独特な、月の動き

地球の周りを、満ち欠けを繰り返しながら回る月は、潮の満ち引きを
はじめ、地球の自然や人体のリズムに大きな影響を与えています。
また、詩や物語にも数多く登場する身近な天体でもあります。
★月の満ち欠けと、月齢
月は太陽の光を反射して輝きながら、地球の周りを公転していますから、
地球から見て輝いている部分が、変化するように見えます。 これが、月の
満ち欠けという現象の正体です。
地球から、見て太陽と同じ方向に月があるとき(太陽と月の黄経が等しいと
き)が、新月または朔(さく)で月の夜に部分が地球に向いています。
月と太陽の黄経差が90度の時が上弦、180度の時が満月、270度の
時が下弦となります。これを29.5日の周期で繰り返しています。
 月齢は、新月を「0」として、その時点で経過した日数で表します。
★月の出没時間の変化
月の公転方向と、地球の自転の方向は同じなので、月は天球上を西から東に
1日13.2度ずつ移動してゆきます。ですから、月の出没時刻は1日50分ずつ
遅くなります。 新月の時の月の出の時刻が、日の出の時刻とほぼ同じにな
ります。

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