| ペルセウス座 |
| |||
| カシオペア座のW字に続く淡い天の川の流れに、身を潜めているのが、 女怪メドゥサを退治したペルセウス座です。アンドロメダ姫の危機を 救ったことでも有名な勇士は、右手に長剣を振りかざし、左手には、 まさに退治したばかりの、メドゥサの髪の毛がすべて蛇と言う首を、 無造作につかんでいます。 | |||
| ●メドゥサ退治の帰り道でアンドロメダ姫を救った ペルセウスは、国王ポリュデスクから、メドゥサの首を持ってくる ようにと、命じられました。このメドゥサとは、髪の毛の1本1本が 蛇になっていて、その顔を見たものは、恐ろしさのあまり石になって しまうという女怪でした。 ペルセウスは、盾を鏡のように綺麗に磨き上げ、そこに映る姿を見 ながら、眠っているメドゥサにそっと近寄りました。そして素早く自 慢の険で首を切り落とし、袋に入れるとメドゥサの血から生まれた、 天馬ペガススにまたがって帰途につきました。 そしてその途中、エ チオピアの海岸で、お化けクジラからアンドロメダ姫を救いました。 | |||
| ●南中位置での探し方 1.まずは真北に昇った2等星のα星から見つけましょう。 真北を向いたら、げんこつ7個半上を探します。2等星を中心に 星がごちゃごちゃと並んでいるのが見つかるでしょう。これが ちょうど胴体の部分になります。 2.次は足の部分を探していきましょう。 先ほど見つけたα星から南東(右上)にあるおうし座のプレアデス の方向に、げんこつ2つの範囲で、左カーブを描きながら、星が 並んでいます。 3.最後はメドゥサの首です。 α星から南東(右上)にげんこつひとつの所に、β星のアルゴルが 見つかるでしょう。これらの星を結んで見ると、漢字の「人」に 似た形になります。 | |||
| ★ペルセウス座の、探検のポイント | |||
| ●食変光星アルゴル 星座絵ではメドゥサの顔に当たる部分あたる星は、アルゴル(悪魔) と呼ばれています。 アルゴルは周期が約3日で2.2〜3.5等に 変光する星として、昔から良く知られています。 アルゴルは、明るい星の周りをくらい星が回っていて、くらい星が 明るい星の前を通過するときに暗くなる「食変光星」です。 | |||
| ●α(アルファ)星 1.8等級の黄白色の超巨星で、この星座の中では、一番明るく輝い ています。また、メロッテ20として知られる星がまばらな大星団の 中で、最も目立つ存在です。 |
|||
| ●β星(アルゴル) とても有名な食連星で、離角の小さな一対の星が互いにめぐりあっています。 2日と21時間の周期で、暗い方の星が、明るい星の前面に来て食になり、10 時間かけて2.1等級から3.4等級へと暗くなります。 |
|||
| ●M34 地球からおよそ1400光年の彼方にある、散開星団です。双眼鏡か 小型の望遠鏡で観測でき、満月とほぼ同じくらいの大きさに見えます。 この星団の中で、一番明るい星は、7等級です。 |