手袋の選び方

手袋の選び方

手袋にはゴム手袋 (天然ゴム、ニトリルゴム、ポリウレタン等)、革手袋、耐切創手袋、耐熱手袋、防寒手袋など様々な種類がございます。
手袋を選ぶ際には考慮するべき点がいくつかございます。

使用目的の特定:最初の分岐点です。作業内容だけではなく、どのようなリスクから手を保護したいか、また必要な機能 (防水性、耐切創、耐薬品性等)を明確にします。

フィット感と機能性:作業の精密さによって、薄手で手にフィットするものか、厚手で保護力の高いものを選びます。

素材の選択:用途、機能、コスト、アレルギーなどを考慮して手袋の素材を選びます。

使い捨てか繰り返し使用か:短時間使用で使い捨てにするか、継続的に使用するかを決めます。

これらの要素をベースとして手袋を選んでいきます。


1.手袋を使用する目的を明らかにする
A:汚れ、異物付着の防止、軽い保護
B:危険物、刺激物からの保護 (油、薬品、熱、寒さ、切創等)
C:製品、対象物への汚染防止 (食品、精密部品等)

⇒Aを選んだ場合:汚れ、異物付着の防止、軽い保護


2.どの程度の期間使用するか?
A-1:短時間、使い捨ての場合
→ビニール手袋、ポリエチレン手袋、ニトリル手袋など

A-2:ある程度継続的に使用する場合
→軍手、薄手の作業用手袋、コーティング手袋など


⇒Bを選んだ場合:危険物、刺激物からの保護


3.どのような危険物、刺激物から保護したいか?
B-1:油、薬品、洗剤など
→耐油手袋、耐薬品手袋 (ニトリルゴム、塩化ビニール等)
※素材により耐性が異なります。
B-2:熱 (高温の物体、火花など)
→耐熱手袋 (アラミド繊維、ガラス繊維、厚手の革等)
B-3:寒さ
→防寒手袋 (中綿、フリース素材、防水透湿素材等)
B-4:切創 (刃物、ガラスや金属片を取り扱う作業など)
→耐切創手袋 (高強度ポリエチレン繊維、アラミド繊維、ステンレスワイヤー混紡等)
B-5:衝撃、摩擦
→作業用手袋、革手袋、合成皮革手袋
B-6:静電気
→制電手袋 (導電性繊維の混紡)

⇒Cを選んだ場合:製品、対象物への汚染防止


4.どのような製品、対象物を扱っているか?
C-1:食品
→食品衛生法適合手袋、使い捨て手袋 (ポリエチレン、ニトリル、ビニール等)
C-2:精密部品、電子部品など
→クリーンルーム用手袋、制電手袋、精密作業用手袋 (ナイロン、ポリエステル、ポリウレタンコーティング等)
C-3:医療、介護など
→医療用手袋、使い捨て手袋 (ニトリル、ビニール等)