ペルセウス座

Perseus(Per):Perseus
★20時南中:1月6日
★南中高度:(北)83度
★肉眼星数:98個
★設定者 :プトレマイオス
★大きさの順位:24位
カシオペア座のW字に続く淡い天の川の流れに、身を潜めているのが、
女怪メドゥサを退治したペルセウス座です。アンドロメダ姫の危機を
救ったことでも有名な勇士は、右手に長剣を振りかざし、左手には、
まさに退治したばかりの、メドゥサの髪の毛がすべて蛇と言う首を、
無造作につかんでいます

●メドゥサ退治の帰り道でアンドロメダ姫を救った
 ペルセウスは、国王ポリュデスクから、メドゥサの首を持ってくる
ようにと、命じられました。このメドゥサとは、髪の毛の1本1本が
蛇になっていて、その顔を見たものは、恐ろしさのあまり石になって
しまうという女怪でした。
 ペルセウスは、盾を鏡のように綺麗に磨き上げ、そこに映る姿を見
ながら、眠っているメドゥサにそっと近寄りました。そして素早く自
慢の険で首を切り落とし、袋に入れるとメドゥサの血から生まれた、
天馬ペガススにまたがって帰途につきました。 そしてその途中、エ
チオピアの海岸で、お化けクジラからアンドロメダ姫を救いました。

●南中位置での探し方
1.まずは真北に昇った2等星のα星から見つけましょう。
  真北を向いたら、げんこつ7個半上を探します。2等星を中心に
  星がごちゃごちゃと並んでいるのが見つかるでしょう。これが
  ちょうど胴体の部分になります。

2.次は足の部分を探していきましょう。
  先ほど見つけたα星から南東(右上)にあるおうし座のプレアデス
  の方向に、げんこつ2つの範囲で、左カーブを描きながら、星が
  並んでいます。

3.最後はメドゥサの首です。
  α星から南東(右上)にげんこつひとつの所に、β星のアルゴルが
  見つかるでしょう。これらの星を結んで見ると、漢字の「人」に
  似た形になります。

★ペルセウス座の、探検のポイント
●食変光星アルゴル
 星座絵ではメドゥサの顔に当たる部分あたる星は、アルゴル(悪魔)
 と呼ばれています。 アルゴルは周期が約3日で2.2〜3.5等に
 変光する星として、昔から良く知られています。
 アルゴルは、明るい星の周りをくらい星が回っていて、くらい星が
 明るい星の前を通過するときに暗くなる「食変光星」です。

●α(アルファ)星
 1.8等級の黄白色の超巨星で、この星座の中では、一番明るく輝い
ています。また、メロッテ20として知られる星がまばらな大星団の
中で、最も目立つ存在です。
●β星(アルゴル)
 とても有名な食連星で、離角の小さな一対の星が互いにめぐりあっています。
2日と21時間の周期で、暗い方の星が、明るい星の前面に来て食になり、10
時間かけて2.1等級から3.4等級へと暗くなります。
●M34
 地球からおよそ1400光年の彼方にある、散開星団です。双眼鏡か
小型の望遠鏡で観測でき、満月とほぼ同じくらいの大きさに見えます。
この星団の中で、一番明るい星は、7等級です。