〜 8月1日 〜


〜〜〜〜〜ショッピングモール〜〜〜〜〜
・・・・・・男一人で入るのはナニゲに勇気が要るんだよな・・・・・・こーゆー店。やっぱ瑞葉かこのみ連れて来るんだったかな〜・・・・・・。
・・・・・・・・・・・・。

そーゆー訳にもいかない、か・・・・・・。
――あれっ!? おにいちゃん!
(どきっ!)・・・・・・あ、瑞葉・・・・・・予備校はどうしたんだ?
だって、もう放課後だよ。
あれ、もうそんな時間か・・・・・・。もっと早く来るつもりだったんだけどな・・・・・・。
あ、この子は友達の裕美ちゃん。このひとがいつも言ってるおにいちゃん。けっこうかっこいいでしょ?
あっ、瑞葉のお兄さんですか? はじめまして!(ぺこり)
ああ、ども・・・・・・こちらこそはじめまして・・・・・・
で、おにいちゃんは? なにか探しに来たの?
ああ、まあ・・・・・・そんなとこ。
あたしたちも。昨日このみちゃんが言ってた可愛いもの屋さん探しにきたの。ねー?
私はべつに欲しいものがあったわけじゃないんだけど・・・・・・。
・・・・・・可愛いもの屋さん、か。
あっ、もしかして私、お邪魔かな?
え、なんで? そんなことないよね、おにいちゃん?
え? ああ・・・・・・。
ん〜・・・・・・、やっぱり私、今日は帰るね。(ひそひそ)あとでどうなったか教えてね!
え〜、なにそれ〜!?
(ばいばい)
あっ・・・・・・。おにいちゃん、どうしよっか?
どうするって言われてもなぁ。そこの店に用があるんだろ?
あ、ここの事かな? 筆記体で読みにくいよぅ。ん〜と・・・・・・「Reminiscence」? どういう意味?
自分で調べような。受験生なんだから。
うぅ〜。
あの店は、どんな名前だったっけか・・・・・・。
え?
いや・・・・・・。とりあえず、見てってみようか。
うん。
(カラン、カラン)
あら。
?・・・・・・あれ、もしかして?
良かったじゃない! もう逢えたのね。
・・・・・・??
(ひそひそ)お知り合い?
え、ああ・・・・・・いや、それほどじゃないけど。まあ、ちょっと。
あ、ごめんなさい! みよりちゃんじゃなかったのね。よく似てたから。そういえば、さっきと服が違うもんね。
みより!? やっぱり、ここに来てたんですか!? さっきって、いつ!?
知らないで来たの? うーん・・・・・・愛の力ってやつかしら?
みより、どこに行ったかわかりますか!?
ええ、この時間は赤ちゃんのお散歩の時間だから、たぶん駅の東口の公園に行ってると思うわよ。
そっか、じゃあ・・・・・・え? 赤ちゃん??
赤ちゃんて、お姉さんの? わぁ〜、おめでとうございます〜!!
・・・・・・あ、そうか。そうだよな、みよりの、なわけないよな・・・・・・ははは・・・・・・。
ふふっ、ありがと。去年、前のお店を閉める時だったわよね、キミとみよりちゃんが来てくれたの。
あ、なんだ。そういう知り合いかあ。
ええ、こっちに移るんだったとは知らなかったけど・・・・・・。
わたしも、あの時はそんなつもりはなかったんだけどね。気づかなかったかもしれないけど、その頃もう5ヵ月だったし、お店の場所も再開発計画に引っかかってたから。
てゆーか、それ以前に結婚してた事も知らなかったけど・・・・・・。
くすっ。それもそうね。そういう訳だから、もうお店も閉めるつもりだったんだけど・・・・・・まあ、いろいろあって。私は赤ちゃんを見てあげないといけないから、もう少ししたらお店の方はバイトの子たちに任せるつもりだけど。
バイトって・・・・・・それが、みより?
うーん、ちょっと違うわね。みよりちゃんには、もっと前からうちでベビーシッターをやってもらってたのよ。うちの子もすっかりなついちゃって。
それなら・・・・・・、みより、なんで今まで・・・・・・。
キミの事はわたしも知ってたけど・・・・・・みよりちゃんがよく話してくれたから。でも、本人の気持ちの整理がついていないのに、わたしが勝手に知らせないほうがいいと思って。
・・・・・・ありがとうございます。みよりを守ってくれて。
べつに、お礼を言われるような事じゃないわ。
・・・・・・辛いのは、まだこれからだろうから・・・・・・。
・・・・・・。
? 悪い、瑞葉。俺、ちょっと行って来るから。
あ、待って、あたしも行くっ!
あ、でも瑞葉・・・・・・。
行く!
・・・・・・。
いいもん。だめって言っても、昔みたいに勝手についてくから。
・・・・・・みず・・・・・・。
・・・・・・。
・・・・・・分かったよ。
・・・・・・うん。
・・・・・・。



〜〜 公園 〜〜