土星 


●土星の観察
古代の天文学者達にとっては、土星が最も遠い惑星でした。しかし実際には太陽系で
木星に次いで大きな惑星で、赤道付近にある、幅の広い特徴的な環のお陰で、望遠鏡でも
見つけるのは、比較的簡単でしょう。 土星も木星と同様にその表面は雲状の大気に覆わ
れていて、そのしたには液体水素とヘリウムの内部構造があります。
土星は18個の衛星を持っていて、この数は太陽系の惑星の中で、最大です。
大きさは、直径が120,500kmで地球の約9倍もあります。

●土星観測のポイント

肉眼で観察すると、土星は黄色みがかった明るい恒星に見えるでしょう。双眼鏡を使うと
環があるので中央の部分だ少し膨らんだ、小さな円盤のように見えてきます。 肉眼で
見ることのできる、5個の惑星のうちで、土星が最も動きが遅く、衝(用語解説参照)は
1年と2週間おきに起こります。

●大気と構造

土星の雲状の大気は、木星と似通っていますが、その温度は木星よりも低くなっています。
赤道の付近では風速が、1800kmにも達していています。雲の下には液体水素とヘリウム
からなっている内部構造と岩石でできた核があります。
大気の組成
水素 93.6%
ヘリウムと微量成分のガス  3.3%

●環と衛星
土星の環は、直径数mの氷の粒子の集まりが、公転しているものだと解っています。
内側の衛星の公転軌道は環と環の間を通っています。

土星には惑星の中で最大の、18個の衛星があります。その中だ最も大きいのは、直径
2、150kmのタイタンで、太陽系の中では、木星のガニメデについで、2番目に大きな
衛星です。