ファミリーコンピューター版 『 ウィザードリィU・リルガミンの遺産 』
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〜 物語 〜
ワードナの魔除けを取り戻す冒険から、数世代後の世界の物語です。
世界は、毎日のように異常な天災に襲われていました。
リルガミン王国の賢人たちは、その災害の真の理由を解き明かすには、ル・ケブレスなる龍によって守られている神秘の宝珠の力が必要と考え、世界の混乱を解決する為に、英雄の子孫や勇敢な冒険者を呼び集めました。
冒険者たちは、この星の力そのものであるというル・ケブレスを探し出し、宝珠を手に入れなくてはなりません。
「 世に危機現る時、リルガミンは常に自ら先頭に立ち、その危機に立ち向かってきた。
今や、汝らがその先頭に立ち、人々を救うのだ。これぞ、リルガミンの遺産なり。 」
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英語表記では Wizardry Legacy Of Llylgamyn です。
アスキー社から発売された「 ターボファイル 」を使えば、前作のキャラクターデータを移す事ができます。
ターボファイルは、対応したゲームのセーブデータを退避させておける外部記憶装置です。
町外れのメニューで利用できました。
ウィザードリィの他にはフリートコマンダーが対応してましたが、あれはターボファイルが無いとセーブそのものが出来ませんでした;
ウィザードリィでは、ターボファイルはあくまでマニィ向けのオプション的な位置づけとなっています。適切な対応だったと思います。
原作のパソコン版の場合はフロッピーディスク一枚で解決するので、前作のキャラクターデータを使う事が前提としてデザインされたウィザードリィを、いかにしてファミコンに移植するかが問題だったようです。
結局、新しく作ったキャラクターでゲームを始めるというデザインに落ち着きましたが、この問題のお陰で、ファミコン版は原作の二作目と三作目が逆順になって発売されたのでした。
ちなみに、ターボファイルは不揮発性ではありません。
乾電池が切れてしまうと、やっぱりデータは消えてしまいます。乾電池をひとつづつ交換すればデータが消えないとか何とか…。
大切なキャラクターが消えてしまった時の為に、ぜひ欲しい装置のように思うものですが、実際ウィザードリィのデータが消えたという話はとんと聞きません。
タイミング的に、わざわざ自動セーブポイント付近でリセット技なる強制ブレイクが多用されるゲームであるにも関わらず、データが破壊されにくいというのは素晴らしいです。エラーの自己訂正を組んであるのでしょう。
もっとも、管理するデータといえばキャラクターのデータくらいしかない程にさっぱりした作品な訳ですが;
で、ゲームですが、
パーティふたつ分のメンバーを成長させなければならないとか、前作とは比較にならないほど仕掛けが多いという点が挙げられます。
遭遇が少なく、レベルが上がり辛いという退屈な期間があります。
情報量の少なめな作品だけに、自力で解くには難のあるところもあります。
この辺が、ロストというキャラクター消滅のシステムを持つ本作としては厳しめな仕様でした。
管理人の友達は、パーティが最上層で全滅し、イベント用の重要アイテムを抱えたまま死体が残されてしまった為にデッドロック状態に陥り、投げ出したらしいです;
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