太陽系の構造


今までに知られている太陽系の惑星は、太陽から近い順に、
水星・金星・地球・火星・木星・土星・天王星・海王星・
冥王星です。これらの惑星と火星と木星の間に数多く発見
されている小惑星や、彗星を含めて太陽系と呼んでいます。
太陽系の大きさを測る便利な単位としては「天文単位」が
あります。1天文単位は、太陽と地球の間の距離を表して
いて、およそ1億5000万キロメートルです。太陽から
冥王星までの平均距離はおよそ59億キロメートルですから、
39.5天文単位ということになります。
 惑星の構造には大きく分けて地球型と大惑星型に分類
する事ができます。地球型に分類されるのは、水星・金星
地球・火星で、どれも地球よりも質量が小さく、岩石と
鉄からできています。これに対して大惑星型に分類される
木星・土星・天王星・海王星は、地球の5倍以上も大きい
のに、密度は低くて、水と同じ程度です。木星と土星は
大部分が水素とヘリウムからできていて、はっきりとした
表面は持っていません。天王星・海王星は重力も弱いので
水素やヘリウムといった軽い元素は、すでに大部分が蒸発
していて、岩石質の中心核を水、アンモニア、メタンの
氷が厚く取り巻いていると考えられています。
 冥王星については、まだ解らないことが多いのが現状
ですが、大きさは地球のほぼ半分で、その組成は地球に
似ていると、考えられています。