| 海王星 |
●海王星の探検 海王星は太陽から最も遠い惑星で、巨大なガスの惑星であることが、解っています。天王星と 同じように、水素やヘリウム、メタンを多く含んだ大気があって、そのまわりには極淡い環もあるこ とが、観測によって明らかになっています。海王星が発見されたのは、1846年のことで、発見の きっかけとなったのは、天王星の運行が何らかの引力で乱されていることが、解ったことから、 未知の惑星の存在が、予測されたことによります。惑星探査機ボイジャー2号が、1989年に 海王星に接近してから、その正体がすこしずつ解ってきました。
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●海王星観測のポイント 海王星は最も明るいときでも、8等級にしかならないので、残念ながら肉眼で観測することは、 出来ません。双眼鏡を使えば暗い星のような姿を、確認することができます。見つけた星が本 当に海王星であるかを、確認するためには、数日間に渡って観測を続けて、恒星の間を、徐々に 移動するのを確認します。 |
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●大気と構造 海王星の大気は天王星とよく似ていることが、解っています。唯一違うところは、海王星の方が、 大気の気流が激しくて、上層部にメタンが多いために青く見える点です。1989年に惑星探査機 ボイジャー2号が大赤斑が、南半球にあるのを捉えました。この暗斑はその5年後にハッブル宇宙 望遠鏡で海王星を撮影したときには消えていましたが、1994年後半に別の暗斑が今度は、北半 球で確認されました。
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●環と衛星 海王星には現在までに8個の衛星が、確認されています。そのうち多少なりとも重要なのが、最も 大きなトリトンです。その直径は2700kmで、表面は窒素とメタンの霜で覆われていることが、解って います。表面の温度は-235度と、太陽系で知られている天体のなかでは、最も低い温度です。 表面からは液体窒素が吹き出していて、間欠泉となっています。逆行起動を持っているので、 海王星の公転方向と逆に運行しています。トリトンは海王星の引力に捕らえられた天体ではないかと 考えられています。 |
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