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考察
1998/07/12
メディア選択の材料について検討してみよう。
■記録面の色
まず、記録面の色だが、「青色より緑色がいい」「反射材は銀より金がいい」「音楽CDは金色がいい」などの噂がささやかれている。記録面の色は使用する色素の種類と反射材によって異なってくる。私の経験からいうと、現在出回っているメディアに関していえば、記録面の色とメディア性能との関係は、特にないようだ。一般的に「この色がいい」とはいえないだろう。
■レーベル面のデザイン
これは個人の好みで選ぶしかない。当ページを参考に、かっこいいやつを選ぼう。
■レーベル面の加工
レーベル面の加工は、つや消しのもの・つやがあるものなど、いろいろである。目的に応じて選択すればよいだろう。
レーベル面に印刷するなら、レーベル面が無地で、インクジェットプリンタが使用可能なものを選ぶ必要がある。地の色は金色と白色がある。
金色のものには、IMATION CD-R 650MB/74MIN Free Printや三井化学 MTCDR-74Pがある。
白色にはIMATION CD-R 650MB/74MIN <フリー・プリント> ホワイト・レーベル、LEAD DATA CD-R74PW、三菱化学 R74SN1P、RIX CD-R74RX1P、TDK CD-R74PWS、太陽誘電 CDR-74Wがある。この中では、IMATION・LEAD DATA・TDK・太陽誘電のメディアが、白色度が高く印刷が映えそうである。RIXには水性ペン使用可との表示がないが、表面の加工から見ておそらく可能だろう。
■相性問題
CD-Rドライブとメディアの相性というものは、確実に存在するようだ。現に、私のドライブでも、どうしても使用できないメディアというものが存在する。これについては、こまめに情報を収集するか、1枚買って試してみるしかない。ただ、メディアの仕様変更はときどき行われるため、その点は要注意である。いままで使えていたメーカーのメディアが、ある日突然使用できなくなるかもしれない。
相性問題を避けるという点では、世界最初のCD-Rメーカーでシェアナンバーワンの太陽誘電製(およびそのOEM)を選ぶのが妥当とはいえるだろう。
■信頼性
もっとも重要な要素、信頼性である。もともと書き込めないのは論外としても、書き込めた直後は読めたのものが、なんらかの要因で読めなくなってしまっては困る。
CD-Rがメジャーになってからの日数は短いためにまだ問題は表面化していないが、メディアによっては耐候性に問題があるものも存在するようだ。これについては、有名メーカー製を選ぶなどして自衛するしかないだろう。
なお、フタロシアニン系メディアの方がシアニン系メディアよりも耐候性が良いとされるが、通常はシアニン系でもきちんと対策が施されているので問題ないようだ。
別ページでもわかるように、レーベル面はCD-Rの弱点といえる。メーカーによってそれぞれ加工が異なるので、レーベル面が強いメディアを選んでおけば安心感は高いといえる。この点では、タフネスコートのTDKは評価が高い。
なお、レーベル面の強さと耐候製についてはCD-R StationやMINORU'sで興味深い実験が行なわれているので、そちらも参照してほしい。
■価格
最近になって劇的に低下したとはいえ、メディアの価格は依然として選択要素のひとつである。
一般的に、日本製のものよりも、台湾製が安いようだ。ただ、信頼性と安心感を考えると、その値段の差に、台湾製を選ぶ積極的な理由があるかどうかは難しいところだ(もちろん、台湾製がすべて信頼性に劣るわけではない)。
実際には、用途に応じて選ぶのがよいのではないだろうか。たとえば、一時的なデータ移動用などには、極端な話、書き込んだ直後だけ読めればよい。逆に、貴重なマスターデータを保管するなら、メーカーは慎重に選ぶべきだろう。
秋葉原のショップなどでは、筒状のプラスチックケースに入ったバルクのメディアが、50枚単位程度で売られている。これは、1枚ずつプラスチックケースに入っているものよりかなり割安である。
ただ、大量なだけに相性問題が発生した場合には深刻である。ショップによってはそのメディアの型番が明記されていることもあるので、確認するのがよいだろう。
■OEM
CD-R Maniacsなどを見てもわかるが、CD-Rメディアは、OEM(相手先ブランド供給)が盛んである。この場合は性能は同じと見ていいので、あとはデザインと価格が決め手となるだろう。
今のところ当ページではOEM供給関係の情報提供は行なっていないので、他のページを参照するか、刻印部の模様などで各自判断してほしい(苦笑)。
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