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Arise(Ari):Ram
★20時南中:12月25日
★南中高度:75度
★肉眼星数:56個
★設定者 :プトレマイオス
アンドロメダ座のすぐ南に、小さな星座おひつじ座があります。おひつじ座はそれほど
目立つ星座ではありませんが、昔から重要な星座として注目されていました。
黄道上に位置していて、2000年前にはここに、太陽の出発点である春分点があった
からなのでしょう。


黄金の空飛ぶ羊に助けられたフリクソスとヘレ
テッサリヤの王アタマスの子フリクソスと妹のヘレは、継母に殺されそうになりました。
天上でこのことを知った実母のネペレは、子供たちを救うために、伝令の神ヘルメスから
授かった、黄金の毛を持った空を飛ぶ羊を放ちました。羊は救い出した子供たちを背中に
乗せて、コルキスに向かって飛びました。しかし、途中で下を見て目がくらんでしまった
ヘレは、羊の背から落ちてしまいました。
 無事にコルキスに逃げ出すことの出来たフリクソスは羊を生け贄にしてゼウスに捧げ
黄金の毛皮はコルキス王アイエテスに贈りました。毛皮は、アレスの森の木に打ち付けら
れて、夜も昼も眠ることのない竜(りゅう座)が守りました。

★南中位置での見つけ方
1.まず最初に、真南に昇ったおひつじ座のα星を探してみましょう。
  真南を向いたら、げんこつ8個分上を見上げてみましょう。2等星がすぐに見つかると
  思います。

2.その次は、角とお尻を表す星を見つけてみましょう。
  α星から南西(右下)にげんこつ半分のところに、3等星と4等星が南北(上下)に
  並んでいます。これが角の部分です。そしてその4等星の方から、東(左)にげんこつ
  ひとつ半のところにある4等星が、お尻を表しています。

★おひつじ座探検のポイント
【γ(ガンマ)星】
この二重星は、離角がとても大きいので小型の望遠鏡を使えば、簡単に分離する
事ができます。ともに4.6等級の青白色でよく似た星です。1664年、まだ望遠鏡の
性能がまだ劣っていた時代に、イギリス人の科学者バード・フックによって発見され
ました。一番最初に紹介された二重星のひとつです。