〜 11月17日 〜


(じ〜)。
・・・・・・・♪
・・・・・・みゃ(うずうず)。
えっと、ここで赤は終わりで、次は茶色の毛糸っと・・・・・・。
・・・・・・みゃっ(ぴくぴくっ)。
あっ。 (ぽろっ。ころころ)
みゃあ☆ (ぱっ!) ふみゅふみゅ〜ん♪ (ころころころころ・・・・・・)
きゃ!?
あら。
あっ、みゃあちゃん、邪魔しちゃダメよ〜!
にゃあ〜ん〜〜。 (ころころころころ?)
猫って、毛糸玉が好きなんですね。
みゃあ
え〜、返してよ〜。
みゃーん。 (ころころ。するする・・・・・・)
やだ、マフラーがほぐれてきちゃったじゃない! もう、返してってばぁ!
ふにゅ〜う〜。(はむ。とてとてとて・・・・・・)
あっ、咥えて持ってっちゃった・・・・・・。
きっととても気に入ってしまったんですね。
なに呑気なこと言ってんのよぉ。
大丈夫! ほらほら、わたしが糸つかまえてるから、もうマフラーはほどけないよ☆
その代わり、ほっといたら毛糸玉はみんなほどけちゃうけど・・・・・・。
あ、そっか・・・・・・ねえ! これ引っ張ったら、みゃあちゃんが釣れるかな!? (するする)
そうでしょうか?
ムリでしょ、引っ張るそばからほぐれちゃって。どこに持ってったかは分かるだろーけど。
そっかあ。 (と言いつつもするする)
(すたすた)・・・・・・なにやってんだ、お前。
きゃっ! ご主人様が釣れちゃった!?
誰が釣れたって?
みゃあ〜ん☆ (すりすり)
あ、みゃあちゃんも一緒ですね。
なんか知らないけど、みゃあが毛糸玉持ってきたから。辿ってみたらここに着いた。これ、転がしてやったら喜ぶかな? (ぽいっ)
みゃああ〜ん  (ころころ)
ちょっと! 遊ばないでよ〜!
いいじゃん、毛糸玉の一個や二個。
あのね〜、誰のために編んであげてると思ってんのよ!?
・・・・・・。
・・・・・・。
・・・・・・さあ?
(気まずい)・・・・・・そいえば、まだ言ってなかったっけ?
聞いてないぞ。たぶん(威張る)。
(ため息)。・・・・・・まあね、こういうひとだとは分かってたけど・・・・・・そだなー、誕生日に水着買ってもらったし、まあそのお返しみたいなもんね。
あれ、じゃもしかして俺に・・・・・・か?
え〜っ!? このみちゃん、お誕生日プレゼントもらってたの!? いいなあ〜。
私も日本に来て間もないころ、リボンの髪飾りを買って頂きましたよね。
え? あー、そういえば。青って、金髪に合うかどうかわかんなかったけどな。
私、ずっと大切にしまっておいているんです
・・・・・・ねえ、なんでわたしだけなんにもないの〜?
だから泣くなよな。だってお前、誕生日まだじゃん。
え? あ、そっか! な〜んだ、びっくりした☆
なんだかなあ。じゃあ今のうちに聞いておくけど、なにがいいんだよ。
え? えっと〜、えっと〜・・・・・・特に思いつかないけど・・・・・・。
肩叩き券でもやろーか?
えー、なにそれー!? あ、じゃあ、ウィンドウショッピングに付き合ってくれる?
いいけど・・・・・・でもそれって結局、俺が買い物の代金払うんだろな。
んーん、ウィンドウショッピングだもん。見て回るだけ☆
そういうもんか〜? まあいいや、わかった。
うん! ありがと☆ あっ、ご主人様にもお茶炒れていてあげるね。 (とことこ)
・・・・・・それはそーと、毛糸・・・・・・。
あら。みゃあちゃんがみんなほどいてしまったんですね。
みゃあ☆
あ〜あ、巻きなおさなくっちゃ・・・・・・。
あー・・・・・・わりぃ。じゃあ俺が巻きなおしておくから。どうやるのか知らないけど。
あのね〜。
それでは私がお手伝いしますね。ご主人様は両手でこうやって糸を巻いて持っていてください。
こ、こーか?
はい。そのままの姿勢でいてくださいね。(くるくる)
へー。器用なもんだな。
ありがとうございます。私はあまり編物はやったことがないのですけど、時々お母様のお手伝いをしていましたから。たまにしかお時間をいただけませんでしたが、毛糸を巻きながらおとぎ話を聞かせていただくのが楽しみだったんです。
ああ・・・・・・忙しいみたいだからな。メルルの両親は。
(とことこ)はい、紅茶♪ 今日はテレビでやってたキウイティーっていうのにしてみたの☆
キウイ!? キウイって、あのキウイフルーツか!?
けっこう飲めるよ。アップルティーの親戚みたいなもんだと思えば。
そ、そーか。けど、そもそもこの両手がふさがってる状態でどうやって飲めというんだ?
・・・・・・ストロー持ってきてあげようか?
舌を火傷するって。
じゃあ、わたしが「ふーふー」して飲ませてあげる?
・・・・・・ガキかよ俺は(汗)。あとでいいって。
あ、おとぎ話といえば・・・・・・運命の男女が左手の小指の赤い糸で結ばれているという「赤い糸の伝説」って、日本で生まれたものなのだそうですよ。ご存知でしたか?
そーなのか? どっちみち、それこそおとぎ話程度のもんだろけどな。
もともとは中国のお話だったそうですが、日本に伝わって「赤い糸の伝説」として生まれ変わったのだそうです。実はこれは、お母様ではなくお父様に教えていただいたのですけど。
あのオヤジが〜? ってまあ、言語学の頭に「比較」ってついてるくらいだから、そういうコトももしかしたらあるかもしれねーけど・・・・・・ん〜・・・・・・はっきり言って認め難い。
あれ? そういえばご主人様って、メルルちゃんのお父さん知ってるの?
当たり前だろ。でなきゃなんで遠い日本の俺がメルルを預かるって話が出てくるんだよ。
運命・・・・・・でしょうか。
はあ!?
この赤い毛糸みたいな・・・・・・。
ちょ、ちょっとメルル、さすがにそのセリフはヤバいって・・・・・・
そっか、運命だといいね☆
・・・・・・あれ?
はい、巻き終わりましたよ。
みゃ(うずうず)。
こら、みゃあ。 (ぽん)
ふにゅう。
ありがとな、メルル。そんじゃ、邪魔しないようにみゃあは連れてくから。マフラー楽しみにしてるよ。 (ひょい。すたすた)
え、う、うん。
あ、ご主人様キウイティー忘れてる〜! (たたたた・・・・・・)
・・・・・・。
どうなさいました、このみさん?
・・・・・・ううん。わっかんないなーって思ってるだけ。あーあ、なんかあたし一人で気を遣って・・・・・・バカみたい。
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