エリダヌス座 

Eridanus(Eri):River Eridanus
★20時南中:1月14日
★南中高度:25度
★肉眼星数:129個
★設定者 :プトレマイオス
★大きさの順位:6位
エリダヌスとは川の神の名前で、これは星座を流れる大きな川の星座と
言うわけです。 オリオン座のリゲルの北で始まるエリダヌス座は、4等
星以下の星たちが大きく蛇行しながら連なっています。終点には1等星
アケルナルが輝いていますが、日本では奄美大島以南でないと、見るこ
とは出来ません。

●太陽馬車に乗ったファアトンが落ちた川
太陽の神ヘリオスの仕事は、地上を光と希望で満たすことです。毎朝、
4頭だての馬車に乗って、天空を東から西に駆け抜けます。ある日息子
のファアトンは、父に無理を言ってこの馬車を借りて、空に舞い上がりま
した。ところが、上手く操ることが出来ずに迷走して、森を焼いて砂漠にし
人々の肌は真っ黒になってしまいました。
 この様子を見ていたゼウスは、雷で馬車を撃ち落としました。ファアトン
は、馬車もろともエリダヌス川に落ちて死んでしまいました。そして、ファ
アトンの姉たちは悲しんで、川岸でポプラの木になったと言うことです。
●南中位置での見つけ方
1.まず最初に、川の途中にある3等星のγ星を見つけてみましょう。
 真南を向いたら、げんこつ4つ上を探します。

2.次は川の出発点となるβ星です。γ星から東北東(左下)に、げんこつ
  2つ弱の所に、3等星が輝いています。オリオン座のリゲルのすぐ北
  (上)になります。

3.あとは、γ星から4等星以下の星が、まず西(右)へげんこつ3つ、次に
  東(左)にげんこつ2つと言うように蛇行しながら、南の地平線へ連なっ
  ています。あまり明るくはないので、星座図を見ながら双眼鏡でたどって
  みると良いでしょう。