
ここでは、初心者を対象にマシンのチューンナップについてのアドバイスを行います。
もちろん単なるアドバイスなので、それに従う必要は全くありません。
マシンのセットアップは自分が扱いやすいのであれば、極端な話どうでもいいのです。
しかし、プレイ間もない人やクルマに関する知識が全然ない人にはチューンは
どこから手を着けて、何をすればいいのやらサッパリなはずなので、
ここを見て何かの手助けになればとは思います。
車を走らせる上で重要なのは「加速」「制動」「旋回」の3つです。
マシンをいじる時はこの3つを常にバランス良く行うのが理想とされます。
多くの人が犯す間違いとして、「まずエンジンのパワーアップ」がありますが、
これは確かにタイムを縮めるのには手っ取り早いし、
体感的にもチューンの効果が解りやすいので、手始めに行う事が多いでしょう
しかし、マフラーとコンピューターをいじる程度ならまだしも、
ターボチューンをいきなり施したりするのは、よくありません。
何故ならクルマのバランスが崩れるからです。
市販車はノーマルな状態がベストなバランスでつくられています。
当然、競技用として作られている特殊な車種を除いて
ほとんどの車種は一般公道を快適に走れるようなバランスが取られています。
しかし、このGTでは「街を快適にドライブ」するのが目的ではなく
「いかに速く走るか」が目的となるので、ある程度以上のドライバーにとっては
このノーマルな状態では不満が出てくる訳です。
つまり、速く走る為のチューンが必要となってくるのです。
では、どうすれば速く走れるのでしょうか?
例えばエンジンのみをパワーアップしたとしましょう。
確かにマシンの加速性能や最高速度は向上します。
それによって直線路だけならタイムの更新は容易でしょう。
しかし、コースには直線以外に多くのコーナーが存在します。
コーナーを走る為には、コーナーに合わせた適正な速度まで減速する必要があります。
エンジンのパワーを上げた車は当然速度ものっているので
(それだけ運動エネルギーが高いから)
コーナー手前で十分速度を落とす必要がでてきます。
ノーマルのブレーキ性能では、この「十分」速度を落とすのに
かなりの「制動距離」を要します。

これでは、せっかく最高速度をあげても最高速に達する前に
プレーキングが必要になり、そのエンジン性能をフルに活用できません。
では、この状態から更にブレーキも強化してみましょう。
今度は制動距離が短くなるので、コーナーのぎりぎり手前まで
プレーキングが可能になります。
つまり、チューンする際はこのように一つの性能だけ特化するのではなく
総合的に性能が向上するようにバランス良く行わなければ
その効果を得る事は難しいのです。
それでは、具体的にどのようにセッティングしていくのか説明します。
とりあえず、一般的なFRターボ車のチューンナップの流れを追っていきましょう。
このマシンをチューンしてみよう!
まず、マシンをいじる前にマシンの特徴をつかんでおきましょう。
その為には何度も何度も走ってみる必要があります。
FRの特徴としては、オーバーステアになりやすいという事が挙げられます。
コーナリング中にアクセルを踏みすぎるとリアタイヤがスライドしていく事がありますが
FRはこれがとくに起こりやすいのです。

最悪の状態だとマシンがコントロールを失いスピンしてしまう事すらあります。
もちろん、このオーバーステアを生かして「ドリフト走行」をする楽しみもあるのですが
初心者にはコツをつかむまでは、ドリフトは難しいもの(とくにコントロールが)なので
できるだけ、グリップ走法で走るようにしたいです。
また、ターボの特徴としては、同排気量のエンジンよりも出力・トルクとも高いが
排気ガスでタービンを動かす関係上、低速域でのレスポンスが悪く
かつ、急激にパワーが上昇していくので、上手に回転数を合わせないといけません。
しかし、排気量が少なくても高いパワーが出せるというのは
エンジン重量の軽減・・・つまり車重を軽くするのに役立つので
スポーツエンジンには不可欠ともいえるモノでもあります。
要は「使い方」次第なのですが。

