フリーフライト

EPP フリーフライト機の改造


(2021.02〜)



また段ボール箱が

 

細長のダンボール箱がまた届きました。 開けて見るとまたグライダーが入っているのです。


 先日Amazonでバッテリーを探していたらこんなモノに出くわしてしまいました。 子供用フリーフライト機のグライダーです。素材はEPP(発砲ポリプロピレン)で¥1,999でしたのでこれをスロープ用に改造して遊んでみようかと?翼長99cm、全長60cm、100g。山の微風で遊べたらおもしろいかとプチッしちゃいました。おまけにサーボも10個で¥2,259を見つけ四個有ればいいのに単価に目がくらみこちらもプチッしちゃいました。モノになりそうもなければ捨てちゃいます!  


部品

本体  ¥1999
サーボ ¥904
ボンド ¥186
オモリ ¥220(追加)

部品と言ってもこれだけ、後のモノはこちらで間に合わせる。


工作に入ってみよう


その前にこの得体の知れないモノをじっくり眺めてみた。子供の遊び道具で有る事に中華製の作りである。無論私が追求するものとは程遠いもので有る事は百も承知の上ですが、これではチョット子供の夢を壊す様なつくりでも有りますヨ、中華さん。水平、垂直、ねじれがひどく品質にもうちょっとこだわって欲しかったですね。そしたら子供の夢がもっと膨らむのではないでしょうかね。

 組付けて投げれば飛ぶと言うような感じも無かった(数メートルは飛ぶでしょうが)のでこれを改造する前に滑空テストが必要かと思いわざわざ滑空テストをしてみました。翼の水平は取り合えずバルサを挟んで水平を出してみました。 風も少し有りましたが想定していた様な飛行でした。 これを山の風に対応させる為の改造となるちょっと厄介かもしれません。ダメだったらゴミ箱行きですがそれなりに挑戦してみます。



左上 このおもちゃは翼長100cmを二分割ではめ込み式で持ち運びには良いが山の仕様となると別話、強度が無く空中でバンザイしてしまいます。中央部にはカーボンロッドを串差し、ツーピースを接着しワンピースとしました。

右上 エルロンサーボ部の埋め込み。

左下 翼端部もヘナヘナで山の仕様では問題外です。動翼部はヒンジを使用せずEPP素材を薄切りにしました。

右下 翼端部を補強する為にフラットカーボン(0.8mm)を使用して縦に差し込みました。 右下部画像でサーボ下に黒く見える部分。



左上 メカ室切開の構想。

右上 カッター、彫刻刀、焼き印式ピアノ線で切開。エレベーターサーボは胴体に差し込み、ハーネスをメカ室まで引き込むのに結構厄介でした。

左下 ガラケイのリチウムイオン800mAhが有りましたのでこれを改造。バッテリー生きていました。

右下 水平尾翼の動翼もエルロン同様EPP素材でしようと試みたのですが動きがシブく断念、ヒンジを使用しました。



左上 メカ室へのハーネスの引き込み、かなり厄介でした。胴体、翼の二分割化で考えていたのですがダメそうです。胴体翼の一体型となってしまい持ち運びが厄介そうです。

左下 バラストチューブは内部径10mmプラパイプを使用して釣り用オモリ1.5号(5.6g)を11個搭載させる様にしました。 60g程詰めますので山遊びの4m/s位まで遊べるかと期待していますが、翼が持てば?

左下 内部挿入のチューブにしようかと考えていましたがちょっと厄介で時間も掛かりそうでしたので工作が簡単でバラストが見えるこちらを起用しました。

右下 バラストを積むとこんな感じです。スペーサーにいいもの有れば良いが?無ければバルサ棒かな。


「ラダー」を追加することにしました。主翼が固定となる為、後での追加工事となると作業が困難となる為今の内にやって於くことにしました。


左上 これで完成とします。見やすく翼端にワンポイントストライプ追加。

右上 裏面、デカールとシールでも張ろうかと(強度)思いましたが辞めました。

左下 舵角面積小さく利きそうもないのでプラ板をチョット追加(差し込みして有るだけ)。

右下 裏面見たらやはりチョット弱そうに見えたのでグラステープだけを張っておきました。


工作を終えて

改造期間10日¥3,400円のスロープ機?元々が子供用フリーフライト機で有る為、やはり改造となると結構、頭を捻る箇所が多かったです。 既製品のキットを作った方が飛ぶことも保障されているし手順を踏むだけですがそこはEPPのフライト機、途中投げだそうかと思いましたが逆にこの改造で飛んだらおもしろいじゃんと頑張ってみました。 この後、土手からでも投げて滑空テストしてみたいかと思います。補強したので重心位置だけの問題かと思ってますが。

滑空テストしてみました。

重心位置さえ決まっていれば翼型もそこそこなのでそれなりに飛ぶだろうと当日の風は1m/s位でテストには程よい風でした。土手(6〜7m)より軽く第一投してみました、何と驚く程の飛行にビックリ笑っちゃいました、歩幅で数えてみたら80歩(約50m位)も滑空していました。重心の修正も無く一発で決まり持ち込んだバラストは一切使用せず見事なフライトでした。二投目はエルロントリムを右に三コマ修正し、飛ぶことは分かったので少し力を入れて投げてみました。118歩(約75m程)滑空していました。ホントかいなと三投目を行ってみましたがやはり同じく110歩でしたので大まかな性能は分かりましたのでテストフライトはたった三投で終了しました。山で遊べそうな機体ですがどの程度の風まで遊べるか楽しみです。もう作りませんがモグラにしてもおもしろいかもしれませんね。



滑空テストの後日、気象条件も同じ様でしたので今回はバラストを積んで投げる事にしてみました。 積載量の半分5個(25g程)で重心も出ていますので思いっきり投げてみました。 何のためらいも無くフワフワとあれよあれよと言う間にグランドを超えて行き藪の奥まで行ってしまいました。100m越えの勢いでした。初速速度を考え、フルのバラストを考慮すると6m位まで遊べそうな感じで楽しみです。


実践


 
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