| ４．外交 外交は、このゲームにおいて難易度とエンディングを左右する重要なファクターです。 困難ではありますが、プレイヤーは一度も他国と交戦せずにエンディングを迎える事さえ可能ですし、もちろん「宣戦布告」以外一切外交を行わずに覇道を突き進むのもプレイヤーの自由です。 各国はそれぞれ「地球統一連邦への帰属」を大きな対立軸とするイデオロギーをもち、保守派、改革派の２つを中心に、両者ともにある程度の関係をもつ中道国家、どちらにも与さず敵対もしない中立国家、あらゆる勢力と敵対状態の孤立国家があります。 基本的に、主義の同じ国家とは友好関係が築きやすく、逆に主義の異なる国家とは安定した友好関係を結ぶ事は困難になっています。また、国家の主義のほかに、元首個人の他国への感情が外交姿勢に影響してきます。 「Almagest」では、どんなに国際関係が悪化していても、どちらかが宣戦布告を行わない限り交戦状態になる事はありません。もちろん備えは大切ですが、他国と航路を接している事が即ち「戦争状態」というわけではありません。 一度交戦状態になっても、それなりの代価をもってすれば停戦に持ち込む事も可能ですし、他国同士の戦争に介入し、資金を援助して一方を有利にするような事もできます。 国際社会の中で自国がどのような立場を占めるかは、プレイヤー次第です。  （クリックで拡大） 「資金援助」は外交の基本。たとえ少額の援助でも、続ければ「貴国との関係悪化は望まない」というメッセージになります。積極的に外交戦を展開し味方を増やそうとする国家もあれば、国際社会に背を向ける国家もあるでしょう。時にはあなたの行った介入が、他国の戦争の行方を左右してしまう事もあるかもしれません。  （クリックで拡大） どの国家を重んじ、どの国家と対立するか。国家の基本主義、世論のバロメータである印象値、戦略的位置関係、そして伺い知る事のできない他国元首の思惑。 外交は、元首であるあなたのもうひとつの戦場です。  （クリックで拡大） 交戦国からの講和の申し出。艦隊が敵国の主星を射程に収めつつあるその時、その提案は悪あがきにしか聞こえないかもしれません。あなたはそれでも矛を収める事を選ぶでしょうか、それとも？ その決断次第で国際社会からの信用を失う事があるかもしれませんし、逆に国内の支持が悪化する事を避けられるかもしれません。  （クリックで拡大） 当然、自国の方から講和や同盟の提案を行う事もできます。しかし、どんなに優秀な外交官であっても、世論の後押しや自国への国際的な信用なしでは交渉を成功させる事はできません。 外交は日ごろの積み重ねが重要ですが、やはり最後に人間を決断させるのは、同じ人間の誠意ある言葉なのかもしれません。 ５．内政 各惑星の治安対策、経済投資、行政官の任命、防衛艦隊・軌道防空部隊の補充と、新戦艦の開発が行えます。 治安は政権の支持率とも連動しており、災害や暴動以外に、強引な外交を行うと低下します。治安が悪いと暴動やテロが発生しやすくなり、経済にも悪影響が出ます。 経済投資は惑星の経済を活性化させ税収を増加させますが、惑星がポテンシャルとして持つ経済規模は短期間で成長するものではなく、豊かな惑星と貧しい惑星はそうそう逆転しません（イベントによりこの上限が上昇する事はあります）。また、惑星は支配国が変わるたびに徐々に経済最大値が減少していきます。これはプレイヤーの力では回復不能ですので、ひとつの惑星を激戦地にしてしまわないよう注意が必要です。 兵器開発では、新しい戦艦の開発が行えます。特に資金を投入しなくても少しずつ開発は進んでいきますが、その速度は10倍以上も違います。とはいえ、財政が厳しい時は思うように開発を進められないかもしれません。 艦隊に配備する艦艇の建造には、資金と数ターンの時間が必要です。新戦艦の開発が終了しても、実戦配備に必要な資金と時間がなくては意味がありません。先を見越した戦略眼が必要でしょう。なお、予備艦艇は必要ないと思えば売却して資金にする事もできます。  （クリックで拡大） 士官の能力には向き不向きがあります。特に内政の場合その効果が目に見えて現れますので、能力値ばかり見て特殊能力を考慮しないでいると、期待したほどの効果が出ない場合も……。 もちろん、能力値・特殊能力ともに一致したスペシャリストもいますので、そういう士官には相応しい任務を専門に担当させると良いでしょう。  （クリックで拡大） 開発すべきは、汎用性の高い巡洋艦？ 強力な艦載機を搭載した空母？ それとも惑星の防御力を高める防衛衛星？ 開発済の兵器の種類によって、新たに開発可能になる兵器も変わってきます。 あるいは新兵器に期待するよりも、既存の艦艇の量産の方がずっと有効な時もあるかもしれません。新兵器の開発には多額の資金と時間が必要ですので、今、自国の安全保障にとって何が重要か、という事を忘れないでください。  （クリックで拡大） 毎ターンの最初に秘書官から上がってくる報告書。各惑星で発生した事件や、接触した士官候補の名前が記載されています。そのターンで出すべき命令の、ひとつの指針になるでしょう。 |