AIBO頭部分解 2
続編です。分解1後半が機構中心で、とってもグロテスクになってしまい心苦しいので、分解2は基板を中心に追いました。

図11:CCDカメラの実装状態、左上と右下の2点のビスで固定。中央の小さい穴が、AIBOの鼻のところに見えているピンホールレンズの穴です。上部の白いフィルムケーブルで接続された基板が後方に隠れています。CCDは電気を食うようで意外と発熱します。

図12: CCD基板の裏側”005”とシールの貼られているのはフィルムケーブル用コネクタ、あまり目立つ石が無く、ちょっと困る。

図13:ここで、ちょっと復習。診察のページと同じ写真。奥の方に見えるSHARPの距離計(PSD)がありました。赤外線を発射し、反射してくる赤外線から、対象物までの距離を測るユニットです。この製品の場合10〜80cmまで測定可能です。目の形がついている黒色カバーにネジ2本で固定されていたので、カバーを取る際に外したかったのですが、ケーブルを辿ると、CCDの裏にある基板にコネクタと半田で固定されていました。基板にミスがあったようで、図16のように、配線一本だけは、コネクタではなく、手半田で基板上の別のパーツの足に固定されていました。

図14: SHARPのPSD自体は規格品なので、コネクタが付いてます。しかし、AIBOはスペースの都合で、下の基板と干渉し、コネクタで接続することが出来なかったようです。このため、ケーブル3本とコンデンサが手作業で半田付けされていました。(下の基板にコネクタを植えて、PSDを挿す形にすれば、工数を減らせたのではないかと思いますが、間に合わなかったのでしょう)半田を外した方が、作業性が良いのですが、あくまで観察というポリシーのもと、半田を外さずに、CCDの後方に隠れた基板とPSDとをまとめて取ることにしました。

図15:PSDとCCDの後方に隠れた基板を取り外した。白と水色の部分がケーブル。

図16: CCDの後方に隠れた基板。PSDからのケーブルのうち、黒い一本が部品の端子に手作業で半田付けされる。いわゆる手直し。しかし、半ば試作の製品であり、これだけの複雑さを持ちながら、目立つ手直しがこの頭部で2個所しかないというのはすごい。中央のICにもOPEN-Rの文字が、しかし他所に使われていたのとは違うようだ。

図17: 図16の裏側、接続されていない左右のコネクタが、頚部を通過するケーブルに接続されるもの。CCDから、目の下の基板から、PSDから、と各部の重要な信号が集結する形になっており、ターミナル的な役割を負っているものと思われる。右下にはICのパターンだけあるけど、なんだろう?


以上、CCD付近についてまとめました。PSDが手作業で半田されていたり、前回の機構を見ても、全体的にコスト(人件費)かかってそうだな〜と思われます。しかし、量産品では改善され、パーツ数の削減とあいまって、生産性が向上されるはずです。そうすれば、納期も早くなり、待たされずにAIBOを買うことができるようになるでしょう。(というか、量産というからには利益も上げていかねばならず、そうしなければならない)PSDの後ろあたりは、初代AIBOらしい手作りの風格ということにしておきましょう。量産型がどうなるのか興味津々。

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