おおぐま座


★南中高度:(北)67度
★肉眼星数:126個
★設定者 :プトレマイオス
★大きさの順位:3位
北斗七星がしっぽです
おおぐま座を構成する星は、北斗七星以外に明るい星はないので
夜空の明るい街の中では、北の空を広くおおっているおおぐまの
姿を見つけだすのは、少し難しいかもしれません。
 おおぐま座の歴史は古くて、5000年前のバビロニアにすでにその原型が
見られます。この当時は「大きな車」と、呼ばれていました。おそらく北斗七星の
姿が、引き車に見えたのでしょう。
 おおぐま座になったのは、それから約1200年も月日がたってからのことでした。
南中位置での見つけ方
1.まず北を向いて、天頂近くにあがった北斗七星を見つけましょう。
  東西にげんこつ二つ半の大きさで、ひっくり返った形の北斗七星が
  見つかります。 北斗七星はクマのお尻としっぽにあたります。
2.次は鼻先を探してみましょう。
  北斗七星のα星から、西(左)へげんこつ二つ分の位置にある3等
  星がそれにあたります。 この星から南(上)へげんこつひとつ半
  のところに、斜めに並んでいる3等星と4等星を探して見ましょう。
  この二つの星が、クマの前足の爪の部分です。
3.最後に後ろ足の爪の部分の、見つけ方です。
  北斗七星のますの部分から、南(上)へげんこつ二つ分の位置の両側に
  4等星がペアを組んでいるのが、見つかります。西(左)側がみぎ足の
  爪で、東(右)が左足の爪です。


おおぐま座探検のポイント
おおぐま座

★北斗七星
  星が描き出すさまざまな形の中で、特に知られた形です。肉眼で見えるα星、
β星、γ星、δ星、ε星、ζ星、η星からなっています。この七つの星が描き出す
形は、各国でさまざまな形に見立てられています。ひしゃくのほかにも、ソースパン、
馬車等々です。北斗七星は一番外側の、α星とε星を除いて、すべて同じ方向に
空間を移動しつつあって、いわゆる運動星団を形成しています。
★ζ星(ミザール)
 多重星です。視力の良い人ならば肉眼で、または双眼鏡を使えば、2.2等級のこの
が、アルゴルまたは80番星と呼ばれる4.0等級の伴星を、従えているのが見られます。
ミザールとアルゴルは、地球からそれぞれ78光年と81光年の距離にあって、連星では
ありません。

M81・M82【おおぐま座の系外銀河】
おおぐま座の頭の部分に見える、2つの明るい系外銀河がM81とM82です。
それぞれの明るさは6.9等と8.4等でともに1800万光年彼方に浮かんでいます。
おおぐま座の中ではもっとも明るい銀河なので、春霞がかかったやや条件の悪い
星空でも、双眼鏡を使えば2つの小さなぼんやりとした光点として、確認することが
できるでしょう。
DATA
M81(NGC3031)
●タイプ・・・・・銀河
●赤経・・・・・・09h55m33.5s
●赤緯・・・・・・+69°04′00″
●サイズ・・・・・25.7*14.1′
●等級・・・・・・6.9
DATA
M82(NGC3034)
●タイプ・・・・・銀河
●赤経・・・・・・09h55m54.0s
●赤緯・・・・・・+69°40′57″
●サイズ・・・・・11.2*4.6′
●等級・・・・・・8.4

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