遙か昔(笑)、小桜インコに一目惚れしたのがきっかけで、中型インコのボタンインコを何種類も飼っていました。 ルリコシボタンインコ、白ブルーボタンインコ、ヤマブキボタンインコ、キエリボタンインコ。セキセイインコも飼っていました。 長い年月の中で、本当の意味で「命の大切さ」を教えてくれた最初の存在でした。 しかし、写真がほとんどない。もっと色々撮っておけば良かったと、すごく後悔しています。 |
たかが鳥類と言えども |
たかが小鳥と言ってもあなどれない。鳥類が視力が良いのは誰でも知っていることだが、
ひとりひとりの人間をちゃんと判別している。 近くの小学校で逃げたらしいカナリヤがわたしの家に飛び込んで来て飼った事があるが、 さすがに、毎日世話をしているわたし以外の人にはなかなか懐かなかった。 他の人の姿を見ただけでパニックになり、ゲージの中を暴れ回りどうにもならなかった。 犬やネコのように、見分ける事も出来るのだ。 それにカナリヤは結構賢い。 いくつもの小鳥のゲージが並んだ中で毎朝決まった順序でエサと水をいれるのだが、 鳥かごの数が多かったせいもあり最後に世話をするカナリヤのエサを入れ忘れる時があった。 そのままわたしが気付かずにいると、普段、滅多に鳴かないカナリヤは可愛い声で 「ピュロロ、ピュロロ」と何度も鳴いて止めない。 どうしたのかと行って見るとエサも水も入ってない。 カナリヤはそのようにしてわたしに教えていた。 小鳥は気弱で臆病だと聞いていた。 事実、カナリヤもそうだったが、最初に飼った小桜インコの夫婦もちょっとした事にもビクビクしていた。 しかし、慣れとは恐ろしい...いや、愉快なもので、 10年以上も経つとすぐ近くで掃除機を落としても横目で見てるだけで、少しも動じなくなった。 「さすがに長老だわ」と、よくからかったりもしてた。 ボタンインコ類はラブバードとも言い、つがいで飼うと実に仲の良い所を見せてくれる。 いつも並んで木に止まり、イチャイチャしてはお互いに毛づくろいをして、 あげくには人目もはばかることなく「チュッチュッ、チュッチュッ」とよくキスをしているのだ。 その反面、片方が何かで先に天国に逝ってしまうとこれは悲惨だ。 残された片方のインコはカゴの隅にうずくまり、目を閉じて哀しそうに鳴いているのだ。 それでは新しい次の相棒をと考え、亡くなったインコと同じ種類のインコを入れてみる。が、 元の相棒が恋しいのか忘れられないのか、新入りにはなかなか寄りつかない。 相性もあるようだが、見ていても哀しくなって来る。 やはり小鳥達にも確かに感情はあると思う。 それに、一羽一羽、性格も違うし個性があるので、やはり人間と同じで生きてると感じてしまう。 |