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恒星ってなんだろう? | ![]() |
恒星とは中心部で核反応が作り出した、巨大なエネルギーを、放出している 球状になったガスのことです。多くの恒星は私たちに身近な恒星太陽に、よく 似ていますが、あまりにも遠いので、光の点にしか見えないのです。 銀河系内の至る所で日々恒星は誕生して、進化し、そして崩壊しているのです。 天文学者たちは、恒星を観測して、時間による恒星の、変化の様子を、解明して きました。これを足がかりとして、太陽の過去の様子、また将来予想される姿が、 だんだんと解ってきたのです。 |
恒星はどこで生まれるのでしょう |
星は、ガスと宇宙の地理が集まった、巨大な星雲の中で生まれるのだと、考え られています。そして、現在も宇宙のあちらこちらで、生まれ続けているのです。 星雲は自らの引力によって収縮し、星の卵である原始星を形成します。 やがて 原始星の中心でガスの密度と温度が高まり、核融合反応が始まります。ここで、 やっと原始星は一人前の星となり、自らの力で熱と光を作り出すのです。この状態 の星のことを主系列星と呼んでいます。この後どのくらいの期間主系列星のまま でいるのか?次にどうなるのかは?は、その恒星の質量の大小によって決まります。 |
大質量の恒星の場合 |
主系列星で、太陽の10倍以上の質量を持つような恒星には、華々しい最期が待って います。温度が下がるに従って膨張し、赤色超巨星となって、上層部がさらに膨張し ます。そしてついには、中心部がつぶれて超新星と呼ばれる、大爆発を起こします。 この超新星はなんと、銀河一つ分に相当するような明るさで、輝きます。 この爆発に より上層部は宇宙空間に飛び散りますが、中心核の運命は再び、その質量によって 決まります。 中心核の質量が比較的小さい場合には、中心核は押し縮められて、 ごく小さな超密度の、中性子星になります。 中心核の質量が太陽の2倍以上もある 場合には、それ自体の重力で、さらに押しつぶれていき、ブラックホールへとなるの です。 |
小質量の恒星の場合 |
太陽と同じくらいの小さい質量の恒星は、大質量星に比べると穏やかな最期を遂げ ます。膨れ上がって赤色巨星となり、ついには上層部がはがれ、惑星状星雲と呼ばれる ガス核を形成するようになります。そして中心がむき出しになって、高温の白色矮星と なり何十億年もかけて、温度を徐々に下げながら消えていきます。光を出さなくなると 黒色矮星となります。赤色矮星はもっとも質量の小さな恒星で、太陽の10分の1 位の質量しかなく、1000億年かそれ以上生き続けることができます。 ところが もっとも質量の大きな恒星は、わずか100万年ほどで燃え尽きてしまいます。 太陽は約50億年前に誕生しましたが、現在ちょうど寿命の半分をすぎたところであると 考えられています。 |
星座を構成している星は、その大きさや表面温度、その他の違いがあったとしても、 太陽と同様に自らが光っている恒星です。しかし、恒星にも色々な種類があるのです。 そのいくつかについて勉強してみましょう。 |
●恒星の種類 |
○連星 二つの星がお互いに回りあっている、双子の星です。 シリウス、双子座 α(アルファ)星のカストル、しし座のγ(ガンマ)星などが、これに当たります。 これとは別に、お互いに非常に離れている星同士なのに関わらず、地球から 同じ方向にあるために、あたかも並んでいるように見える星もあります。 これは重星と呼びます。 重星では、北斗七星の柄の部分から2番目の星 ミザール星(2等星)が有名で、目の良い人ならば、この星のそばに、アルコル という4等星の星が、見えるしょう。 |
○変光星 地球から見ていて、明るさが変化する星があります。これが変光星です。 変光星は、さらに細かく食変光星と脈動変光星に分けられます。 食変光 星とは連星が回りあっているときに、その一方が地球から見えなくなって、 明るさが変わるもので、アルゴル星などがあります。 脈動変更星は、星が 膨らんだり縮んだりして明るさが変わるもので、くじら座のミラ星が有名です。 |
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