CROSSFIRE 大破

CROSSFIRE やっちゃいました


(2021.12〜)



ミキシング量をチョット増やして10m前後の中を気持ちよくフライトしていたのですがいきなりノーコン状態となってしまいました。150m位から垂直にダイブして引き起こそうとしたらアレッ!アレッ!そのまま槍の如く激突!!!ノーコンになってしまい諦めるほど遠方の谷底に行ってしまいました。 方向は分かっていたのですが奥行きが分からず半ば諦めの捜索でしたが奇跡的に見つかりました。バラストも500g積んでいましたのでその機速も高く思いっきり主翼直前までくすがっていました、イモ堀に三十分程掛かりノーズも折れ、翼も結構いっちゃいました。 推測原因はこの日の外気温は4℃と10m以上の風でした、ミキシング量をチョット増やした事で今までの飛びがウソの様に変わり時間を忘れてガンガンフライトしていましたので冷下による「バッテリーの電圧低下」と推測しました。 調子に乗ってカッ飛ばしていたバツでしょうか。

画像以上に大破してます


  #ノーズ部 真っ二つ

  #左主翼  スパ−破損、前縁部大破

  #右主翼  前縁部大破

  #カンザシ 真っ二つ

  #Vテール カンザシ破損

さてこの大破を克服して修理する事が出来るか?? 所詮、失った機体だと思い怖いもの無いです。シャレ―修理の勉強の為にも少し手を加えてみたいかと思います。



左上 前縁部上面リブ組として修復。

右上 スパー破損部をレジンで修復。

左下 カバーリング。

右下 裏面の切開。  


ここは思い切って切開


左上 下面 前縁部切開。

右上 上面 前縁部切開。

左下 バルサ、グラスでの當木。

右下 裏面 バルサ、グラスでの當木。

 ここは強度を必要とし思い切ってリューターでカッティング、裏側からバルサとグラスで補強。この上から更にバルサでサンドイッチ、仕上げはケブラークロスを張るつもりです。



左上 翼端 破損部。

右上 切開とリブ組。

左下 バルサプランク。

右下 バルサプランク。

 翼端部の破損はさほど力も掛からずリブ組構成として蓋を閉めてカーボン貼りの予定。



さぁ〜ここからが正念場です!!

左上 真っ二つのノーズ部固定。

上中 ヨシとしましょう。

右上 真っ二つのカンザシ。

中左 S45Cを中空に固定。

中中 尺金に固定し平行を出しながらレジンの注入。

中右 レジンの硬化待ち。

下左 グラス貼りの固定。

下中 日を於いて表バルサをレジンで固定。

下右 日を於いてカーボン貼り。

 カンザシをどのように接合するか迷いました。 カンザシが10×10mmの中空になっていますので「7×7mm角S45C」150mmを二本入れ、これを均等になる様バルサで中空固定しました。 ここにカーボンパウダー+レジンを注入(垂れ流す)する事としましたがいざ作業を進めると接合部よりレジンが染み出し焦りましたがティシュを詰めて何とかクリアしました。接合部の微妙なすき間から染み出すとはレジンなめていました。




さぁ〜どうする!!

左上 カンザシのサンディング。

右上 右翼上面のサンディング。

中左 レジン硬化を待つ。

中右 レジン硬化せずコタツでアフターキュアー。

左下 主翼裏面。

右下 主翼上面。

 カンザシのサンディングは慎重に行いはめあい誤差はバッチリ決まりました。 レジン硬化剤比が微妙に狂ったのか硬化せずコタツの中へ突っ込んでアフターキュアー。

主翼の復元がほぼ完成しました、ここまでカーボン&ケブラー張りを何十回となくの繰り返しで疲れました。レジン調合作業も厄介でこの時期の寒さで硬化も中々進まず丸一日寝かしでの作業なので硬化まで次の作業が出来なくイライラしますね。 これからの作業は「塗装へ」向けての準備となりますので凹凸修正サンディング、パテで穴埋め、まだまだ続き先の長い作業です。 主翼復元完了と言ってもカーボン歪、割れなど細かな修正が残っていますシャレー機の修理ホントに参ります。



さぁ〜どう固定する!!


