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ぎょしゃ座 | ![]() |
将棋の駒のような五角形が特徴的な星座です。 真冬の宵には、天頂近く に昇りますし、一等星のカペラが黄色く輝いているので、町明かりのある場 所で見上げても、すぐにそれだとわかる星座です。 「ぎょしゃ」とは、4頭の馬がひく車の運転手のことです。カペラと五角形に は、古代バイロニア人も注目をしていて、すでに子羊を抱えた老人の姿が 描かれていたと言います。 ところで、五角形の一番南の星は、厳密には おうし座の角の星です。 |
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●足が不自由なエリクトニオス王 エリクトニオス王は、女神アテナと生まれつき足が不自由な鍛冶の神ファイ ストスとの間に生まれました。そして父と同じくエリクトニオスも片足が不自由 だったのです。 後にアテネの王となったエリクトニオスは、足の不自由さを補おうと、四頭の 馬に引かせる戦車を作って、街ちを乗り回しました。その姿を見たゼウスは、 エリクトニスを天にあげて、ぎょしゃ座にしたと言うことです。 |
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●南中位置での探し方 1.まずは真北の昇った、一等星のカペカら探していきましょう。 真北を向いたら、げんこつ8個分上を見上げると、薄黄色い一等星カペ ラが見つかります。 2.次はぎょしゃ座の象徴ともいえる五角形を探してみましょう。 カペラから、 東(右)へげんこつひとつ分のところに、2等星が見つかります。この星と カペラを底辺として、南(上)にげんこつひとつ半、東西(横)にげんこつ ひとつの大きさで、少しいびつな五角形が見つかるでしょう。 3.最後は抱かれた子羊の部分です。カぺラの南(上)に、げんこつ半分の ところにげんこつ半分くらいの範囲で、細長い三角形に3等星が並んで います。 |
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★ぎょしゃ座ウォッチングのポイント ●散開星団トリオM36,37,38 ぎょしゃ座の五角形の近くには、比較的明るくて見つけやすい散開星団が 3っならんでいます。双眼鏡で観察すれば、3っまとめて観察することも可能で、 大きさや明るさを比較することができます。 |
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●α星(カペラ) ぎょしゃ座のα星カペラは、全天で6番目に明るい0.1等級です。肉眼で観察 すると黄色っぽく見えるでしょう。実際には分光連星といって、黄色い二つの 巨星が104日の周期でめぐり合っています。地球からの距離はおよそ42光年です。 |
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