探しているのは
 新しい空の青い重なり
 飾らない人がそのまま
 溶けこんでも不思議じゃないくらいの

 気にかかる人の心の動きを
 測りかねては
 気安い言葉の裏側
 迷いこんで表側を眺める

 限りなく果てしない空から
 夏が押し寄せてくる

 大切なことをなにげない顔で
 訊きたくなっても
 君の目を見ていたら
 忘れてゆく 忘れてゆく

 開かれた窓に
 止まらない空を集めていたい
 使い古された気まぐれ
 目まぐるしく移ろうのを待っている

 急がせる夏の日の日差しが
 まっすぐに降りそそぐ

 のぼせちゃうくらい
 君が鮮やかに浮かんでくるから
 覚めない夢のままで
 終わらないで 終わらないで

 時間が走るより
 速く駆け抜けたい
 君の目に映らないくらい
 速すぎるのは困るのだけれど

 のぼせちゃうくらい
 君が鮮やかに浮かんでくるから
 覚めない夢のままで
 終わらないで 終わらないで