質量の高い星ほど短命

人間と一生と比べれば、無限に近いような長い時間ですが、星のにも
一生があります。星の一生の長さを決めるのは、星が誕生したときに
どれくらいのガスを集めたか、その質量が大きく関係することが、
解っています。 質量の大きい星ほど短命で最後の爆発が、華々しい
ものになります。 星の爆発は地上から見ると、突然空一角が輝き出し
何日も輝き続ける、と言った現象で確認できます。これを超新星と呼
びます。
 さて、爆発して一生を終えた星は、その質量に応じて、白色矮星
中性子星ブラックホールになるものと、考えられています。 ブラ
ックホールになるのは、質量の大きな星で、爆発後の密度があまりにも
高いために、光りや電波さえも、その中から出ることが出来ず、従って
その存在が見えない、暗黒天体になるばかりでなく、近づいたもの全てを
飲み込んでしまうと、考えられています。
 太陽は現在壮年期にあると、考えられていますが、一生を終えたと
しても、ブラックホールになるほどの質量は、持っていません。 約50
億年後に最期を迎えるときには、地球の公転軌道よりも大きく膨張し、
ヘリウムが燃え尽きて、金星ほどの大きさに縮まって、白色矮星になると
考えられています。