宇宙に広がる星雲・星団

夜空で輝いているのは星だけではありません。星が集まって集団になった星団や、
星間ガスが集まった星雲なども輝いています。
散開星団
比較的若い星が、広い範囲で集まっている星団です。
星数は、十数個の小規模なものから、数百個の大規模の
ものまであります。 現在のところまでで、1000個
以上の散開星団が銀河平面(天の川)上に発見されてい
ます。
惑星状星雲
望遠鏡で見た形が、円盤状で惑星によく似ている星雲です。
しかし、\実際には、不規則な形をしているものが、多いよ
うです。惑星状星団は老年期の星が爆発して広がった
ガスが、高温の中心星の放射によって、輝いているもの
です。
散光星雲
銀河系内にある不規則に広がったガス状の星雲です。
発光星雲と反射星雲の二種類に分けられます。発光
星雲は、星雲中心部にある高温星の光を受けて、星
間ガスが発光するもので、カラー撮影をすると赤く
写ります。オリオン大星雲がその代表として有名で
す。
暗黒星雲
散光星雲や天の川の中で、星が全く見えないで、あたかも
穴がぽっかり開いたように見える、暗黒部分のことです。
これは、星雲や天の川の手前に、星間ガスが存在する為で
その形が、黒いシュルエットとなって見えるものです。
球状星団
数千個から数十万個の星が、球形に密集している星団です。
現在までに131個の球状星団が、発見されています。
それらは銀河を中心に、ちょうど球場に分布しています。
球場星団の誕生の歴史は古く、かつて銀河系星雲の誕生
と共に生まれた、老年星の集団であると考えられていま
す。
系外銀河
星雲とは言っても、今までに紹介したものとは、規模も
距離も、根本的に違う天体です。
その正体は、銀河系の外にある、銀河系と同等の恒星の
大集団です。 この系外銀河の代表としては、アンドロ
メダ大星雲が有名で、230万光年の彼方にあり、双眼
鏡で見ても、系外銀河であると実感できるほどです。

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