心の解明
心は遺伝する。
総論
心は脳の活動である。脳の基本活動には、
自動活動、意思活動、記憶活動、意識活動、
があり、心はこれらの総合活動である。故に心の解明は
ミクロの世界のみを追求するではなく、論理的、科学的に「想像・虚像」
の世界の中へも入ってゆかなければ、解明することはできない。
人間の脳は誕生の時、基本的構造はそなえている。恐怖心は生まれながらに持っている
機能である。これにより経験や学習しなくても危険から逃れることが出来るのである。、
これに経験や学習が加わって、序々に完成度が上がってゆくのである。
各論
1 自動活動
先天的にもっている心の活動である。(例・喜怒哀楽)
環境の変化により喜怒哀楽は自動的に発生するが、
社会の中では種々に変貌して現れることはある。
2 意思活動
後天的に獲得した知的活動である。(例・理性、知性)
社会の中では、上下関係、横の関係により、
感情をストレートに表現できないで、習慣や学習により、
対応することになることもある。
3 記憶活動
脳の活動の複製機能である。脳は身体の状況を複製し、
それは完全なこともあるし、不完全なこともある。
流動的であるが、それを保存する機能である。
4 意識活動
意識は自己を鏡に写す活動である。即ち認識するのは、
鏡に写った虚像であり、眞の自己を把握するわけではない。
総合活動のメカニズム
脳の活動には、先祖代々受け継がれた働きと、生まれてから
学習した働きの二種類がある。心はこれらの複合活動である。
情欲 恐怖心 群集心等は前者であり、自動的に活動する。
芸事、理性等は後者であり、意思的に活動する。
図1
A自動活動とB意思活動。CはAとBがオーバーラップしている。
例えば感情Aと理性Bが同時に働く場合、
二次的に悩みや煩悩Cが発生する。
心はこの三つの活動の複合活動である。
これに次の条件が加わると心の解明は可能になる。
図2
D記憶活動とE意識活動。FはDとEがオーバーラップしている。
F自意識活動はDとEがオーバーラップすることにより発現する。
心は図1と図2がオーバーラップすることにより解明できる。
故に人間自己はCとEのオーバーラップの部分に実在するのである。
他の部分は心の異なった働きを示す図解である。
©Touji Ochiai 2007