りにして出ていってしまったのです。
 目を覚ました王女は驚き悲しみ、岸壁から海に身を投げようとし
ました。 ちょうどその時に酒の神ディオニソスの行列が通りかか
りました。ディオニソスは事の一部始終を知ると、王女を優しく
慰めました。そして美しい王冠を贈り結婚したのです。
その冠が、天に上げられ、かんむり座になったと言うことです。

●南中位置での見つけ方
1.まずかんむり座の主星であるゲンマを探してみましょう。
  真南を向いたらげんこつ8個上を見上げます。このほぼ天頂の
  位置に、純白の美しい2等星ゲンマが輝いています。
2.あとはゲンマを中心に6個の少し暗い星が作る半円形を見つけ
  ましょう。

★宝石という意味のα星ゲンマ
半円形の形に並ぶ星列の、中心に位置する純白の2等星です。
ゲンマとは。「宝石」と言う意味です。

★かんむり座にはニックネームがいっぱい。
かんむり座の美しい半円は、よく目立つこともあって、たくさんの
別名がつけられています。
「かまど星」「太鼓星」「土俵星」「指輪星」は日本の名前。
世界共通の名前としては、
「かご星」「馬のひずめ」「虹星」「首飾り星」などがあります。