Xeanagama batillifera(その4)
英名:Club-tailed dwarf agama
和名:シャベルカワリアガマ、クラブテールゼノガマなど
6.雌雄差・行動など(続き)
一度、別ケージに分けていたほぼ同じサイズのオス同士を一緒にしたところ、激しい闘争が見られるようになりました。
ガラス越しなので、ちょっとわかりにくいと思いますが、2頭のオスが威嚇しあっています。
奥のオスは、体を側偏させアゴを膨らませた上、口を開き手前のオスを激しく威嚇しています。
手前のオスもほぼ同じ行動を取っています。
この後、追いあいを繰り返していました。
そしてついに威嚇が実力行使へ移行しました!
手前のオスが奥のオスの左腕に噛み付いています。
画像を撮ればそのフラッシュに驚いて離れると思ったのですが、一向に離す気配は見られません。
噛まれている方のオスも振りいて相手の頭に何度も噛み付いていたのですが、全くダメでした。
この後、2頭を引き離すため、ケージから取り出したのですが、手で掴んでも離さず、仕方ないので、アゴをこじ開けて分離しました。
普段の警戒具合から考えると異常なほどの興奮状態だったのだろうと思います。
噛んでいた方のオスには、興奮の度合いを示す喉の青色もくっきり出ています。
反撃の後がまぶたの部分に残っていますが、これでも離しませんでした。
その後、メスでも闘争があり、ひじから先を失う個体が出ました。
同居に関しての結論
・発情したオス同士は、絶対に一緒にしない。
・メスどうしでも闘争を行う。メス同士でも時として致命的な結果になる。
・同居させる場合は、サイズの離れた個体同士のほうが、激しい闘争に発展しないが、完全に萎縮してしまうので、注意が必要。
・一度順位が確立されると激しい闘争は見られなくなるようだ。
・新規個体を導入する際は、ケージごと新設し、以前からの個体も新規の環境に導入した方がいいです。
というわけで、噛まれた方(負けた方)の個体はベランダでの放し飼いになりました。
(工事中・ベランダでの飼育)
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