木星

●木星の観察
木星は太陽系の惑星の中で、最も大きな星です。その重さは木星以外の惑星を全部
合わせてもそのまだ2倍の重さがあるほどなのです。また、自転の速度も惑星の中で最も
速く、およそ10時間足らずで、一回転しています。望遠鏡を使って観察すると、表面は、
渦を巻く筋状の雲で覆われています。その雲の下のある木星本体は、その大部分が
液体水素とヘリウムで占められていることが解っています。  
直径は143,000kmで、地球の約11倍もあります。
●木星観測のポイント
木星は、一般の天文ファンには、とても魅力的な惑星であると言えるでしょう。その明るさは
惑星の中では金星に次ぐ明るさをほこっています(火星の方が明るい時期もある)。
そして、とても大きいので、双眼鏡を使えば充分に、木星の姿をとらえることができます。
●大気と構造
木星は約1000kmにも及ぶ厚さの、雲状の大気で覆われています。雲の下にも個体の
表面は無くて、木星自体の巨大な重力によって凝縮され液化した、水素とヘリウムが
あるのみです。内部奥深くのところでは、液体水素が溶解した、金属のような状態にな
っており、対流が作り出す強力な磁場が、宇宙空間に何百万kmも広がっています。
木星の中心には岩石でできた核が存在すると、考えられています。 
大気の組成
水素 89.8%
ヘリウムと微量成分のガス  10.2%

●環と衛星
木星で発見されている16個の衛星は、その特徴から3つに分類することができます。
まずは、4個のガリレオ衛星を含んだ内側の8個で、この衛星達は木星の赤道円平面内で
円を描いて公転しています。次に中間の4個は、木星の赤道に対して、25〜30度傾いた
楕円の軌道を公転しています。   最後が外側の4個で、楕円形の逆行軌道(西回り)を
公転しています。あとのふ2グループは、おそらくは捕獲された小惑星ではないかと、考え
られています。ガリレオ衛星以外の衛星は、小さくてしかも暗いので、観測するためには
大型の望遠鏡が必要になります。また、塵でできた幅10万km以上の淡い環もあります。

●ガリレオ衛星
も区営の衛星の中で大きい4個は、イオ・エウロパ・ガニメデ・カリストと名付けられていて、
1610年にイタリアの科学者ガリレオにによって、恥待て観測されたので、ガリレオ衛星と
呼ばれています。双眼鏡を使って観測すると、木星の赤道をはさんで両側に並んでいる、
衛星を確認することができます