F C 3 S
みなさんは普通“セブン”と言うと何を連想されるのでしょう?
煙草の“マイルドセブン”?。円谷ウルトラマンシリーズの“ウルトラセブン”?。それとも車の“セブン”?
車の“セブン”だったら、やっぱり現行のRX−7「FD3S」でしょうか?。それともケータハムやバーキン、ウエストフィールドの「Super7」だったりするのでしょうか?
いぢくり日記|1|2|3|
●出会い〜平成12年車検時まで。
私が車の免許を取ったのは、同年代の人よりも遅く、それまではオートバイだけでほとんど間に合っていました。が。会社の都合(長距離バイク通勤不可)で車の免許を取り、取りあえず叔父の車を借りて通勤に使っていました。その頃はまだオートバイの方に興味があり、車は二の次でした。
いつまでも叔父の車を使っていては悪いしドアを凹ましちゃったりもしたので軽自動車で十分だろうと「アルトワークスRS 4WD」を購入。しかし、私の運転がへたくそなのか、一年に一回の割合でクラッチを壊し続け、やはり維持費が高くても普通車にするかと思い立ち、平成元年9月、高校生の頃から気になっていたロータリーエンジン搭載車「サバンナRX−7」の見積もりを取りに、自宅と会社の中間点にあるマツダディーラーへ。装備や付属品などを省いてアルトを下取り出すと、手が届きそうな金額になったのでその場で即決。すぐ発注してもらうが、物が到着するのは三ヶ月後の年末だろうとのこと。取りあえずクラッチの壊れかけたアルトを年末まで大事に乗っていようと心に誓う。しかし10月半ばにディーラーから電話。「来月初めには納車出来そうだ」とのこと。そして平成元年11月5日、今思えばこれ程長く付き合うとは思わなかった「サバンナRX−7 GT−X」が納車されました。
まずは“慣らし”ということで、エンジン回転数3,000。ブースト圧は±0までで抑え、じわじわと回転を上げながら走行距離を伸ばして行こうとしたところ、雨上がりの朝、通勤途中の交差点でいきなりリヤが滑り、180°スピンターン。危うくガードレールと仲良しに。これまでの運転がいかに荒かったかと痛感しました。5日程で1,200km走行したので初回点検・オイル交換。次の定期点検までに回転数・ブースト圧を徐々に上げていきながら走行。6,400km走行でエンジン・ギヤボックス・デフのオイルを全て交換。ついでにエアコンを取り付けて慣らし運転を終了。三ヶ月でやっと思いっきり走れる状態になりました。
しかし、私の車に対する主な用途は、通勤と星見の為の快適な山坂道移動で、全くのノーマル。購入してから平成11年の12ヶ月点検までの間、「改造すると車のバランスが崩れる」という考えと、定期点検は値段が多少高くてもディーラーでお世話になり、エンジンもあまりブザーが鳴るまで回さずに乗り続け、ついに走行距離150,000kmを超えました。
流石にこれだけ走ると段々エンジンの調子も悪くなり始め、標高が高い所の上り坂でノッキングしたり、エンジンが暖まっている状態での再始動が最悪出来なくなったり、ついにはエンジン内に溜まったカーボンがシールに咬んで混合気を圧縮せずエンジンがかからない状態にまでなりました。おまけに昔バイクで走っていた山坂道でリヤが滑りすぎてガードレールに少しぶつけてしまい板金作業が必要になったため、次の車検時には出来るだけリペアしようと思いしました。
まず、平成12年春の点検の時、ディーラーにエンジンのオーバーホールの値段を尋ねたところ、「うちではオーバーホールをやらず、リビルドエンジンを乗せ替えるようにしていて、値段は工賃を含めてだいたい35万円位です。」との事。この点検の時、ノッキングや再始動の問題は調整だけで直って帰ってきたので、このエンジンを完全に壊れるまで使い続ける決心をしました。
そして平成12年車検。板金や消耗部品の交換・座席の補修等、お金を掛けた甲斐あって、ピカピカになって帰ってきました。この時点での走行距離は156,091km。そして頭の隅に、ふと「ちょっといじってみようかな」などという考えが首をもたげてきてしまったのです。