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PCよもやま話 No.8・新マシン組み立て(後編) 1998/04/14
■マザーボードの選択
 さて、続いてCD-Rマシンサーバマシンの組み立てである。まずはCD-Rマシンから組み立てることにした。残る2枚のマザーボード、今回購入したSV114と、以前から使用しているP/I-P55T2P4、どちらを使おうかしばし悩む……。
 フォームファクターはどちらもATで、残るケースも2つともAT。ケースとの相性は考えなくてもよい。
 インストールするOSを考えてみると、今回、サーバマシンには、パーツと一緒に購入してきたWindows NT Workstationを導入するつもりだ。CD-Rマシンにはビデオキャプチャカード(メルコ・MEG-VC1)を組み込む予定だが、このカードのドライバはWindows95しか用意されていない。そのため、CD-RマシンのOSは必然的にWindows95となる。
 P/I-P55T2P4430HXチップセットなので、どちらかというとWindows NT向けという雰囲気のような気がする。そこで、CD-RマシンではSV114を使用することに決めた。
 まずは、マニュアルを参考にジャンパを設定する。このマザーボード、型版はSV114なのに、マニュアルの表紙にはTX-531と書かれている。インターネットで収集した情報によると、両者は全く同じものらしいのだが、いかにも怪しげである。
 ジャンパ設定のあと、ミドルタワーケースにマザーボードを組み込んだ。

■クーラーの相性問題
 次に、CPU・6x86-PR166をソケットに納め、CPUクーラーを取りつけようとしたところ、トラブルが発生
 いままでP/I-P55T2P4で使用していたCooler Masterというクーラー(その昔メジャーだった青いヒートシンクのもの)を取りつけようとしたのだが、どうやっても取りつけることができない。レバーを押し下げて固定するタイプなのだが、そのレバーがマザーボード上の電解コンデンサに接触してしまうのだ。
 かわりに、サーバマシンで使う予定だったクリスタルクーラーを取り付けようとするが、ソケットとの相性が悪いのか、こちらもうまく固定できない。
 組み立て中断を余儀なくされてしまった。
 このとき、時刻は2/28(土)の午後6時過ぎ。翌日、秋葉原までクーラーを買いに行ってもいいのだが、日曜日にわざわざ秋葉原まで出るのは面倒である。
 そこで、地元にあるただ一軒の自作系DOS/Vショップに行ってみることにした。小さなショップなので、うまく装着できるようなクーラーの在庫があるかどうかは未知数である。
 自動車を5分ほど運転し、ショップに到着。不安を抱きつつショーケースを覗くと、きちんとSANYOのクーラーが販売されていた。形状も、これならうまく装着できそうだ。値段は\3,200……秋葉原より安いかもしれない。
 クーラーを買って帰宅し、組み立てを続行した。

■部品配置が悪い?
 購入したクーラーは、無事に装着できた。
 CD-R、CD-ROM、HDD、FDDを装着し、拡張カードを差し込んでいく。PCIのカードは、ビデオカード・Stealth64 Video VRAM、SCSIカード・AHA-2940IOI 4203U、ビデオキャプチャカード・MEG-VC1の4枚。ISAカードはNIC・LGY-ATPnP版SoundBlaster16である。
 SoundBlaster16を差し込もうとしたところで、再びトラブル発生ちょっと長めのISAカードなので、2本あるISAスロットの両方とも、マザーボード上の部品に接触してしまうのだ。
 うーむ、買う前にショップできちんと部品配置をチェックしたつもりなのだが、思ったよりもレギュレータの高さが高かったようだ……。やむなく、サーバマシンに装着予定だった非PnP版のSoundBlaster16を装着した。
 どうもこのマザーボードは部品配置がいまいちのようだ。
 また、PS/2マウスコネクタを装着しようとしたところ、マニュアルの記述があいまいなため、どれが1番ピンかわからない。……そういえば、SV114用マウスコネクタを販売していたあるショップ(マザーボードを買ったのとは別のショップ)では、わきにが張ってあって、そこにピンの配置が書かれていた。当然マニュアルにも書いてあるだろうと思って、メモなどは取ってこなかったのだが……こういうわけだったのだ。しかたないので、適当に挿した。ちなみに、私がマザーボードを買った俺コンハウスでは、マウスコネクタはマザーボードに付属している。
 その後、ケースを閉じ、とりあえずBIOSセットアップの画面が開くことを確認。
 ここまでで、2/28時間切れとなった。

 翌3/1、サーバマシンを組み立てた。
 マザーボード・P/I-P55T2P4に、ビデオカード・Impression Plus、SCSIカード・IOI 4203U、NIC・ENW-8300TPnP版SoundBlaster16という構成である。また、今回購入してきた640MBのMOも装着した。
 こちらの方は、なにもトラブルなく完成した。

■OSのインストール
 後日、それぞれのマシンにOSをインストールした。
 CD-RマシンにはWindows95をインストールしたが、その途中、マウスが動かないことが判明。どうやら、適当に挿したマウスコネクタの挿し方が間違っているらしい。ふと思うと、ショップのマウスコネクタの張り紙には「間違えると燃えます」という記述があったような気がする……。あわてて電源を落とした。
 急いで筐体を開けてチェックしてみると、たしかにマザーボード上のPS/2マウスコネクタの付近熱くなっていた。あぶないところであった。
 しかし、ピン配置がわからないのでは、どうすればいいのか……。
 マザーボードの箱を改めて調べてみると、マニュアルのほかに、ショップの発行した、追加情報の書かれた紙が1枚、入っていた。そこにはPS/2マウスコネクタのピン配置もきちんと書かれていた。それにしたがってコネクタを取り付けると、マウスは動作するようになった。
 それ以外は順調に進み、インストールは完了"Kaede"と命名した。

 サーバマシンには予定通りWindows NT 4.0 Workstationをインストール。無事に完了し、"Hikaru"と名付けた。
 なお、OSは無事にインストールできたが、その後、装着したMOの動作がおかしくなった。挿入したメディアを認識しないのである。TWO-TOPで購入したものなので、翌日、TWO-TOPのサポートセンターに持ち込んだ。1時間半ほどで不具合は確認され、初期不良交換となった。交換後は無事に動作している。

■組み立てを終えて
 今回は自宅のデスクトップマシンを、すべて組み立て直したことになる。期間は、組み立て開始からOSインストールまで、5日間ほど。この間、ずっと組み立てにかかりきりだったわけではないので、比較的短期間ですんだといえよう。
 いくつかトラブルも起きたが、それらが主にSV114に集中したのが印象的である。マザーボードAT互換機の屋台骨ともいえるパーツだけあって、やはり多少高くても品質のいいものを選んでおくべきだと感じた。

 なお、SV114を使用した"Kaede"は、その後さらにマザーボード由来と思われるトラブルに数多く見舞われているが、それについては別稿に譲ろうと思う……。

(了)

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