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ペガスス座 | ![]() |
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大きな四辺形が目印の星座 秋も深まった10月の宵のころ、背中に翼を持つ真っ白な天馬、ペガスス座が 元気よく頭上に駆け上がります。目印となるのは、胴体の部分に当たる大きな 四辺形です。しかし、四辺形を形作っている4つの星のうち、北東角の2等星は アンドロメダ座のα星です。ペガススのδ星とアンドロメダ座のα星を兼ねてい たのですが、1930年に星座が整理されていこう、この様になってしまいまし た。ペガスス座は、ヘルクレス座と共に、数少ない逆さまの星座です。 |
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魔女メドゥサの血から誕生したペガスス 勇者ペルセウスがメドゥサの首をはねたときのことです。ほとばしった血液が 岩の割れ目にしみこむと、そこから真っ白な一頭の馬が飛び出しました。その馬は 背中に翼を持ち、怒ると口から炎を放つ天馬ペガススでした。 ペルセウスは、メドゥサの首を袋に入れると、ペガススにまたがってふるさとへと 旅立ちました。その途中で、お化けクジラにおそわれる寸前のアンドロメダ姫を 助ける活躍をしました。 またペガススは後にも、コリントの王子ベレロフォーンを乗せて、怪物メキーラ 退治にも出かけています。これらの業績が讃えられて、星になりました。 |
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★南中位置での見つけ方 1.まずは、真南に昇った四辺形から見つけてみましょう。 真南を向いて、げんこつ7個半上に、4つの2等星が描き出す四辺形が見つか ります。一辺の長さは、およそげんこつひとつ半くらいです。 2.次は、首から頭にかけての星を探してみましょう。四辺形の南西角(右下) の星α星から、南西(右)へげんこつ半分くらいに、4等星と3等星があり、 ここからさらに北西(右上)にげんこつ半分くらいのところに、2等星のε星 が見つかります。このあたりがちょうど顔に当たる部分になります。 3.最後は前足の星です。四辺形の北西角(右上)のβ星から北西(右上)に 途中の3等星を通って、げんこつひとつ半の4等星までが右足に当たり、 β星から南西(左下)へげんこつ半分の3等星から、げんこつひとつ半先の 4等星までが、左足に当たります。 |
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★ペガスス座の不思議 ●ペガスス座にはなぜ後ろ半分が描かれていないのでしょうか? ペガスス座の星座絵には、後ろ半分が描かれていませんが、それにはいろいろな 説がありますので、紹介いたしましょう。 1.後ろ半分は、雲に隠れていて見えない。 2.怪獣キマイラと戦ったときに、不覚にも食べられてしまった。 3.ペガススはあまりにも速く空を飛ぶので、後ろ半分が遅れてしまった。 4.後ろまで描くと大きくなりすぎるので、前半分でやめてしまった? さぁ、あなたはどんなふうに考えますか? 星空を見上げながら、考えてみては 如何でしょうか? |
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★ペガスス座ウォッチングのポイント ●β(ベータ)星 ペガスス四辺形を、構成している星のひとつです。 変光する赤色巨星で、 2.3等級から2.7等級までの範囲で、不規則に変光しています。 ●ε星(エニフ) 離角の大きな二重星で、2.4等級の黄色の超巨星と、8等級の伴星から なっています。小型の望遠鏡を使うと、分離することが出来るでしょう。この星は ペガススの鼻を形取ったもので、エニフは「鼻」を意味するアラビア語です。 |
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