この場合、まず最初に行いたいのがブレーキの強化です。
ブレーキを強化する事によって短時間で速度を落とす事ができるようになります。
つまり、コーナーにより深く進入する事ができるのです。
それによって直線区間でより高い速度まで速度を上げる事ができ、
タイムを縮める事が可能になります
ただし、コーナリング速度は変わりません。
よって深く突っ込み過ぎるとマシンのコントロールが難しくなるので
とにかく直線でギリギリまでプレーキングするようにしたいです。
ブレーキバランスは前後15段階に変更が可能ですが、
あまり強くしすぎるとタイヤがロックしてしまい、
最悪の場合、エンジンストール(停止)に陥る事もあります。
これは車高の高さにも関係があるので、深く触れませんが、
あまり強すぎてもいけないという事だけ理解してください。
前後独立して変更できるので、走行スタイルに合わせる事ができます。
基本的に前を強める、又は後ろを弱めると制動重視になり、
プレーキング時のコントロールがし易いですが、旋回に移行する際
早めにハンドルをきる必要があります。(グリップ走法向け)
逆に前を弱める、又は後ろを強めると旋回重視となり、
プレーキング時のコントロールは難しくなりますが、
マシンは曲がりやすくなります。(ドリフト走法向け)

次にマフラー・コンピューターの交換をしてエンジン性能を上げてみましょう。
これで、更に直線でのタイム短縮が可能になるはずです。
若干低回転でもたつきがありますが、とくに問題はありません。
馬力は10〜20馬力程度向上しますので、最高速が向上します。

それから、軽量化もしておきましょう。
マシンは軽ければ軽い程「加速」「制動」「旋回」能力は高くなります。
100Kgの軽量化は10ps相当のパワーアップと同時に
ブレーキ、タイヤ、サスペンションにかかる負担も少なくなるという
素晴らしいメリットがあるのです。
軽量化は3段階あり、徐々に価格も高くなりますが、
いきなりステージ3の軽量化はできません。
まずはステージ1の軽量化を行いましょう。

次にサスペンションキットを装着しましょう。
このゲームではノーマルタイヤでも十分グリップがあるので
タイヤよりも先にサスペンションを強化しても特に問題はありません。
これによってコーナリング速度が数パーセントは上がります。
またサスペンションキットの装着により、キャンバー角もセッティングできるようになります。

キャンバーとはタイヤの傾斜角度の事を言います。
これを調整する事によりコーナリング中にタイヤの全幅が路面に接触するように
調整する事ができるようになります。
コーナーを曲がる時車体が左右にロールすると、タイヤの接地面は
路面と垂直にはならず、タイヤの左右どちらかが浮いてしまいます。
これを適正な角度に合わせる事により接地面を広く取り
よりタイヤのグリップを上げるのが目的なのですが、
キャンバーを上げると、今度は直進時にタイヤの接地面が狭くなり
加速や最高速が悪くなってしまう上、旋回初期動作が悪くなり
曲がらないクルマになってしまう場合もあるので注意したいところです。

サスペンションをいじったなら、同時にスタビライザーも強化しておきましょう
スタビライザーはサスペンションの一部で車体のロールを制御する役割をもっています
コーナリング時にはスタビライザーが働き、サスペンションが硬くなるのです。
FR車の場合はオーバーステア解消の為にリアの硬度を下げるのが効果的です。
また、その他の駆動方式でアンダーステア
(車がどんどん外にふくらんでいく状態)なら逆にフロントの硬度を下げると効果があります
スタビライザーは3種類の硬さがありますが、
それぞれ性格は異なりますので、それぞれ別のパーツと考えましょう。
ハードが最も硬いですが、それだけショックの収縮されるスピードも速く、
的確なコントロールが必要とされます。(操作の遊びが小さいです)
まずはソフトを装着しましょう。
そして、クロスミッションを装着すれば、ライトチューン車の完成です。
もちろん余力があればクラッチ・フライホイールの交換、
エンジンのポート研磨・バランス取りも行えば更に良い。
これらにより、エンジンのレスポンス(応答)が向上し
シャープに吹け上がる気持ちいいエンジンになります。
ただし、レスポンスが良いと言うことはそれだけマシンの挙動もダイレクトになるので
より繊細な操作が必要とされるようになります。
マシンのチューンだけでなく、ドライバーのチューンも必要なのは言うまでもないでしょう。
さらなるチューンナップについては、「中級チューン術」にて