左上 CROSSFIRE 2からの角度取り。

右上 こんな感じでやってみようかと。

中左 カンザシはこの様にアレンジ。

中右 折れたカンザシ部の胴体。

左下 エルロンホーンを基準に平行、迎角出し。

右下 静止固定。

 「Vテールの角度と固定をどう決めるか」連日悩みました。思いついたのが手元に同社の後続機CROSSFIRE 2の有る事を思い出し、本来の角度は分かりませんがそれなりに近い角度になるのかとボール紙で「定規」をこの様に作ってみました。これで角度は大方決まりますが、「左右の仰角」をどう決めるか超大問題です!!!無い頭、絞ってみましたがダメです。
固定時の作業が同時進行なので余計に悩みますがダメです、アップ&ダウンスラストとサイドスラストをどうする!。 フライト姿勢とクセの発生に大きく左右するモノです。でも方法が解りません!。 自分の「目と平行感覚」を信じてやるしかないです。
 6mm径カーボンロッドが無かったのでアルミパイプにカーボンパイプ挿入、そして更にピアノ線の挿入です、強度は大丈夫でしょう。  復元出来、フライトしてみて余りにも癖が出る様でしたらVテールカンザシ(角度)は固定で動かせませんが尾翼は取り外しが可能なので後方にダウエルピンが在りますのでこのメス側を切開すればアップ&ダウンスは調整出来それなりに何とかなります。Vテールカンザシはレジンを使用せず30分エポキシで固定です。 

一晩寝かして外してみました。 ノーズもへし折って修復したので何とも言えないのですがそのままリンケージを繋げてみました。右が1mm程ダウン、左2mm程ダウンでした。 ちょっとズレたかなと思ってトリムを見たら当日10m位の風でしたのでかなりダウントリムにして有った様でディスプレイ上でニュートラルにしてみたら右ほぼゼロ位で左が1mm程ダウンの感じでした。まぁまぁの感じでトリムレベルの調整で済むのかと思っていますが? ロールではちょっとクセが出るのかと思いますが主翼の翼型も大分変わってしまっているので飛ばして見ないと分からないという感じですかね。


塗装手前の段階まで漕ぎ着けた!!

左上 Vテールのカンザシ復元。

上中 パテにて凹凸ピンホール修正上面。

右上 パテにて凹凸ピンホール修正下面。

中左 空研ぎ反復(#80で三回)。

中中 空研ぎ反復(#80で三回)。

中右 水研ぎ反復(#320で三回)。

下左 水研ぎ反復(#320で三回、ラスト#600一回) 。

下中 サフェーサーで下地作り。

下右 サフェーサーで下地作り。

 Vテール固定位置取り付け失敗だった!! 主翼カンザシ修復に若干のネジレが生じていた様で左右を差し替えると取り付け角度に微妙に誤差が生じ10mm程オフセットされてしまった。CROSSFIRE 2のカンザシが同等で有る事に先に気づけばこちらを使用して芯出ししたが後の祭りです。微妙にネジレた主翼カンザシでほぼ芯が出ているのでこちらの方向で挿入して飛ばすしか在りません、かなり癖が出そうな感じです。

 塗装に向けて下地作りです。大破によるダメージも大きく修復での凹凸が多く、ピンホールも無数の為パテを埋めては空研ぎの繰り返し作業を三回、その後は更にパテを埋めては細目の水研ぎ作業を四回、根負けしてサフェーサーを吹いて終わりとしました。


