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PCよもやま話 No.5・電動ドライバーのすすめ
1998/02/02
■空間湾曲(ウソ)電動ドライバー
ここのところ、PCのハードウェアの拡張に電動ドライバーを使っている。この電動ドライバー、すごく便利である。
そもそも電動ドライバーを購入したきっかけは、PC Watchに広野忠敏氏が書いていた記事だった。いかに電動ドライバーがPCユーザーにとって便利なのかは、そちらを参照してもらうとして、とにかく電動ドライバーがべた褒めしてあった。そのため、ちょっと興味が引かれたのだが、値段が約2万円と書かれていたこともあって買う気は起きなかった。
■俺コンハウスのドライバー
そんな折、俺コンハウスの店頭で見かけたのが松下製の小型充電ドライバーだった。おそらく今でも売っていると思うので、ご存じの方も多いと思う。
値段は約1万円。通常のドライバーを一回り大きくしたような形と大きさである。くだんの記事で「必須」とされていたクラッチ機構(必要以上の力をネジに掛けないよう、空回りする機構)も装備されている。
これには、かなり惹かれた。思わず買いそうになってしまった。
しかし、約1万円……。購入の前にほかの店も回ってみよう、そう考えて思いとどまったのだった。
まず行ってみたのは、秋葉原のパーツショップ千石電商。以前から、パーツやケーブルのほかに、電動工具を扱っていることは知っていたが、今まで注目したことはなかったのだった。
いざ調べてみると、何種類ものドライバーを扱っていた。どうやら、価格帯は1万〜2万5千といったところらしい。さきほどのドライバーと同じくらいの値段で、ガンタイプ(銃のような形)のものもあるようだ。
これにも心惹かれたが、電動ドライバーの世界は奥が深いようなので、もうすこし他の店も回ってみることにした。
■地元で調査
今度は、地元のホームセンターに行った。私の住んでいるところは田舎なので、ホームセンターのような郊外型大型店には困らない。
数軒回ってみると、電動ドライバーには、バッテリを内蔵しワイヤレスで使えるものと、ACコードを引きずったまま使うものの二種類があることがわかった。価格は、前者のほうが高めである。まあ当然であろう。
クラッチ機構とトルク調節機構(締めつける力を調節する)は、ほとんどのドライバーに装備されているようだ。
あとは、高級機種だと回転速度が二段階調節だったり、ビットの交換がやりやすかったりするらしい。
どうせ買うならそれなりのものを。そう思って、1万5千円くらいの商品を買おうとした……が、最初だからとりあえず安いものにしておこうと思い直し(このへんがせこい)、ACコードタイプで販売価格\3,980の、リョービ・ドライバドリルFDD-10を購入したのだった。名前からして、もっともベーシックっぽい。もちろん、トルク調節機構・クラッチ機構は装備である。
なお、値段だけならさらに千円ほど安い無名メーカー製の製品があったが、さすがに怖いのでやめた。
わざわざACコードタイプにしたのには、安いというほかにも理由がある。バッテリ内蔵型は重いのだ。ACタイプに比べると、およそ2倍くらいの重さはあるだろうか。NiCd電池らしいのでしかたないが、ずっと作業していると、かなりこたえそうな重さだった。ちなみに、FDD-10は0.9kgである。
また、PCのメンテナンスが主な用途だし、屋外で使うようなことはないだろう、と判断したこともある。
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リョービ・FDD-10
ビットは長いものに変えてあります |
■さっそく使ってみる
さて、さっそく使ってみる。……なかなか楽しい。手で回すよりも、数倍速い。意味もなくネジを付けたり外したりしてしまう。
ACコードはたしかに邪魔だが、重さを考えると、私にはバッテリ内蔵型ではないほうが向いているようだ。
クラッチ機構のおかげでネジを締め付けすぎることもなく、適当なところまで締めると空回りしてくれる。
回転数が一定で調節できないのが難だが、この値段ならしかたがないだろう。
その後、PCの筐体を開くたびに使っているが、これだけ使えてこの値段なら、たいへん良い買い物だったと思う。
欠点といえば、ドライバー自体が大きいので狭いところには使えないことだが、これはこのサイズの電動ドライバーに共通だろう。
というわけで、電動ドライバーは自作派PCユーザーにはかなりおすすめである。
購入時には、いろいろ種類があるので、自分に合うものをよく選んで購入したほうがいいだろう。たとえば、俺コンハウスのものは、小さいので狭いところで使うには向いているが、トルクが調節できないなど、一台目としてはふさわしくないように思う。
気に入った電動ドライバーが見つかれば、PC改造がさらに楽しくなること請け合いである。
(撮影・FUJIFILM DS-20)
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