EPP無尾翼機

リサイクルEPP無尾翼機

(2012.04〜)



三途の川から生還したが飛ぶの?



もともとこの無尾翼機はホビーキングで$20程度購入したものです。 素材はEPPで一年半ほど遊んだでしょうか、EPPと言えども年数とフライト回数を重ねるとやはりあちらこちらに小さな破損が生じて来ます。 主翼中央部がそれなりに壊れたり、割れたりしていてこのところすっかりお蔵入りで和室の片隅で埃を被っていました。それ以上に飛ばさなくなった要因はやはりEPP素材です。 飛ばしているとカーボンロッドが入っているとは言え、やはりフライト中スピードを上げてロールすると翼がねじられる感じが有り少し飛ばしずらいところも有りました。 少し機体でも処分しようかと目に入ったこの無尾翼機。 手にして「捨てちゃ〜おっと!」持ち歩いて見ると「あれっ、何、これ、中央だけ壊れていて翼端何ともないじゃん」スパン短くして剛性持たせたらおもしろいじゃん。とっ思い、思いついたら熱線、安定化電源を探していました。

スパン1000mmから690mmに熱線でカット(12V、3A)しちゃいました。
 



モーターマウントは航空べニアを翼型にカットして3Mボンドでペッタンコっと張り付け。

翼の切断カット時、垂直度が出ておらず少し角度が付いたままカットしてしいまった様です。上半角0度にするつもりが3.3度になったがまぁ丁度良い塩梅かもしれないけど、ただ気になるのは翼端のスタビライザー、キャンバーとトーインが定かで無い事と翼面積です。

いいです、本来ゴミ箱にすてるものでしたし飛ばない事を前提に作り始めたものです。 こわいもの、恐れるもの、金のかかるもの何もないです。






エレボンサーボの固定は「3Mボンドによる直付け」でペッタンコ。


モーターは移植のブラシレスでおまけに付いていたものですがKV値2000rpm/V位かと思います

ペラは5×4.3でやってみるつもり

サーボはいらなくなった片割れもの


思いつきから二日で完成、正味時間を考えれば5時間程度。リンケージが一番時間が掛かった程度で実に簡単リサイクル機です。 これで飛んだら笑っちゃいます。





後、容量の小さなアンプ10A位のものが必要だがこの手の小さいものが手元にないです! 30Aでは重いかな? バッテリーは800mAh3Sがあるのでこれでやってみることにする。 ダメなら注文中の500mAh、3Sの軽いものでやってみます。

肝心の重心位置が例によってわかりません。 手投げしてもらいながら重心位置を探します。 こんなときEPPは場所を選ばず壊すこと無く手投げテストが出来ていいですね。




フライト

 手投げテストしてみました。 もう「うちわ」を投げるよりひどい状態で2、3mしか飛びませんでした。全く重心位置がわからず模索状態の手投げテストを5フライト以上したでしょうか。 それなりに少しづつ飛距離が延びた様な気がしましたがまだまだものになりませんでした。 その後パワーを入れる事にしましたがまたうちわ状態で全くのチンプンカンプンの飛行でした。 よくよく見るとアップスラスト、サイドスラストがおもっきり付いてしまっていたようで平ワッシャーを一枚、これでもだめ!更に一枚入れもダメ!、更に一枚入れて3枚にしたら5秒位飛んでくれました。 なんとか飛ぶようになったもののパワーを上げるとどうしてもひっくり返ってロール、ナイフエッジ、背面ともうメチャクチャでした。 ひょっとしてオーバーパワー? ATVで頭打ち60%まで落としたら何とか1分近くまで飛ぶようになりましたがもうあばれまくって手におえませんでした。 墜落後、スロットルATVを更に20%まで落としてみました。 もうこれが今日最後のフライトとあきらめて投げたら今までの飛行がウソの様で実に良く安定して飛ぶじゃありませんか。このまま10分ほど飛ばして生還しました。 充電後再フライト、やぁウソの様に飛んでくれました。ロールもやってみましたが良い感じで軸が通っていました。ループもなんのためらいもなくこなしてくれます。 パワーOFFの滑空も良く飛んでくれます。 ダメ元ゴミ箱行きがこれほど飛んでくれるとは想像していませんでした。 これでまた楽しい週末が過ごせる様になりました。ご協力頂いた皆さんに御礼申し上げます。バッテリー、アンプ、受信機をちゃんと固定してまた飛ばします。
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