カラーリング

左上 ホワイトのマスキング。

上中 ホワイト吹き。

右上 ホワイト完了。

中左 レッドのマスキング。

中中 レッド吹き。

中右 レッド完了。

下左 ブラック吹き。

下中 ブラック完了。

下右 コンパウンド研ぎ。

 白から塗ってみました。 ウレタン顔料も少なくコンプレッサーを出してのガン塗装は横着して今回は止めです、以前使用した残りの缶スプレーが有ったのでコイツでやってしまいました。当日は少し風もあり、 やはり圧力が弱く風にあおられて失敗でしたね。 機体色の赤はレッド+ブラックでこの様な色合いの缶スプレーはなく近い色合いでやってみましたがムラになった色彩になってしまいました、色合いも乗りも悪くやはり缶では無理ですね。 またその後もダメージ面積も広く手持ちの残量では間に合わずカーショップに足を運ぶ破目になりました。  今回は訳有ってクリアーはパスです、軽く水研ぎ後コンパウンドとワックス掛け、ピカールでの研ぎ忘れましたがヨシとします。車すらワックス掛けした事無いのにこちらには心を込めて掛けました。


復元しました




Rxバッテリーの劣化だったかも??


 大破から三ヶ月、自分の腕ではチョット難しい復元かと思い込んでの取り組みでしたが何とかなりました。 正月休みも有り毎日コツコツの三ヶ月でした。 カーボン、ケブラー貼りの繰り返しと下地作りの反復に大夫疲れましたしシャレー破損時の泣きどころです。 やっとの思いで完成に漕ぎ着け最後の確認かと重心位置、舵角調整をみようとバッテリーを充電してみたのですがNi-MH で1500mahのところ600mahしか入らなかったので放電&充電を幾たびか行ったのですがやはり600前後位しか入らずバッテリーを降ろしてみました。購入年度記載が「2017・06」と四年間使用したモノでした。 ボチボチ寿命の交換時期で有ったところに低温にさらされ急激な電圧降下が発生し、この始末になった可能性が高いです。 取り合えず昨年購入のLife850mahに乗せ換えました。 テレメトリー機能を搭載したプロポで有ったなら未然に防げたモノなのかもしれません。 ボチボチ送信機の入れ替えなのかもしれませんね。

 後、フライトでの癖がかなり出るのかと思っています。 左右の翼型がかなり違っているところにVテールの取り付け角度もズレているので投げた瞬間どの様な姿勢で飛んで行くのか怖いです、トリム調整レベルで飛んでくれる事を願っています。


それなりに生き返りました。


 当日は快晴8m/sでコンディションは上々でしたがなんせ修復後の初フライトに不安もドキドキ感いっぱいでした。 投げない事には飛ばないので腹を決めておっかなびっくり投げました。  手から離れた瞬間、風に思いっきりあおられ右に傾きながら谷底へ滑り落ちて行きました。 エルロンとエレベーターを慌てて修正、なんとか姿勢を取り戻してくれたもののダウントリムの修正にも手こずりました。 少しづつ落ち着きを取り戻し平常心に戻ったところで少しフライトを楽しんでみました。  その後、真っ二つに折れたカンザシの強度テスト、高度を上げての(100m位かな)ダイブも大丈夫でしたので、更に高度を上げ(200m位かな)ダイブしてみました、バンザイする可能性も有りジワッと引いてみましたがこの引き上げにも耐えてくれまして感動がよみがえりダイブの連続もしてしまいした。 安ど感を得たところで今度はグルグル回してみました。やはりVテール取り付け角度が微妙にズレた為か軸がズレてスパイラルにロールして行く感じでしたが通常のスロープフライトには何ら支障も無く当日はバラストも積まずに結構走ってくれました。 翼型の変形も気にはなっていたのですが風の中カッ飛んでいる中では私のレベルではさほど悪さは感じませんでした。

 三ヶ月掛けての大手術でしたが不死鳥のごとくよみがえり整形手術した甲斐が有りました。これでまた楽しみが持続しました。


JFCラジコンクラブに戻ります