〜 3月25日 〜
| 〜〜〜〜〜空港〜〜〜〜〜 | |
![]() |
忘れ物とか、ないよな? もし後で何か気づいたらこっちで探してみるから、いつでも連絡してこいよ。 |
![]() |
はい、ありがとうございます。あの・・・・・・お手紙を書いても、よろしいですか? |
![]() |
うん。・・・・・・できれば日本語で。 |
![]() |
くすっ☆ 私・・・・・・毎日書きますね。たまには、お返事、くださいね。 |
![]() |
うん・・・・・・。このみも、見送りに来られれば良かったんだけどな。 |
![]() |
はい・・・・・・でも、お引越しの日と重なってしまわれたんですから、仕方ないです。 それに・・・・・・。 |
![]() |
ん? |
![]() |
あ、あの、「ふたりきりの方が良いでしょ」って・・・・・・。 |
![]() |
・・・・・・あいつは(汗)。 |
![]() |
ご主人様。やっぱり私・・・・・・恋人にはなれませんか? |
![]() |
身分が違いすぎる――なんて古くさい事は言いたくはないけどさ、俺には、お前の人生の可能性を狭めちまうような事はできないよ。そんな大したやつじゃないんだよ、俺は。 |
![]() |
ご主人様。・・・・・・私、日本にいてほしいって言われました。ある方から。 |
![]() |
・・・・・・そっか。 |
![]() |
ご主人様のご友人です。私の事を好きだとおっしゃってくださいました。でも、私・・・・・・お断りするしか・・・・・・ありませんでした。とても辛かったです。どうしても、泣いてしまうのを我慢できませんでした。 |
![]() |
――うん。 |
![]() |
そのお方のことは、嫌いではありませんでした。もしもあなたよりも先に出逢っていたなら、いつか愛するようになっていたかもしれません。でも、お断りするしかありませんでした。私、あなたを愛しています。だから・・・・・・。 |
![]() |
・・・・・・。 |
![]() |
――それで、私、わかりました。ご主人様のお気持ち。私がご主人様に気持ちを告げるたびに、ご主人様は、いつも、こんな辛い思いをしていたんだって。私、わがままな子でした。わがままな愛し方ばかりしていました。本当に、ごめん・・・・・・なさい・・・・・・。 |
![]() |
(ぽん、ぽん) |
![]() |
(・・・・・・ぎゅ) ご主人様、最後に・・・・・・誕生日のプレゼント、おねだりしてもよろしいでしょうか? |
![]() |
ああ。 |
![]() |
キス・・・・・・してくださいませんか。 |
![]() |
(そういうところがまだまだ子供なんだよな・・・・・・)。 ・・・・・・。 ・・・・・・これで、いいよな。 |
![]() |
くす・・・・・・。次に会ったときは、額じゃなく、唇にしてくださいね。 |
![]() |
さ、さあな(汗)。 |
![]() |
ご主人様。それでは・・・・・・。 |
![]() |
うん・・・・・・あ、メルル、ちょっと待て! |
![]() |
・・・・・・っ!! |
![]() |
これ・・・・・・持って行けよ。うちの合鍵。いつかまた、こっちに来たとき、ないと困るだろ。 |
![]() |
・・・・・・! ・・・・・・はい! 私、きっと帰ってきますね。私、いつか、あなたの所にきっと帰ってきますね・・・・・・!! |
![]() |
メルル。 |
![]() |
ご主人様。私、みよりさんも、いつかきっと帰ってくると思います。今でもどこかで、あなただけを待っているのだと思います。一度はみよりさんが起こした奇跡、きっと今度はご主人様が起こす番なんです。あなたならそれができます・・・・・・いえ、あなたにしかできないんです。 そして、私、また・・・・・・みんな一緒に暮らせるようになれると、信じています・・・・・・。 |
![]() |
そうだな・・・・・・そうなれるといいな。本当に、そうだといいな・・・・・・。 ――それじゃ、またな。 |
![]() |
はい。ご主人様もどうかお元気で・・・・・・。そして、どうかお幸せに・・・・・・。 |
![]() |
うん、ありがとう。俺も、お前の・・・・・・幸せを願ってるよ。 |
![]() |
はい・・・・・・。 あ、ご主人様! ―――――!!!! |
![]() |
・・・・・・メルル、――――――。 |
| 〜〜〜〜〜天美館〜〜〜〜〜 | |
![]() |
ただいま。 ・・・・・・って、誰に言ってんだ俺は。 参ったな・・・・・・独り言が多くなりそうだな、これからしばらくは・・・・・・・。 |
![]() |
みゃああ〜ん! (とてとてとてとて) |
![]() |
あー、ただいま。みゃあ。 |
![]() |
みゃあ♪ |
![]() |
・・・・・・。 「お帰りなさい」って言ってもらえる事って、すごく安心できる事だったんだな。ずっと忘れてたのに、いつの間にか、それが当たり前になってて・・・・・・。 だけど結局・・・・・・こうなるのは分かってたんだよな。こうなるしかなかったんだよな。メルルはまだ子供だ・・・・・・親の所へ帰らなきゃならない。俺には責任なんて、取れない。このみは高校を卒業するまでの1年で・・・・・・たまたま出逢っただけだった。みよりは・・・・・・みよりは・・・・・・ みより・・・・・・本当に、こんな結末しかなかったのかよ・・・・・・。俺がお前を好きになったりしなければ、お前だけは、ずっといてくれたのかな。それとも、好きって言っていれば、いてくれたのかな・・・・・・。バカなのは俺だ・・・・・・。ロクに覚えてもいない想い出にこだわって、今を一緒にいてくれるかもしれなかったひとをみんなくしちまって・・・・・・。みよりの言ってた、想い出しか見られなくなるって、この事かよ・・・・・・でも・・・・・・悪いのは、みんな俺なんだよな。 ・・・・・・だからって、キツすぎるよ・・・・・・。こんなのは、嫌だ・・・・・・・。 |
![]() |
みゃー。(ぺろぺろ) |
![]() |
俺になにができたんだよ。だって、俺は・・・・・・ ・・・・・・みよりが、好きだ・・・・・・。 ・・・・・・。 ・・・・・・・・・・・・・。 |
![]() |
――あ、ご主人様? |
![]() |
・・・・・・!? |