〜 1月1日 〜


あっ、あけまして、おめでとーございまーす♪
明けましておめでとうございます、ご主人様。
みゃあ!
・・・・・・おはよ。
「あけましておめでとうございます」は〜?
・・・・・・べつにめでたくもなんともねーだろ。
ご主人様ぁ、お正月嫌いー?
そういうお前だって、言ってないじゃん。
タイミング外しただけよー。ご主人様なんて、七夕までやろうって言ってたくせに。せっかく作ってあげたのに年越しそばだって食べないし、初詣だって行かないなんて言うし。
日付が変わっただけでめでたいとは思わないだけさ。七夕だってクリスマスだって、おめでとうって言った覚えはないぞ。それに、そばは単に好きじゃないだけだ。
あいかわらず、好き嫌いの激しい人ね〜。
ご主人様、初詣には連れて行ってくださらないんですか?
・・・・・・お前らが行きたいっていうなら行ってもいいけど・・・・・・。
あ、ごっめ〜ん。あたしはパスね。初詣、学校の友達と約束してるから。
そーか。まあ、気をつけてな。
大丈夫だって。どっちかっていうと、そっちの方が心配よ。
あ、じゃあ、わたし・・・・・・お留守番してるね。みんな出かけちゃうと、みゃあちゃんが寂しがるし。
え、そーか・・・・・・。
・・・・・・。
じゃ、決まったらご飯にしよ! あたしも、晴れ着に着替えるわけじゃないけどあんまりのんびりしてられないし。
ご主人様、今日はみんなで早起きして、おせち料理とお雑煮を作ったんですよ。
お餅は、真空パックのじゃなくてお米屋さんで売ってたやつ〜☆
ちなみに、お汁粉はないわよ。ここんとこ甘いものばっかで太りそうだから。
いいけど。あとで無理やりダイエットしようとすると、胸から痩せるしな。
・・・・・・。
・・・・・・。
あ、なんだよその冷たい目は(汗)。単に事実を言っただけだぞっ。
そうなのですか。私、胸から痩せてしまうなんて存じませんでした。
あ、わ、わたしも・・・・・・。 
分かったから。・・・・・・もうその話はよそ。
・・・・・・うん。
それではご主人様、どうぞこちらへ。
ああ、ありがと。
お餅はもうちょっと待ってね。焼いておいて時間が経つと固くなっちゃうから。
ああ。重箱、開けてもいいかな?
うん!
・・・・・・へー。これ、お前らで作ったのか(感心)。
はい。ほとんどはこのみさんで、私はお手伝いと盛り付けだけですが。
煮物はちょっと自信あるよ〜♪
あー、ホントだ。うまいじゃんコレ。すごいな。
えっへへ☆
ねーねー! カマボコ切ったのと玉子焼きはわたし!
・・・・・・すごくないぞ、それは。
あう〜〜〜〜。
・・・・・・あ、ちょっと待て。これ、ホントにお前が焼いたのか?
え、うん。
意外にうまいっていうか・・・・・・はっきり言ってうまいぞコレ。
ほんと!?
どれどれ・・・・・・・あー、ホントだ。へんな焦げ目もついてないしちゃんと巻けてるし。甘すぎないし。上手になったねー。
おいしいです、みよりさん。
あ、でも、ホントは、こればっかりいっぱい練習したから・・・・・・。
・・・・・・そうか。でも、うまくなったな。
・・・・・・。
――あ、お餅焼けたみたい。はい、お雑煮〜。・・・・・・あは、って言っても、主役は玉子焼きにもってかれちゃったかな?
いやあ、玉子焼きだけ食っててもなー(苦笑)。
みゃああ、にゃーにゃぁ。
みゃあちゃんは、なにが欲しいんでしょうか?
にゃみゃあ。 (ちょん、ちょん)
あ、これ? もしかして煮干の煮付けかな!? はい!
みゃあ
ところで、さっきから思ってたんだけど・・・・・・。
え? なに? お茶でも欲しいの?
いや、日本茶よりも紅茶の方が・・・・・・ってそうじゃなくて、お前らも立ってないで食べれば? 食いづらいんだけど、俺。
あはは、そだね。
ご主人様、届かないものがあったらおっしゃってくださいね。私が取ってさしあげますから。
あ、それじゃ栗きんとんある?
ご主人様・・・・・・それでなんで太らないの?
知らね。体質じゃねーの?
はい、ご主人様。お箸よりスプーンの方がいいですか? お持ちしましょうか?
いいよ、べつに・・・・・・。
・・・・・・。わたし、お茶淹れてくるね。 (ガタ)
あ、あたしもちょっと。 (ガタ)
え、なにも二人で行く事ないだろ?
だから、ちょっと、ね。
〜〜〜〜〜キッチン〜〜〜〜〜
・・・・・・。
みより、わざとでしょ。
え? あ、このみちゃん。あは、お餅ってけっこうお腹いっぱいになっちゃうね。なんか、もう食べられなくなっちゃった・・・・・・。
まだ、ほとんど食べてないでしょ。
わたし、最近あんまり食欲ないし・・・・・・。
・・・・・・そう。みより、わざと二人きりにしたんでしょ。あんなにわかりやすいと、遠慮したくなっちゃうわよ。
だって・・・・・・ねえ、このみちゃん。わたし・・・・・・ううん、わたしじゃなくて、ご主人様。ご主人様・・・・・・きっと、幸せだよね。誰かが一緒にいてくれれば、もう大丈夫だよね。
誰かって、誰よ。
・・・・・・。
メルル・・・・・・でいいの? みよりは。
だって、メルルちゃんいい子だもん。ご主人様のこと、きっと愛してくれるもん。
でも――やきもちじゃないよ。違うけど。

・・・・・・なんでかな、なんだか、泣きたい・・・・・・。
・・・・・・。
あ、わたし、お茶もってってあげないとだから・・・・・・。(とことこ・・・・・・)
・・・・・・。
――「純粋」って、つらくない・・・・・・?



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