津軽海峡夏景色(函館2泊3日)の巻

 奥の細道編

 朝6時に自宅を出る。途中で友人を拾い、6時半過ぎ、羽生I.C通過。途中、那須高原SAで最初の休憩にし、朝食をとる。朝早いのに週末のデパートの食品売り場程度の人口密度があった。福島県に入るまでは小雨まじりの空模様。すべてのガラスにレインXを塗っておいたわけなのだけど、80km/hにならないとパッケージに書いてあるようにいかない。JAROものなのか、それとも、一度だけじゃなくもっと塗れということなのか。ときおり、ゴルフのスタート時間に遅刻しそうで急いでいるにちがいない国産3リッタークラスが推定150km/h以上で追い越していく。ネズミ取りしている連中はこういうやつを捕まえればイイと思う。どうせ、那須にゴルフをやりに行くようなやつには10万円くらいどうってことないのだから。国見SAで休憩。ここは上り線は景色が良いのだけれど、下り線では上り線が邪魔をして、それほどではない。さらに北へ向かう。仙台の80km/h制限のエリアでやや台数が増えたかな、という程度でほぼ快適。途中、前沢でも80km/h制限がある。ただ、トンネルがあるだけで速度制限をするのもおかしいと思う。長野の上信越道にもトンネルがあるが、そこは100km/hだ。設計速度は100km/h以上のはずだ。パンダ(白と黒のツートンのクルマ)とネコ(ネズミを捕るけもの)に警戒しつつ、予定通り12時に盛岡I.Cに到着。

 小岩井農場で昼食。バイキングでもよかったが、元を取れるのが私だけのようなので、焼き肉にする。快晴で空が高く気持ちがいい。天文館で望遠鏡を覗く。金星が見えた。真っ昼間で快晴なのに不思議な気分。アイスクリームがおいしい。ここはのんびりできるので気に入っているところのひとつ。ただ、羊に優しくできない見物人のババアがいたのが欠点。自分だって飯食っているときに人にいじられたくないだろうに。

 3時頃、初めての給油をして(13km/l)、国道46号を西へ。雫石の中心部は舗装の程度もよく、快適なのだが、峠に近づくにつれて悪くなる。トンネルを抜け、田沢湖町に入り、341号を通って乳頭温泉の妙ノ湯に向かう。途中の田沢湖高原温泉を通ると、いきなり開けた温泉街になるので驚く。妙ノ湯までは道幅は広くはないものの、行き違いができるのでまあまあ。土曜のためか、駐車場は満車で繁盛している様子。宿の中の温泉に浸かる。入浴料500円。湯の色は透明。露天風呂はとても熱いのと湯船の底が小石で痛いのとで2、3分であがり、室内の湯に入る。上がった後、おいてあったわき水を飲む。おいしい。

 5時近くまでくつろいだ後、田沢湖畔に降り、鹿角に抜ける国道341号は土砂崩れのため通行止めなので、湖畔を1/3周して、県道から国道105号に抜ける。センターラインのある立派な道路が、おもちゃのような一両のみのディーゼルカーが走る秋田内陸線と並走していく。鉄道の採算がとてもとれそうにないような日本の田園風景と山の中のワインディングを楽しむ。鷹巣までの70km 程度の区間は、とても広い大地の中を走っているように感じた。まだまだ日本も捨てたもんじゃないと思いつつ、鉄道を見て、これでいいのか、と考えてしまう。国道7号に出て大館の街に入ると俗世に戻ってきたようで、少しほっとした。市街地を過ぎると、また人家のない山道に入る。矢立峠に近づくと、道の駅の2kmの看板があり、休憩する。

 道の駅に着いておどろいたのは、隣接する雇用促進事業団関係が経営する保養所だった。そこの食堂が8時までやっていたので、ぎりぎりセーフで夕食にする。カレーを頼んだら値段はぼちぼちで、内容的にはボンカレーのようなものだった。この時間に来たのだから文句は言わない。温泉に入って休憩したり、宿泊、宴会も可能のようだ。料理も田舎の旅館くらいはでるらしい。今日は一度温泉に入ったので、次回のお楽しみにする。

 国道7号を順調に走り、10時頃に青森のフェリー埠頭に到着。まだ、前便の乗船手続きをしており、1時10分の便の手続きは11時40分からなので、車中で寝る。11時35分に起きて手続きをする。ターミナルの中には一目でトラック運転手とわかる人が数人とバイク野郎が数人いた。今は高速船というのがあって、函館まで2時間で行けるらしい。その高速船のチラシにROVER216カブリオレの乗船風景が写っていたのでおもしろかった。手続きをして、乗船時刻の12時40分に乗り込む。勝手がわからず、駐車している車の列に並んでしまい、あわてて本当の乗船する車の列に並ぶ。乗用車が先で、次がトラックで、最後に徒歩の人のようだった。予約した1等ツインに同乗(同情?)してきた友人と入室する。シャワー、トイレ、テレビ、応接セット、ロッカーつきで、お一人様3500円程度の格安。4時間足らずの乗船だとしても、しっかり寝られるのがうれしい。やや揺れるものの熟睡した。

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