Xeanagama batillifera

英名:Club-tailed dwarf agama
和名:シャベルカワリアガマ、クラブテールゼノガマ
など


2003年8月、Japan reptiles showで、ゼノガマ(シールドテール・テイラーカワリアガマの方)がたくさん展示されていたのを見ました。
それまではあまり興味もなかったのですが、あれを見ていっぺんに魅かれてしまいました(^^)
姿かたちも、もちろん面白いのですが、とにかく動きがコミカル。まるでジリスの類やプレーリードッグのようで、こんな爬虫類がいたのか〜、とかなり衝撃でした。
こうやって画像を見ているだけでは、こればっかりは伝わりません(^^ゞ
それ以来、是非、飼ってみたい、それも出来ればまとまった数を一度に、と考えていました。
で、このたび、クラブテールゼノガマを手に入れることが出来、念願かないましたヽ(^o^)丿
まだ飼育を始めたばかりですので、とりあえずは、一般的な飼育情報と飼育しての感想を書いていきたいと思います。

1.まずは簡単に分布と生息地の情報
分布はエチオピア〜ソマリアにかけての乾燥地帯。
ソマリアというと紛争地帯と言うイメージが最初に浮かぶかもしれませんが、私はメダカを思い出しました。卵生メダカのNothobranchius。たしかラコビーはソマリア原産だったような?
ということは、雨季と乾季がハッキリしているのかな?と考え、情報を集めてみたところ、こんなのを見つけました。

9月〜2月:乾季で、気温が低め(30℃以下・低め?笑)
3月〜5月:雨季で、気温が30〜35℃
6月〜9月:高温多湿、気温38℃くらい。

う〜ん、イメージと違うなぁ。南部の方はこういう気候らしいです。今は、情報が少なすぎて何ともいえないけれど、X.tayloriよりも本種の方がやや雨の多い地方に分布するらしいですので、いずれ、これは参考になるかも。

2.じゃ、キャラクターなどを
実際に飼っている個体について書きます。
サイズは全長10〜15cmくらい。尻尾が極端に短いので、体長からのイメージより、見た感じは割と大きく見えます。体長で言うとクビワトカゲとほぼコンパチかな。
体型は、百聞は一見にしかず。画像で見てもらいましょう。

尻尾は、クラブテール(棍棒の尾)の名のとおりですが、松かさがイメージ的にぴったりかも。



頭が大きくて、尻尾がこんな形なので、なんか、タマオヤモリのイメージにも近い
ですねぇ。
爪は思ったよりも、がっしりしていて長めです。



登れるように木の枝などを入れてみましたが、反応はイマイチ。後述しますが、その動作からも、あまり立体活動はしないのでは、と思います。せいぜい岩場に登る程度なんじゃないかな?
尻尾はもちろん、体表にはトゲッぽいうろこが生えています。
結構有名と思いますが、オスのノドは時々コバルトブルーに染まります。

行動は、コミカルで見ていて飽きません。
その要因は、すばやく短い距離を動いて、ピタっと止まる動作にあります。
これは、オープンスペースに生息するツノトカゲにも見られる動作だそうです。(色々な本にに書いてあります。たとえばJohn Alcock著・Sonoran Desert Springなど)
動かないと周囲に溶け込める体型と体色のばあい、早い動きと急激な停止により、敵の目を欺けるのでしょう。(動きの早いものを見るとき、スピードにあわせて、動きを予測してしまうので、突然止まられると、止まった位置より先の方を見ている)
しかし、これだけで身を守るのではないように思います。隙間が好きなので。
ちょっと驚くと、隙間にさっと駆け込みます。
捕まえると体を膨らませるのですが、これも防御行動のようです。体を膨らませると体表の棘が立って、モノに引っかかるんじゃないかと思います。
隙間に入って、トゲトゲの尻尾で蓋をして、体を膨らませると、ちょっと引っ張り出すことは出来ません。



(ケージのセッティングなど)

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